2023年10月10日 09:20
愛知県豊明市役所が子連れ出勤制度を導入!?「静かにできる?」「同僚の反応は?」リアルな声を調査
に基づいた利用者はいなかったとのこと。しかし普及啓発の一環として、夏休み中に理由を問わず利用できる期間を設けたところ、2週間で4名(のべ6名)の職員の利用があったそうです。
子連れで仕事は可能だったのか?
では実際に子連れ出勤をされた方や、子連れ出勤者と勤務を共にした方からはどのような声が上がっているのでしょうか。
小学1年生の子どもを帯同した女性職員は、普段は祖父母に預けて出勤しているそうですが、『ワークwithチャイルド』の制度があることで、祖父母に預けられない日があっても仕事を休まずにすむとのこと。実際に使用したところ、子どもにとっても親の仕事を知る機会になったようですが、帯同は半日が限界だと感じたそうです。
一方、小学校低学年の子どもを帯同した職員は、仕事中子どもは夏休みの宿題などをしながら落ち着いて過ごすことができ、普段通りに仕事ができたようです。窓口に来られた業者の方も子連れ出勤制度に理解を示し、和やかに仕事ができたと話していたとのことでした。
気になる周りの声…
しかし、子連れ出勤をする立場に立つと、気になるのは勤務を共にした職員の声です。
豊明市役所の子育て支援課に聞いてみたところ、子連れ出勤者と一緒に仕事をした職員は、いずれも子連れ出勤に理解を示しており「仕事に支障はなかった」「職場の雰囲気が和み、癒された」という声もあがっているようでした。
その和やかな雰囲気も相まってか、「また職場に来たい」と言っていた子どもも複数いたようです。子どもにとっても特別感のある時間となり、その適度な緊張感によって場に合わせた過ごし方ができる、という体感が子育て支援課にもあったそうです。
また勤務を共にした職員の気持ちも、実際に『ワークwithチャイルド』に立ち会うことで、否定的なものから肯定的なものへと変化したそうです。これは子どもや子育て中の職員への理解が深まった結果だと分析しているとのことでした。
子連れ出勤を広めるために…
今後も『ワークwithチャイルド』を継続しておこなうという豊明市。現時点では帯同要件に基づいた利用者はいないとのことですが『もしものときに利用できる制度』があるということは、職員にとって安心材料になることがわかったそうです。
また、年度替わりや今後の長期休暇に使用を希望している職員もいるそう。