「家事・育児分担して」「子どもにそんな接し方やめて」パパに伝わらないお願い…伝え方を変えると!?
「育児でしてほしいこと・してほしくないことがあるのに、パパの理解が得られない」「家事や育児を分担したいけれど、ママばかりやっている気がする」子育ては夫婦でするものですが、思ったように助け合えないと感じている人は少なくありません。一体どうすれば、夫婦で助け合って家事や育児ができるでしょうか。
家事や育児を夫婦で助けあるために、ある工夫をしていると話してくれたのは、ベビーカレンダー公式インフルエンサー「ベビカレメイト」のママでした。
やってほしいことを見える化
「ある工夫」とは、パパにやってほしいこと、やってほしくないことを具体的に「見える化」するということでした。
例えば「お風呂に入れてほしい」とお願いする場合、やってほしいこととして
・着替えやタオルの用意
・ベビーバスの用意
・入浴
・赤ちゃんの肌のケア
・着替え
・使ったガーゼやベビーバスを片付ける
などと、一つひとつ書き出して伝えるようにします。
すると、自分がやるべきことがわかるので、入浴はさせてくれたけれど肌ケアも着替えもママ任せということがなくなり、ママのやっている「お風呂を入れる」を、パパもちゃんとやってくれるようになります。
これによって「自分ばかりお世話している」というストレスが緩和されたと話していました。
また、子どもを注意するとき声を荒らげてしまうパパに「大きな声で言うのはやめてほしい」と伝えるとき、ただ「やめて」といっても、直らなかったのだそう。
そこで、子どもに対して大きな声を出すことのデメリットを調べ、そこで見つけた信頼できるデータをともにパパに共有しました。すると、パパも納得できたのか、子どもへの接し方を改めてくれたそうです。
このように、してほしいことを明確に「見える化」して伝えることは、夫婦で協力して家事・育児をする上でのひとつの選択肢と言えます。
「見える化」のポイントは?
「見える化」するときのポイントを、育児の専門家である大阪教育大学教育学部教授・小崎恭弘先生に聞いてみました。
小崎先生「見える化が有効である、ということの背景に、夫婦には家事・育児への認識にズレがある、ということがあります。ママからすると10%程度しかやっていないパパの家事・育児も、パパの体感では50%という大きなズレも珍しくありません。