2022年12月27日 10:30
「え、ダメだったの!?」意外と知らない!子どもが寒そうだから…と、冬にやりがちなNG行動とは?
本格的な寒さが到来し、暖房器具の使用も増えるこの季節、子どものやけどに注意が必要です。3児のママ小児科医で、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に「寒い季節、室内でやりがちなNG行動」を教えてもらいました。
こんにちは、小児科医の保田典子です。寒い日が続きますね。クリニックに来る赤ちゃんたちもモコモコしていて、ますますかわいい季節になりました。
気になるのが「子どもが寒いとかわいそう」と着せすぎている印象のある親御さんが多いこと。今回は寒い冬の季節に家の中での適切な寒さ対策と、やりがちNG行動についてご紹介します。
NG1:裏起毛、厚手のモコモコした洋服を着せる
冬は意外にも「あせも」でクリニックを受診する子が多くいます。
抱っこしていたり、暖かい室内で厚手の服で動き回ったりすることで、暑くて汗をかく+乾燥なども加わり湿疹が悪化することがあります。
裏起毛の服は温かいですが、起毛部分が刺激になることがあり、汗を吸いにくいことがあります。着せちゃダメというわけではありませんが、お子さんによっては肌に合わない場合もあるので、まとめて一気に購入せずに一度試してみて、お子さんに合うメーカーのものを使うと良いでしょう。
家の中や商業施設など、室内にほとんどいることが多い日は、モコモコした厚手の服を重ねるとお子さんは暑く感じるかもしれません。子どもはよく動くので、思いのほか汗をかきます。厚着をしすぎると動きも制限されるので発達にも良くありません。室温を21度くらいに設定しつつ、あまり厚着させるのは控えましょう。
NG2:室内で靴下をはかせる
室内は室温調整が基本です。
寒い季節でも、2歳未満のお子さんや歩きがおぼつかないような子は、裏に滑り止めがついていても靴下は滑る可能性があるので、室内では履かせなくていいでしょう。
手足が冷たくて心配になるかもしれませんが、寒がってなければ問題ありません。寝ているときは、首など中枢体温が温かければ大丈夫です。赤ちゃんの手足は、体温が高いときには熱を放出し、反対に低いときには毛細血管を収縮させることによって熱を逃がさない役割を果たしています。
お子さんは動き回って暑くなることも多いので、「手足は体温調節するために出しておく」