おしゃぶりや歯固め無理にやめさせなくっていいって本当?【助産師】
母乳を飲んでいる赤ちゃんの中には、おしゃぶりを嫌がったり、母乳を飲む特性上舌が前に出てきてしまうのでおしゃぶりを舌で押しだしておしゃぶりを吸い続けられない赤ちゃんもいます。
デメリットとしてあげられるのは、
・口腔内の顎のアーチ形成に影響し、歯並びが悪くなることがある
・母乳や育児用ミルクを飲むタイミングを逃し、必要な栄養がとれなくなることがある
・おっぱいを吸うときに、乳頭混乱してしまうことでおっぱいが上手に吸えなくなることがある
しかし、これらは一日中などの極端に長時間使用している場合でなければ影響は少ないといわれています。
おしゃぶりはどんなものを選ぶ?使い方の注意点は?
おしゃぶりは、天然ゴムやシリコン製のものがあります。消毒しやすいものや、清潔に保存できるようなケース付きのものがおすすめです。おしゃぶりは必ず必要なものではないので、メリット・デメリットを考えて使用を検討してみるようにしましょう。
使い方の注意点としては、長時間・長期間の使用は避けましょう。
できるだけ長時間にしないコツは、赤ちゃんの様子が落ち着くまで、寝入るまでなどにして、必要がなくなったり寝入ってしまったらすぐに外すようにしましょう。
期間としては、歯並びへの影響を考えて乳歯が生えそろってくる前には徐々にやめるようにしましょう。
心の安定のために使用しているお子さんもいて、やめどきが難しくなることもあるようです。
また、吸うのではなく噛んでしまうようになったらおしゃぶりではなく、歯固めにかえるようにしましょう。はいはいやつたい歩きなどするようになったら、おしゃぶりをしながらの活動は危険なのでやめましょう。
歯固めやおしゃぶりの有無は個人差が大きいといえます。赤ちゃんのお気に入りになってママの育児もラクになったというケースもありますが、反対に赤ちゃんに与えてみても、全く口にせず興味を示さなかったというケースもあります。メリット・デメリットを理解した上で、ご家族で検討していただけるといいかなと思います。
監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」