「家には帰らない。離婚しよう」義実家に帰省中の夫から突然の衝撃メッセージ。黒幕、そして目的は!?
「お兄ちゃんは良い会社に勤めてるから仕事を辞めるのはもったいないけど、あなたたち夫婦は平凡じゃない」
さすがにカチンときた私。「今まで私たち夫婦には何の興味もなかったですよね?」「お義兄さん夫婦に断られた途端、うちをアテにするのはどうなんでしょうか」と言い返しました。
「やっぱり都会育ちの女はかわいげがないわね……」「こっちから同居してあげるって言ってるのに!」と義母。どうやら怒らせてしまったようです。とはいえ、関係を良好にするつもりなんてこれっぽっちもないので、私は重ねて「同居のことは諦めてください」と告げました。
すると、義母は「嫁のくせに姑に指図するんじゃないわよ!」「あんたみたいな女、うちの嫁にふさわしくない!」「覚えてなさいよ!」と叫んで、一方的に電話を切りました。
夫から突然の「離婚しよう」
私が義母との電話でのやり取りの1件を話すと、激怒した夫。義両親、義兄夫婦との話し合いの場へ、夫はたった1人で向かいました。
「今回話し合って無理なら、もう絶縁する」と覚悟を決めて。
夫から義実家へ行ってから数日――。
「ごめん、もう家には帰れない」
「離婚しよう」
「は?誰あんた」
「うちの夫は家にいるけど」
夫のスマホから届いたメッセージ。「離婚しよう」というのが夫の意思ならショックを受けるところですが、私には送り主が夫でないことはわかっていました。
なぜなら、メッセージを受信したとき、私と夫は家で一緒にいたからです。しかも、夫は義実家からちょうど帰ってきたところでした。……ひどくボロボロになって。
義実家での話し合いは平行線に。
しびれを切らした夫が絶縁を切り出すと、義両親と義兄はスマホの入ったバッグを取り上げ、家の蔵に夫を閉じ込めたそうです。声が枯れるまで、外に助けを求め続けた夫。たまたま近所の人が蔵の近くを通りかかり、夫を助け出し、車でうちまで送り届けてくれたのです。
夫のスマホを使ってメッセージを送って来たのは……。
やはり義母でした。「同居をするのはもう決定なの!あなたたちには反論する権利なんてないのよ」「とくにそっちの息子はなんの取り柄もない子なんだから、せめて私たちの役に立ってもらわないと!」