卒乳後、子どもが偏食になる原因を解説!栄養の不足分はおやつでカバー!
子どもの偏食事情について、管理栄養士の久野多恵さんにお話しいただきました。
どうして子どもは偏食になりやすいのか や、どんなふうに栄養補給をおこなえばいいのか? などを詳しく解説していきます!
自我の芽生えとともに起こる偏食
子どもが偏食になる理由とは、成長するにつれ自我の芽生えとともに自己主張が強くなる時期となり、その影響が食事に表れるからです。
また、子どもは食べなれないものは食べたがらないという本能的なものが備わっていて、そういったことが偏食につながっていることも。もともと人間には新寄の恐怖といって、食べなれない物への恐怖や警戒心があります。それは、自分の身を守る上で大事な感覚とされており、初めて見るものに対して恐怖心を持って警戒するという行動がみられます。
子どもの偏食で悩む前に、このような事実があることをママやパパがしっかりと理解することで、客観的に子どもの偏食について向き合いやすくなります。
気分によって食べないのは当然のこと
偏食とは、子どもが健やかに成長している証になります。そのため、気分によって食べたくない日があったり、苦手な食べ物があったりするのは当然のこと。ママやパパはこのような事実を受け止め、子どもの反応に一喜一憂せず、ゆったりとかまえる姿勢が大切です。
そして、楽しい食事の雰囲気づくりをおこなったり、少しでも子どもが食べたら褒めるなど、食べ物に対して前向きになれるようなサポートをおこない、食体験を日々積み重ねていきましょう。
ここで気を付けてほしいのが「偏食で食べないのが当たり前だったら、仕方がない」と諦めてしまうことです。ママやパパが何もサポートをおこなわないと、子どもは食体験からますます遠のいてしまい、偏食が悪化しかねない状態になります。そのため「偏食」は長期戦だと考えることがポイントになります。何回も同じ食材を繰り返し食べさせることで、少しずつ食材に慣れていきますので、長期スパンで何回もチャレンジし、子どもの食体験を増やしていくことが重要になります。
不足分の栄養をおやつでカバーしましょう
幼児期に進むにつれて、身長や体重が著しく発達する時期となり、食事だけでは栄養が足りなくなってしまいます。これは3食しっかりと食べている子どもについても足りないとされています。