子育て情報『離乳食は果汁から、風呂上がりに白湯…。世代間ギャップのある助言に困ったら?【管理栄養士】』

離乳食は果汁から、風呂上がりに白湯…。世代間ギャップのある助言に困ったら?【管理栄養士】

目次

・Q.離乳食について義母の言うことに従ったほうがいい?
・一藁暁子管理栄養士からの回答
・まだまだある! 世代間ギャップ
・お風呂上がりには白湯
・食物アレルギーは食べれば治る
・抱き癖がつく
・手足が冷たい…。もっと厚着を、靴下履かせて
親子と義母のイメージ


「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、2021年4月に寄せられた相談のなかから、専門家の回答が役に立ったとの声が最も多かった「離乳食に関する世代間ギャップ」に関するご相談です。

Q.離乳食について義母の言うことに従ったほうがいい?

娘が生後4カ月に入ってすぐのころ、私の許可もなくお義母さんが娘に離乳食をあげていました。かわいいとは言え、生後4カ月という早すぎる段階で離乳食あげても大丈夫なんでしょうか。また、離乳食は果汁からあげたほうがいいのでしょうか? お義母さんには果汁から始めたほうがいいよと何度も言われます。
それに従ったほうがいいのでしょうか?

一藁暁子管理栄養士からの回答

30年ほど前は生後4か月ごろから離乳食を始める方も多かったので、お義母さんはそのころの知識で進めてしまったのかもしれないですね。現在、厚生労働省の『授乳・離乳の支援ガイド』では離乳食開始の目安を5~6か月ごろとしています。

生後4カ月ごろの赤ちゃんはまだ首が座っていなかったり、哺乳反射が残っていてスプーンを口に入れても舌で押し出してしまうお子さんも多いので、開始時期が遅くなった経緯があります。現在の離乳食の進め方をお義母さんにも共有して、また生後5〜6カ月になってお子さんが開始のサインをクリアしたら離乳食を再スタートしてあげてくださいね。

果汁にはほとんど栄養が含まれておらず、果汁を飲ませることで哺乳量が減ってしまうと赤ちゃんが栄養不足になるリスクが高まる理由から、現在は離乳食でも果汁を飲ませることは推奨されていません。乳児期の水分補給は栄養摂取の目的から基本的には母乳や育児用ミルクで補っていくことが厚生労働省の『授乳・離乳の支援ガイド』でも示されています。また、お子さんによっては果汁の強い甘味に慣れてしまい、その後甘くないお粥などを食べたがらなくなってしまうこともあります。

離乳食初期はトロトロのペースト状の食事から母乳やミルク以外の食品をごっくんと飲み込む練習を始めていきますので、食物アレルギーや消化器への負担も少なく、赤ちゃんも飲み込みやすいお粥のペーストから始められると安心ですよ。

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