「おかずは5品以上作れ!」モラハラ夫のその願い叶えてあげる!妻が企んだ作戦にスカッと
それに、いつ帰って来るかわからないのに、用意しておくなんて不可能です。
すこぶる機嫌の悪いユウトは、それでも気分が晴れないよう。パニ子への文句が止まりません。
「質素な食事だな! 料理教室に通っているくせに、手抜きするなよ! 先輩の家では毎日5品は作るっていってたぞ。お前も見習って明日から5品作れよ!」
あまりの物言いに、言葉を失うパニ子。
「そういうなら……、今に見ていなさい!」静かに決意したのです。
すべて計算どおり!
先輩を見習えとユウトがいうので、パニ子は毎日5品以上のおかずを作ることにしました。料理教室のおかげでレパートリーも増えたので、苦ではありません。
メニューはユウトの好きな肉料理中心に、喜ばれるものばかりを用意。5品作って余ったぶんは、翌日の弁当に回します。
次第にユウトはブクブクと太りはじめ、食費もとんでもない額に!
すべてパニ子の計算通りです。
それに気づいたユウトは、真っ赤になって怒ります。
「あなたが5品作れといったから作っただけ!」とパニ子。
「こんなの嫌がらせだろ! もう我慢の限界だ。お前とは離婚してやる!」ユウトは叫びました。
ブクブク太ったモラハラ夫。仕返しはこれから!
しかしパニ子は準備万端!
離婚の証人になってもらうために、料理教室で出会った友だち・ハルナを呼びました。
実はハルナの夫は、ユウトの先輩。
毎日5品作っているという話は、ハルナのことだったのです。
これにはユウトもびっくり。
「当然お2人は俺の味方ですよね?!」と頼ったのですが、
「奥さんに対して、心ない言動ばっかりだな」
「家事を任せてばかりで文句をいうのはおかしいよ」
「自分の家のことなんだから、家事は分担するに決まってるだろ」
「うちの毎日5品の食事だって、分担して作っているし買うこともある」
「お前は自分の都合のいいように解釈しすぎなんだよ!仕事でも同じだ!」
そうやってユウトは長い長〜い、先輩夫婦からのダメ出しを受けたのです。
毎日偉そうにふんぞり返っていたユウト。