SNSに子どもをアップし反応に一喜一憂する夫。イクメン気取りで妻をバカにするので…
それでも明人の勢いは止まらず、最終的には「お前は家事も育児も大雑把だし不器用だから、子育てをしてる人からみたら、ツッコミどころが満載だ」とひどい言いよう。
これ以上何を言ってもムダだと感じた美鈴は、仕方がないので明人ができるだけ迷惑をかけたくないと言っていた義母を頼ることに……。
数日後ーー。
ゆっくりキャンプを楽しんで帰ってきた明人は、検診の付き添いを寝過ごしてしまいました。明人が目を覚ましたときには、双子の検診を終えた美鈴の姿が。さすがに1人で双子を連れて行くのは大変なので、美鈴はまた義母にお願いして付き添ってもらいました。
それを聞いた明人は、謝るどころか本当に自分を起こしてくれたのかと疑ってきます。さらに、リビングが汚いと文句まで。
1人で検診に行く準備を進めていた美鈴に、片付けまでする余裕はありません。すこし前まで寝込んでいたのなら、なおさらです。
でも、明人は「世のお母さんはほとんど1人でこなしているのに、俺がいなくなった途端にこうなるなら、育休とってなかったらヤバかったなw」と、美鈴を見下してきたのです。
「ああそう」
「本気でそう思ってるならいいわ」
ここまで言われたら、さすがに美鈴も怒り心頭。でも、明人はなぜそこまで怒っているのか理解できないようで、自分は感謝されるべきなのに……なんて、まだ言っています。そんなに言うなら、お得意のSNSでどちらが悪いか聞いてみればいいと美鈴は言い、実家に帰ることにしました。この際だからと、さらに美鈴は続けます。
「それとね、私前々から思ってたんだけどイクメンって言葉嫌いだから」
急な美鈴の発言に、明人はビックリ。
「育児してるメンズってなに? 父親なら当たり前なことだよね? 自分からイクメンって言う奴はほんと虫酸が走るから止めてくんない?」
そう言い終えると、美鈴は実家へと向かったのでした。
これが最後のチャンス!?
美鈴が実家に帰ってから1週間。明人から連絡がありました。
「見栄を張るのは止めてさっさと謝りに来い」
「俺がいなくて困ってるんだろ?w」
美鈴は冷静に答えました。
「むしろ助かってる」
美鈴は、明人がいない今の生活のほうが過ごしやすいと感じていました。