2020年9月27日 08:30
子どもの指しゃぶりは何歳まで?やめさせたほうがいい理由も医師が解説!
といって前歯が前方に出てしまうケースや、上下の前歯の間に隙間があく「開咬(かいこう)」、上下の奥歯が横にずれ、中心が合わない「片側性交叉咬合(かたがわせいこうさこうごう)」など、指しゃぶりを続けるほど影響が出ることがわかっています。
●発音への影響
指しゃぶりによって歯並びやかみ合わせのトラブルが起こると、それによって発音にも影響が。
そして、これらの影響が心配されるのは乳歯の奥歯も生えそろう3歳ごろ。もともとのかみ合わせや、指しゃぶりの頻度や時間によっても影響の度合いは違いますが、そのころまでにやめるのが望ましいといえます。ただし、無理にやめさせなければ! と思わず、少しずつ減らしていこうという気持ちで対応を。
指しゃぶりをやめさせるときのコツ
子どもが気持ちを落ち着かせるために指しゃぶりをしていることもあるため、叱ったり無理やりやめさせようと思わず、見守る姿勢が基本。頻度を減らすために次のような工夫を心がけてみましょう。
●日中、よく体を動かして寝つきをよくする
夜寝るときの指しゃぶりはよくあるケース。
昼間、元気に遊ぶと寝つきがよくなり、指をしゃぶらなくても寝られるようになるでしょう。また、寝るときにママやパパがそばで絵本を読んであげるのも安心感につながっておすすめです。
●手を使った遊びを促す
日中に指しゃぶりが多い場合は、ほかのことに興味を向けさせることを意識してみるといいかもしれません。一緒におしゃべりをしたり、手遊びをしたり、クレヨンでお絵描きをしたりなど、手を使った遊びを促してみましょう。
●指しゃぶりをしていないときにほめる
指しゃぶりをしていないときはほめましょう。ほめられたうれしさや自信がつくことで、指しゃぶりをやめる可能性も。
指しゃぶりは何歳までにやめなければいけないという、はっきりとした定義はありません。とはいえ、3歳を過ぎてママとパパが働きかけても続く場合は、小児科医や臨床心理士など専門家に相談してみましょう。
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著者:ムトウハルコ
監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生
愛媛大学医学部卒業。