「子どもがやったことだから」大切なものを壊してもケロッとするママ友「このままで済むと思うなよ!」
悪びれる様子は一切ありません。
泣きたい気持ちを堪え、パニ子は2人を怒鳴りつけましたが、
「たかがフィギュアじゃない。」
「おばさん、怒るとシワ増えるよ〜」
と言い捨てて、アキトとアユミは帰っていきました。
80万円弁償して!
子どもがやったこととはいえ、このままでは済むはずがありません。
パニ子は弁償してもらうことを決め、見積もり書を作成。早速アユミの家に届けにいきました。
ピンポーン♪
インターホンを鳴らすと、アユミが出てきたので、
「この間、アキトくんが壊したフィギュアを弁償してほしくって。これ見積書」
といって、パニ子は総額80万という数字が書かれた見積もり書を渡します。
「な、なによこれ! ぼったくりよ!」
もちろん上乗せなどはしておらず、少し安いくらいの金額です。
一向に払おうとしないアユミ。
そのとき、アユミの夫ユウダイが出てきました。
「あ、逆ギレされるかな……」そんな考えが頭をよぎるも、
「いい加減にしろ! 子どもだからって許されるわけないだろ! 2人でちゃんと謝れ!!」と制してくれます。
思わぬところで味方を得たパニ子。
物わかりの良いユウダイのおかげて、壊れたフィギュアの代金は耳を揃えて支払われたのでした。
この件はみるみるうちに知れ渡り、弁償を求めるママ友がアユミの元を次々と訪ねたよう。なんと、アキトにものを壊されたのはパニ子だけではなく、みんな泣き寝入りしていたのでした。
ユウダイに激怒されたアユミは、弁償するためのお金を稼ぐために休みなく働いているそう。
ママ友の家に遊びにいく余裕もないようなので、これ以上被害に遭う人もいないことでしょう。
子どもが友だちのものを壊してしまうことは、誰にでも起こりうること。「子どもだから」という免罪符は通用しません。もしも、「ダメだ」という注意をちゃんと聞いていたら、誠意を見せてしっかり謝っていたら、違った結末を迎えていたかもしれませんね。
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著者:ライター パニコレ
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