流産の原因や症状は?予防法はあるの?妊婦さんが気を付けられることとは
早期流産の原因としては、胎児の染色体異常が最も多いです。男女共に年齢が上がると精子や卵子が老化するため、受精卵に染色体異常が起こる確率が上がります。また、お母さんの年齢が上がるにつれて流産する確率は上がり、特に40歳以上では流産が起こる確率は40%になります。
妊娠初期に起こる流産は、胎児側に原因がある場合がほとんどですので、流産となってしまった場合でもお母さんは自分を責めないであげてください。
流産の症状、兆候は?
性器出血や腹痛、腰痛、おなかが張る、基礎体温が下がる、つわりが突然なくなるなどの症状が見られることもありますが、稽留流産のように何も症状のない流産もあります。
また、妊娠初期には流産とは無関係に、着床出血や妊娠月経と呼ばれる性器からの出血がみられることがあります。またホルモンの状態が変化することで、腰痛や軽度の腹痛が起こりやすくなります。こうした症状があっても必ずしも流産とは限りませんので、取り越し苦労はしない方がよいですが、気になる場合はかかりつけの産婦人科で相談しましょう。
まずは定期的に妊婦健診を受けることが大切です。
流産の予防法は?
妊娠12週未満の流産は、染色体異常が原因で起こる可能性が高く、予防法は今のところありません。しかし、お母さんが気をつけられることもありますので、紹介していきたいと思います。
●無理な運動をしないようにする
下腹部に力が入る運動は、おなかが張りやすいので避けた方が良いです。日常生活では、階段の上り下りや重い荷物を持たない、車の運転や自転車に乗らないようにするなどの場面に注意しましょう。また仕事や家事をするときも無理をせず、周りの力を借りるようにしましょう。
●体を冷やさない
妊娠中は、体が冷えると子宮の筋肉が収縮し、おなかが張りやすくなります。そのため、温かい飲み物を飲んだり、おなかを温めるために使い捨てカイロや腹巻の活用、足首にレッグウォーマーや靴下を履くなどして体を温められると良いですね。
●ストレスをためないようにする
妊娠中はホルモンのバランスが崩れ、いつもよりストレスを感じやすくなります。ストレスが溜まると子宮の収縮を促すホルモンが出るため、おなかが張りやすくなります。