結婚式をドタキャンして義両親と旅行にいく夫「俺がいなくてもいいだろ?」→娘が笑顔で送り出したワケ
2人の子どもが就職し、子育ても終わりだなと思っていた矢先、娘の結婚が決まりました。どうやら娘の彼氏・コウタ君がパリの支店に異動が決まり、結婚することにしたそう。急ピッチで結婚に向けた準備がスタートしました。
あっという間に結婚式前日。これまでほぼワンオペで子育てをしてきた私を、いつも気遣ってくれたやさしい娘が結婚するのは、嬉しいような寂しいような複雑な気持ちです。
しかし結婚式当日に事件が起きます。
結婚式をドタキャン!?
結婚式の朝、式場近くのホテルに泊まっていた私は、息子からの電話で目を覚ましました。「父さんはそっちに行ってる?」と聞かれましたが、もちろんホテルにはいません。
夫は息子と一緒に式場に来る予定でしたが、息子が家に迎えにいくと誰もいなかったとのこと。慌てて娘を起こして事情を説明すると、呆れたように笑っていました。
それでも時間は刻一刻と進みます。準備を進めながら夫に電話をかけ、やっと繋がったと思ったら、なんと夫は空港にいました。
夫に制裁を…
「俺、両親とハワイに向かってるんだわ」あっけらかんと言う夫に、開いた口が塞がりません。急用が入った同僚からチケットを譲ってもらったのだとか。
でも、新婦の父親が結婚式当日に列席をキャンセルして海外旅行にいくなんて聞いたことがありません。夫は自分がいなくても結婚式はできるけれど、両親は高齢だからこれを逃したら連れていく機会がないと言い張るのです。
私が怒りに震えていると、娘がスマホを取り上げて「こっちのことは気にしないでいいから、楽しんできてね!」と言って通話を終えてしまいました。結婚式は豪華でなくても、みんなに感謝を伝えられればいいと笑う娘を思い出すと涙が出そうです。
そこにコウタ君が現れて、思いもよらない提案をされたのです。それはびっくりの提案でしたが、「思い切って甘えてほしい」と言われたので、2人に任せることにしました。
何も知らない夫が帰国
息子が夫の代わりを務めてくれたおかげで、結婚式は滞りなく終了。私は、コウタ君の提案を実行するため、数日は慌ただしい日々を送っていました。
ちょうど準備が整ったとき、何も知らない夫がハワイから帰って来たようで、私の電話が鳴りました。