弟の婚約者「結婚祝いは300万円包んでくださいね♡」→気弱な私は実は…。婚約者に素性を教えた結果
不安な気持ちを抱えながら、私はスマホを置きました。
辞めさせたのは…
数カ月後――。
「先輩~!主任に頼まれた資料、今日中にお願いしまーす」と、いつものように個人的なメッセージで仕事を私に押し付けてきた後輩。しかし、それは主任が直接後輩を指名して任せた仕事のはず……。
「今日は仕事が終わったら彼氏と新居の内見に行くので」「かわいい弟嫁のお願い、聞いてくれますよね?」とおねだりしてくる後輩。まだ籍も入れていないのに、何を言っているのでしょうか……。
「私も仕事があるから手伝うのは無理だよ」と言うと、「は?手伝うとかじゃなくて、全部やれってことなんだけど?」と態度を豹変させた後輩。
そして、「あんたさぁ、まだ自分の立場がわかってないの?」「一応先輩だからおおめに見てあげてたけど、あんたくらいのザコ、すぐにでも会社辞めさせられるからね?」と脅してきたのです。
「営業部に行った私の同期、覚えてます?あれ、辞めさせたの私なんですよ」「さえないモブ女のくせに花形部署に行くから、ちょっと嫌がらせしてやったんです」「メンタル弱いくせに調子に乗るからいけないんですよ」
なんてひどいことを……と、私が眉をひそめると、「先輩もそうなりたくないでしょ?」とさらに威圧してきた後輩。私はうなずくしかありませんでした。
結婚祝いに300万!?
機嫌を直したのか、後輩は「結婚式の招待状、受け取りましたよね?」と話題を変更。「相談なんですけど、結婚祝いは300万円包んでくださいね!」と突拍子もないことを言い出しました。いくらかわいい弟の結婚とはいえ、そんな大金は出せません。
「実家暮らしで彼氏もいない先輩なら、さぞかし貯金も貯まってるでしょ?」「私は結婚しても仕事を続けるし、先輩のご両親にもとーっても気に入られてるから、あんたのことをどうにでもできる存在なのよ?」と、私を見下す発言を繰り返す後輩。
「きちんと正しい行いをしていれば、ちゃんと見てくれてる人もいるって私は信じてるから……」と返すと、「そういうきれいごとはこの社会では通じないって」「はっきり言って、あんたの味方なんてこの世にいないと思うよ」と一蹴されてしまいました。