「母さんを助けるのに必要で…」突然マイホーム資金が空っぽに!?義母の助言通り夫の後を追いかけると
借金の額が大きく、相続した遺産と義母の貯金を足しても足りなかったのだそう。
義父が亡くなってから時間が経過していて、財産放棄をしようにも間に合わなかったらしく、支払うしかなかったと聞きました。義母は家を手放して払おうとしていたそうなのですが「義父を亡くしたうえに家まで手放させるのはさすがに可哀想だ」と、夫が肩代わりしたよう。何年もかけて貯めてきたお金が一瞬にして消えてしまったのはショックでしたが、事情を聞くと夫をこれ以上責めるつもりにもなれず……。今回ばかりは許すことにしました。
でも、次に同じようなことがあれば、当然離婚も考えると伝えると、夫ももし次があれば絶対に相談すると約束してくれました。
金の切れ目が縁の切れ目
数日後。夫から義母と一緒に借金を返済してきたという連絡が入りました。
義母も感謝してくれているようです。
「許してくれて本当にありがとう……」
そういう夫に、私は本当のことを教えてあげることにしました。
「無くなったのあんたの貯金分だけだから大丈夫!」
「え……?」
「訳が分からない」とでも言いたそうな夫に、準備をしている離婚届にサインをするように伝えます。夫は動揺しながらも、説明を求めてきました。
実は先日、義母から連絡があったのです。借金返済の件、「自分の口から感謝と謝罪をしたい」と言ってくれて、そのときに借金の返済額まで教えてくれました。
そこで、うちのマイホーム貯金から消えた額よりも、借金の額のほうが全然少ないことを知ってしまいました。もちろん、差額は夫の懐へ……というか、パチンコに消えていました。
義母がこっそり教えてくれたのですが、義父が生前作った借金はパチンコが理由だったようです。そして、夫も若いころにパチンコで借金を作っていたので、嫌なところが似てしまったと……。
その話を聞いて、休みの日に出かけた夫の後を追いかけて近所のパチンコ屋を探し回ると、本当に夫を発見。証拠として写真も撮っていたので、それを見せるとやっと夫は観念しました。夫は魔が差したと言い訳をしていましたが、これは最低の裏切り行為で、もう夫婦関係を続けられません。幸い、使い込まれた貯金額は、夫の貯金額とほぼ同じ。そこから補填してもらえばなんとか大損はしなくて済みそうだったのですが、夫は使い込みを補填したうえに私への慰謝料を支払うことに。