「携帯代払えないから…」3度目のお金の要求!嘘つきママ友の巧みな話術で!?<お金をせびるママ友>
石井かなこさん(28歳)は、生後9カ月の娘・えなちゃんの母親。育休中に通うことになった近所のリトミック教室では、1歳の男の子の母親・佐藤さとこさんと、生後9カ月の女の子の母親・谷川さゆりさんと同じクラスでした。初回のレッスンでさゆりさんと意気投合し、ふたりはレッスンのあと、ランチに行くような間柄になりました。さゆりさんには、「義母にいびられ、子どもを義実家の養子にしろと迫られている。夫はモラハラで、自由に使えるお金がほとんどない」という複雑な家庭事情がありました。「お米が買えない」「生命保険の保険料金が払えない」と訴えるさゆりさんに、かなこさんは都度お金を貸していました。しかし、実はさゆりさんの身の上話はすべて嘘で、さゆりさんの義母はすでに亡くなっていたのです。さゆりさんが嘘をついていることなど知るよしもないかなこさんは、できる限りさゆりさんを支えようとしていました。
以前さゆりさんから、「さとこさんから嫌がらせを受けている。さとこさんが私のあとに教室に入ると、私の靴だけ蹴散らされてる」と聞いていたかなこさん。ある日、リトミック教室に遅れて行くと、散らばっているさゆりさんの靴を見つけました。
教室に入ると、気まずそうに目を背けるさとこさんを見て、「嫌がらせは本当だったんだ。私が嫌がらせの現場を見たこと、気が付いてる」と確信します。
その日のレッスン終わり、かなこさんは、「さとこさんに注意しようと思って」とさゆりさんに話しました。するとさゆりさんは焦った様子を見せ、「絶対やめて! 私が我慢すれば平和に過ごせるの! 余計なことしないでよ!!」と、かなこさんの提案を受け入れず、「大丈夫」の一点張り。
そして、「でも、かなちゃんの気持ちすごくうれしいよ」とかなこさんに感謝の気持ちを伝え、「えなが大きくなったら『もうひとりのママだよ』って伝えるつもり」と話し……。
「大切に思ってる」なら、どうしてそうなる!?
「かなちゃのこと大切に思ってるよ……」
さゆりさんの言葉に感動し、胸が熱くなるかなこさん。