2022年2月28日 20:00
「言ってもわからないから」は実はNG!でも、言わないほうがいいことも!現役保育士が教える子どものしつけのボーダーラインとは?
と伝えても触ってしまう時などは、環境を変えていきましょう。
また、何でも投げる、落とす時期は「投げても、落としてもいいもの」を渡します。ちょうどいいのは「ボール」ですね。子どもの本能が「投げたいんだ!」と言っているのですから、これを遊びにつなげないわけにはいきません!
叩く、噛むへの反応は真剣な顔で!
もしお家で、お父さんやお母さんをたたいたり噛んだりする姿がみられたら「噛んだら痛いんだよ」ということを伝えていきましょう。これは0歳でもです。怒る必要はないのですが、噛まれて「いたたたた!!」と大げさに反応したり、笑って冗談にしてしまうと、子どもは「わ!お母さんが反応してくれた!」と思ってしまいがちです。そうすると、またお母さんに反応してもらいたいので噛むのです。
また、気に入らないことがあり噛む時は、まだ言葉で気持ちを伝えられない時でも、「イヤって言えばいいんだよ」と言葉で気持ちを言う方法を伝えていきます。
噛んだり叩いたりなどを、お家と同じように保育所でもするようになると、お友達が傷つくことに繋がります。噛む時期はその子によって違いがありますし、すぐにやめる子もいればそうでない子もいます。じっくりと伝えていきましょう。
食事は座って食べる
成長過程で、多くの子にある「歩き食べ」。食事中に椅子から立って歩き始め、追いかけて食べさせるなんてこともあるのではないでしょうか。食べ歩きをするのはお行儀も気になるところなのですが、のどに食べ物を詰めてしまう可能性もあるので危険!なんですよ。少々、根気がいるのですが、子どもが立ったら「座ろうね」とその都度、椅子に座りなおさせることが大切です。その回数が多い時期は大変なのですが、続けていることである時を境にピタリとやめます。
歩かないにしても、椅子の上に立ったり、背もたれやひじ掛けの隙間に足を入れ込むことも危険ですので「おしりぺったんで座ろうね」など声掛けをして、座ったことを確認してから食事を進めていきましょう。
「まだ小さいし、どうせ言ってもわからない」と思わず、その都度その都度、子どもの目を見ながら伝えてほしいなと思います。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。