子育て情報『「子どもは腫れやすい」は本当?刺されないために親ができることって?【3児ママ小児科医のラクになる育児】』

「子どもは腫れやすい」は本当?刺されないために親ができることって?【3児ママ小児科医のラクになる育児】

 

赤ちゃんが小さいためディートを使えない、もしくは使いたくない場合は、赤ちゃん用のハーブなどを使った虫よけや、使用回数などに制限がない「イカリジン」という成分を含んだ虫よけもあります。市販の虫よけ商品を購入する際は、お子さんの月齢などにあわせて、有効成分を確認すると良いでしょう。

他にできることとしては、蚊はボーダーや黒い色に集まってきやすいため、白い長そでの洋服を着ることでもある程度予防になります。ただ、汗をかくと蚊が寄ってきやすいため、薄手のものにしましょう。

足の臭いを抑える、菌の繁殖を抑えるという意味では、お風呂で足の裏を石けんなどでしっかり洗うことも予防になるかもしれません。簡単にできるので、ぜひお風呂で楽しみながらやってみてください。

蚊に刺されてしまったら

子どもが蚊に刺されても、特にかゆがっているなどなければ特に処置をする必要はありません。自然に腫れがひくのを待ちましょう。
かゆがっていて、特にお薬などがない場合は、冷やすとかゆみが抑えられるのでやってみてください。

かきむしってしまう場合は市販のお薬でもいいですし、効果が足りないと感じる場合はかかりつけ医に受診しましょう。水疱ができて痛がっている、かいてしまってとびひになりそう、刺されたところ全体が腫れるなどの場合も受診が必要です。

子どもは「かかないで」と言ってもかいてしまうことも多いので、とびひにならないように爪を短く切っておくことも大切です。

今の時期から蚊の対策をしっかりと!

まだ本格的に蚊がたくさんいる時期ではありませんが、もう蚊は飛んでいます。蚊に刺されないためにずっと家にいるのは子どもの発達や精神衛生上良くありません。外出する際は、虫よけや服装など対策をしっかりしましょう。

もし、刺されてしまってもかきむしったり、ひどく腫れたりするなどの反応がでなければ、あまり気にしなくて大丈夫。
刺されない方法や刺されたときの対処法を事前に知っておくことで、慌てずに対処できます。ぜひ試してみてください。

※注1:厚生労働省デング熱について
※注2:厚生労働省日本脳炎

監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。

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