「貧乏人は帰れ!」同窓会から追い出され…→「あんたの旦那はクビにするね」真実を知った同級生の末路
「幹事には私から伝えておくから」と言って、私は電話を切りました。どちらにしろ、このビールまみれの状態では会場に戻れません。
会場の外まで同級生の騒ぐ声が響いていましたが、私は無視してタクシーに乗って帰宅しました。
同級生の末路
私が帰宅したのとほぼ同時に、部下から電話がかかってきました。「このたびは俺の妻が誠に申し訳ありませんでした!!」「ビールをかけて会場から締め出すなんて……ドレス代などはすべてこちらでクリーニング代を負担します、いやもうぜひいくらでも請求してください!」と謝り倒す彼。正直、あの同級生にこの部下はもったいないと思ってしまいました……。
「妻から聞きました……俺のこと、クビにするつもりだって……」と涙声になってしまった部下。あの時は売り言葉に買い言葉でついクビ宣言をしてしまったのです……。
「実はね、もともとあなたにはうちの会社を辞めてもらう予定だったの」「系列会社の課長の席が空いたから、そちらに移ってもらう形で……どうかな?」と言うと、「それはクビって言わないんですよ!!」「喜んでお引き受けさせていただきます!」と部下。
念のため、同級生には栄転の話を伝えないように釘を刺し、私は部下との電話を終えました。
その翌日――。
同級生から「本当に夫をクビにするなんて!」と怒りの連絡がありました。「あんたが同窓会から本当に帰ったせいでみんなからは怒られるし、夫はクビになるし、何もかも最悪なんだけど!」と怒りをあらわにしていました。
「あんたが部長だって聞いたわ!部長の職権乱用でうちの夫がクビにされたって、あんたのとこの社長にチクってやるんだから!」と息巻く彼女に、私は「どうぞご自由に」と答えました。
「でも、社長は私の夫だから、あまり非常識なことは言わないでね」「変な同級生がいるなんて思われたら恥ずかしいもの」
そう、私の夫は私と同級生の夫が働く会社の社長なのです。同級生は勝ち目がないとさとったのか、それから連絡してくることはありませんでした。
その後――。
無事に系列会社の課長に栄転が決まった部下は、同級生に離婚を切り出したそうです。