会陰裂傷とは!?予防法は会陰マッサージ、マタニティヨガと会陰切開!?
・マタニティヨガ
マタニティヨガのなかには腟や会陰部を引き締める運動もあり、力を入れたり抜いたりすることで、会陰部分のストレッチにもなるようです。
出産時
・予防的に会陰切開をおこなう
会陰切開は、医師の判断のもとおこなわれます。会陰裂傷は傷口がキザギザになり、縫合も困難で、時には肛門括約筋の働きが不十分になるために便やガスが漏れることもあります。そのため、予防的に会陰切開をすることにより、会陰裂傷の程度が軽く済むこともあります。また会陰切開は人為的なものなのでキザギザに裂ける会陰裂傷よりは縫合も簡単で治癒も軽く済むのが特徴です。会陰切開をしたくないということだけにこだわらず必要なときにはおこなうというスタンスが重要です。
会陰裂傷が起こったときの処置
会陰裂傷が起こった場合、第1度のものは自然治癒も可能ですが、裂傷が深いと大出血をきたすため、裂けた組織を縫い合わせることが必要となります。
縫合時には局所麻酔を使用していきます。縫合時に使用する糸は、最近では自然に溶ける糸を使用する場合が多くなっています。溶けない糸を使用した場合や縫合部の引きつれ感が強い場合は、退院前に抜糸をおこないます。
第3度以上のものは縫合と止血を確実におこなっても感染などを起こしやすく、直腸腟瘻(ちょくちょうちつろう)や直腸会陰瘻(ちょくちょうえいんろう)を形成し、排便障害を引き起こすことがあります。その場合には抗菌薬などを投与したのち、4~6カ月後に再縫合がおこなわれます。
会陰裂傷後に特に気をつけるべきことは、排便などでいきむときに縫合部分に負担をなるべくかけないことです。そのため、薬などで便の柔らかさをコントロールする必要があります。
水分もこまめに摂るように心がけましょう。また傷の痛みが強いときには、授乳中も服用できる鎮痛剤ものもあるため、我慢せずに医師と相談して痛み止めを処方してもらいましょう。他にも傷口を清潔に保つことが必要となります。滅菌コットンなどでのふき取り、洗浄、ワセリンを塗ることで傷口を清潔に保つことが可能です。
まとめ
会陰裂傷とは、分娩時に腟と肛門の間の会陰と呼ばれる部分が裂けることを言います。会陰裂傷についてよく知ることでで不安も軽減できます。