2020年8月29日 06:30
夏バテ?子どもの食欲がないときに食べさせたい食材を管理栄養士が解説
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、幼稚園など夏休みが短くなったという家庭も少なくないでしょう。夏はいつも以上に体力を消耗しやすく、疲れもたまりやすくなります。さらに暑さで食が進まず、十分に栄養が摂れないため、体力を回復しにくいという悪循環に陥りやすいです。
特に2歳以降の子どもは、自分でできることが増えたり、運動量が増えてお外に出る機会が増えます。ほかにも、離乳食を卒業するため、大人と一緒の食事を食べさせたりと食べるものに対して油断しがちになる時期です。
そこで今回は、2歳以降の子どもを対象とした体力を回復しやすい食材や食欲UPにつながる調理法などを紹介します。2歳代は食べられるものが増えてきますが、離乳食の延長と考え、与える食材や量などには注意してくださいね。
夏バテってどんな症状?
夏になって現れるだるさや疲れ、食欲不振などの体調不良のことを一般的に夏バテと呼んでいます。夏バテは自律神経の乱れから引き起こされます。本来なら、四季の気温や気候に合わせて体が順応するのですが、近年の酷暑では冷房を使わずには過ごせません。
また、エアコンの効いた涼しい室内と暑い外の気温差が大きいことも自律神経が乱れる一因となっていて、体に負担をかけています。このほかにも、異常な夏の暑さで体力を消耗することで、消化器官の機能が低下しやすくなります。その結果、食欲不振や体のだるさ、疲労感などといった夏バテの症状が起こりやすくなるのです。
夏バテにならないための予防方法とは?
夏バテ対策のカギは、自律神経を整えて、水分と栄養をしっかり摂ること。そのためには、ぐっすり眠って体を休め、適度に体を動かして汗をかくことが大切です。
また、暑くても栄養をバランスよく摂れるように、食が進むような工夫も必要です。
●ぐっすり眠るためのエアコン活用方法
暑さで寝苦しく、睡眠不足が続くと夏バテの原因になります。だからといって、エアコンで冷やし過ぎることも体調不良につながるため、寝室の温度は28度を目安にしましょう。おやすみタイマーを活用して、一晩中かけ続けないように工夫することも大切です。また、冷感素材の寝具を使うのも良いでしょう。
●気温の低い時間帯に動いて汗をかく
汗をかくことも、体温調節の機能を高めるので夏バテ対策になります。