子育て情報『子どもの自慰はやめさせなくていい!でももし、やめさせたいときは?【小児科医のラクになる育児】』

子どもの自慰はやめさせなくていい!でももし、やめさせたいときは?【小児科医のラクになる育児】

やるのは家の中でしようね」と説明しましょう。

それでも外でしてしまう場合は、0歳や1歳のお子さんと同様、手を使う遊びなどを働きかけてみましょう。
幼稚園や学校でやっている場合もあるので、先生に確認をして、同じような対処をしてもらうようにしましょう。

びっくりしちゃうけど、性教育のチャンス!

小児自慰はやめさせなくていい!でもやめさせたいときは?/保田小児科医


自慰自体は悪いことではないですが、他の人に触られたりするのは性被害です。人に陰部や胸を触られたり、逆に見せられたりするのは良くないことである、また自分が「嫌」だと思うことはちゃんと拒絶することを覚えてもらう必要があります。

3歳くらいから、このような性被害の話はちょっとずつわかるようになってきます。今は性教育の絵本などもありますので、絵本などを使いながら理解してもらいましょう。

知識がないと、自分が性被害にあっていることもわからない場合があります。
幼稚園くらいからおうちでも性教育をして、性被害にあわない、将来性被害をしない子に育てたいものですね。

困っているときには

小児自慰について簡単に説明すると以上なのですが、そうは言っても子どもによって状況はそれぞれですし、なかなか上記の対処でうまくいかない場合もあると思います。

困っているときには、信頼できるかかりつけの小児科医にまず相談してみましょう。ストレスが原因で自慰をすることもあるので、必要であれば心理カウンセラーに相談してもいいでしょう。細かな判断は小児科の先生と相談しながら進めていけるといいですね。

著者:医師 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師 保田典子 先生
医療法人アドベンチスト会東京衛生病院小児科医師。株式会社メドイース代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。
小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。

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