「父親が一番偉いでしょ?」モラハラ夫の当たり前がまさかの全否定!?<99%離婚>
主人公の彩さんは妊娠を機に仕事を辞めて専業主婦になり、娘の柚と大手商社に勤める高学歴エリートサラリーマンの夫の翔と3人で暮らしていました。幸せな家庭を築こうと頑張っていた彩さんでしたが、翔がモラハラ体質だということに気付き、柚のために翔と離れて暮らすことを決意。ある日翔が帰宅すると家の中は真っ暗で、誰もいません。翔は彩さんへ連絡を取ろうと試みますが、彩さんからは「柚は元気にしています。しばらく会いません」と返信が来たのみ。彩さんに家出した説明を求めても未読スルーするのでした。
何が原因で彩さんが家を出たのかまったく見当がつかない翔。翔なりに下手に出てメッセージを送っても、上から目線の発言が抜けず、数日たっても彩さんからの返信はありません。
プライドが邪魔して彩さんのお母さんにも連絡できず、落ち込む翔は後輩を誘った飲み会で荒れた飲み方をしてストレス発散するのでした。
何が間違ってる?上司の赤裸々な告白にモラハラ夫は…
酔っ払って誰もいない自宅に帰ってきた翔。ソファーへ座ると、一方的に彩さんへメッセージを送りつけました。
「自分は間違っていない、勝ち組なんだ……」。翔はそう思い込むしかありませんでした。彩さんがいなくなってからの翔は、自分で家事をしないため、シャツはヨレヨレ、お昼ごはんはお弁当ではなく栄養バーを食べてやり過ごしていました。
そんな翔を見かねた上司の鳥羽が、飲みに誘ってくれました。鳥羽も離婚をしていて、今では子どもに会えていないと話し始めます。「俺は仕事に打ち込んだよ。
俺が稼いで一家を支えてるっていう気持ちも強かった。それって裏を返せば、仕事さえしてれば他は何もしなくていいって思ってたってことで……」
鳥羽の言葉を聞いて、「えっ違うの?」と心の中で疑問が湧く翔。鳥羽は家事を手伝わなかったこと、それどころかふんぞり返って偉そうな態度をとっていたことを告白。それを聞いた翔は、「それって普通じゃないの?」と心のなかで思い、ますます焦り始めました。
さらに家族サービスをたくさんしてきたと言う鳥羽が奥さんに言われたのは、“全部あなたの自己満足”という強烈な言葉。そして、過去のモラハラを後悔している鳥羽から、「俺を反面教師にして、奥さんに謝ってみてもいいんじゃない?」