「ちょっと君…」娘のチャイルドシート拒否に苦戦中、見知らぬ夫婦がかけてきた衝撃の言葉にぼう然…!
娘が5カ月くらいのころの話です。田舎暮らしの私たちの移動手段は、もっぱら車でした。しかし、娘はチャイルドシート拒否が激しく、なかなかおとなしく座っていてくれません。その日も、泣き叫ぶ娘をおさえつけてチャイルドシートに乗せていた私。するとそこにたまたま通りかかった高齢の夫婦が「ちょっと君……」と声をかけてきたのです……。
ご夫婦がかけてきた言葉
「虐待じゃないか……?」
近くを通りかかった高齢の夫婦から言われた言葉に、私はしばし呆然。
「あんなに嫌がっているんだから、無理して乗せることもないでしょうに」
「助手席に乗せてあげればいい」
のけぞって泣き叫ぶ娘。本当にチャイルドシートを嫌がっていることは私だって重々承知です。
しかし、万が一事故に遭ったら?そのときに限ってチャイルドシートに乗せていなかったら?
でも、娘の嫌がることを強制するのは虐待なのかもしれない……とも思ってしまった私。その日ももちろんチャイルドシートに娘を乗せましたが、数日間はあのご夫婦から発された「虐待」という言葉が頭から離れませんでした。
夏は背中に保冷剤を入れてみたり、車ハンドルのおもちゃを置いてみたり、運転中は歌を一緒に歌ってみたり……。試行錯誤を繰り返しましたが、娘のチャイルドシート拒否は1歳半ごろまで続きました。
2歳を迎える前には、お菓子を食べながらであればご機嫌でチャイルドシートに乗ってくれるようになりました。車に乗る前に必ずといっていいほど「お菓子は?」と聞いてくるようになってしまいましたが……。
嫌がる子どもにチャイルドシートを強制するのは心が痛みますが、命を守るためには必要なこと。周りに何を言われようとも、我が子の命を最優先に考えるべきだと思っています。
※6歳未満の乳幼児には、道路交通法でチャイルドシートの着用が義務付けられています。座席の構造上の問題で設置できない場合などに着用免除となることもありますが、チャイルドシートは子どもの命を守る「命綱」。大切な子どもの安全を守るために、大人が責任をもって正しく着用させましょう。
イラスト/まげよ
著者:山田 花子
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