子育て情報『染色体異常や流産は卵子の老化が原因!? 老化を食い止める方法はある?』

染色体異常や流産は卵子の老化が原因!? 老化を食い止める方法はある?

が悪い人は早く劣化してしまいます。ただ、何人も子どもを産むと、卵巣の血液の循環が良いため卵子の保管機能が少し良いかもしれません。実は昔のほうが高齢出産は多く見られました。一方で子宮内膜症の人は冷蔵庫の機能が悪いため卵子が劣化が早い傾向にあります。でもそれよりも経年劣化のほうが影響が圧倒的に大きいです。また、卵子の老化は生活によって防ぐことはできません」とのこと。

現在、日本の少子化の要因の1つに女性の社会進出に伴う晩婚化や晩産化が挙げられています。結婚する・しない、出産する・しないは個人の考え方があると思いますが、卵子が老化するということを知ると、また考え方も変わってくるかもしれませんね。


卵子の在庫は調べられる?

約200万個の原始卵胞を持って生まれてくるとはいえ、自分が何歳で初潮や閉経を迎えるのかわかる人はほとんどいないのではないでしょうか? 卵子の在庫を知ることに対して浅田先生は、「ライフプランを立てる意味では役に立つ」とおっしゃいます。では、卵子の在庫を調べる方法はあるのでしょうか?

浅田先生いわく「今までは目安がなかったため突然生理がなくなったりしましたが、今は、血液検査で卵子の数を調べることはできるようになりました。調べるのは5,000〜6,000円ででき、すぐ結果がわかります。ただしそれは100%の答えではありません。そのときのホルモンバランスによって量が変わるので、ざっくりとした『少ない』『普通』『多い』がわかる程度」なのだそう。

この検査は産婦人科だけでなく検査センターでも受けられ、家庭でもチェックできるキットなどもあるようです。気になる方は一度調べてみてもいいかもしれませんね。

今回は、「卵子の老化」についてお話ししました。
次回は、「排卵後の卵子の寿命」に関するお話です。

著者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

監修者:医師 浅田レディース品川クリニック院長 浅田義正先生
名古屋大学医学部卒業。名古屋大学医学部附属病院産婦人科医員として「不妊外来」

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