「まる」が描けた!こんな小さなことで人生を楽しくしてくれることはほかにないと思う
小さいときの僕は、姉がいたこともあって、戦隊ものよりもむしろサンリオが好きな男の子でした。
僕の誕生日に、父親が戦隊ものの大きなロボットを買ってやるとおもちゃ屋さんに連れて行ってくれたのに、それを欲しがらず、僕が選んだのがかわいいカラスのぬいぐるみだったと言って、父親が怒って帰ってきたそうです(笑)。
そんな感じで、僕の父親はよく手が出るし、寡黙で愛想もない人間だったので、子どもの教育に対してはあまり積極的ではなかったと思います。今でも、父親と真面目な話をするのはなんだか恥ずかしいです。そのせいか自分が父親になることに対し、あまりいいイメージが湧かずに、子どもを作ることも躊躇していました。
僕が父親の必要性を感じだしたのは自分が社会に出て働くようになってからかな。お金を稼ぐ大変さや親の大変さは、自分がその立場になってやっとわかるようになるんではないかと思います。
ーなるほど。
では、理想の父親像などはありますでしょうか?
【YUDAI9℃さん】
特にはないのですが…。
子どもがうまれすぐ、Twitterで知った写真家・幡野広志さんの『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』という本には影響を受けました。この本は、ガンで余命宣告された幡野さんが自分の息子に伝えたいことが書かれているのですが、いざ父親になって不安がいっぱいだったときに出会い、この本に救われたことを覚えています。
いざというときに息子に適切なアドバイスができるよう、自分の意見をしっかり持つこと、息子とちゃんと会話できるような家族でいることが、当分の私の目標です。
ーちなみにパパがイラストレーターだと「あれ描いて、これ描いて」とお子さんにせがまれませんか?(笑)
【YUDAI9℃さん】
あ、言いますね。でも、言われる前に自分から描きます(笑)。この間も、保育園の連絡帳の表紙に何か描いてと言われて、たまたま鬼太郎を描いたんです。
しかも、筆ペン使って水木しげるのタッチで。子どもすごい喜んでくれてましたね。そのあたりは楽勝です。
不自由なことがあってもやっぱり子どもはかわいい
ー過去のご自身と同じように子どもを持つことに躊躇されている方にメッセージはありますか?
【YUDAI9℃さん】
よく思うことですが、子どもが生まれて不自由になることははるかに多いです。