「ウチにもよこせ!」野菜のお裾分けを要求する近所の若夫婦→断ったら「自分で貰うから!」と畑へ!?
私の職場は自然に囲まれた幼稚園です。元気いっぱいの子どもたちに囲まれて、幼稚園教諭として働いています。そんな私も家に帰れば3歳の男の子のママ。仕事と家庭の両立は大変ですが、職場にはたくさんのママがいるので、助け合いながら頑張っていました。
とある夕方、私は同僚ママ・ユキエさんの家のインターホンを押しました。私の職場では、どうしても仕事が終わらないときは、互いに子どもを預けあっています。
厄介な若夫婦
今日もにこやかに出迎えてくれたユキエさん。子どもたちは遊んでいる最中ということで、家にあがらせてもらい、少しの間おしゃべりを楽しんでいました。
しばらくすると、インターホンが鳴りました。その音に、肩をビクッとさせるユキエさん。「出ないの?」と聞くと、シーっと人差し指を口に当て、そっとモニターを確認してから深いため息。後ろから画面をのぞき込むと、若い男女が立っています。
若い男女は「車停まってるのにおかしいな……マヨネーズ貰おうと思ってたのに」と言って去っていきます。2人はユキエさんのお隣に最近引っ越して来た若い夫婦とのこと。
引っ越し初日に挨拶に来て以来、こうして夕方になると何かしらを貰いにくるのだとか。なんだか厄介そうな夫婦です。
うちにもよこせ!
翌日、私が幼稚園の畑で作業をしていると、例の若夫婦にバッタリ。「わあ! たくさんお野菜ありますね! 少し分けてもらえませんか?」と、畑で育っているジャガイモを欲しそうにしています。
しかしここは幼稚園の畑。私が判断できることではありません。お裾分けを断ると、若夫婦は「ケチ!」と吐き捨て去っていきました。
それから数日後。農業を営んでいる実家の両親からたくさんの野菜が届いたので、私はユキエさんにお裾分けをすることにしました。たくさんの野菜を抱えて歩いていると、そこに例の夫婦が現れて「やっぱり野菜をあげられないなんて嘘だったんだ! タダで貰えるじゃない! うちにもよこせ!」と叫びます。
私がやんわり断ると「じゃあ自分で貰うから!」と去っていきました。なんだか嫌な予感しかしません。
ジャガイモがない!
それから数日、その日は職場の幼稚園で芋掘りをする日です。掘り起こしたジャガイモでじゃがバターパーティーをすることになっています。