子育て情報『《アップリカに、行ってきました!》日本一のベビーブランドの、知られざるブランドヒストリーとは 〜第一回〜』

2017年8月1日 14:00

《アップリカに、行ってきました!》日本一のベビーブランドの、知られざるブランドヒストリーとは 〜第一回〜

河崎さん:携帯に便利でコンパクトに折り畳める「アップリカー」が、1975年に登場します。日本の家屋というのは海外に比べて狭いですよね。コンパクトに畳みたいというは、開発当初からお母さんたちの声でした。小さく折り畳めるベビーカー、というのはアップリカのDNAに組み込まれています。

《アップリカに、行ってきました!》日本一のベビーブランドの、知られざるブランドヒストリーとは 〜第一回〜


編集部:たくさんのカタログをご用意いただきたましたが、1988年の時点で、かなりバリエーションがありますね。これまでのシリーズ数やモデル数は、どれくらいなのでしょうか?

河崎さん:数えられないくらい……。試作やシリーズのモデルなどをすべて合わせたら、すごい数だと思います。細かなニーズに応えるために、ひとつの製品でも、いろいろなタイプで提案しているのです。


《アップリカに、行ってきました!》日本一のベビーブランドの、知られざるブランドヒストリーとは 〜第一回〜

アップリカ育児研究会とは?

編集部:アップリカ製品は、しっかりとした製品説明と、それに伴う信頼感があるブランドだと思います。創業時からの「赤ちゃんのためのものつくり」の姿勢について教えて下さい。

河崎さん:創業者がいつも言っていたのは「ただの物売り屋になるな」ということ。育児用品を作るのには、まず赤ちゃんのことを知るべきだといつも言っていました。そこで、愛育病院の院長であった内藤寿七郎先生を中心として「アップリカ育児研究会」というのを立ち上げたんです。アップリカ育児研修会には、小児科医、デザイナー、看護婦、心理学者など、様々なジャンルの方が参画しています。この理念が、アップリカの製品には反映されています。土台があったうえでのものづくりをしているのです。


《アップリカに、行ってきました!》日本一のベビーブランドの、知られざるブランドヒストリーとは 〜第一回〜

時代を変えた、チャイルドシート

《アップリカに、行ってきました!》日本一のベビーブランドの、知られざるブランドヒストリーとは 〜第一回〜
編集部:日本の育児を見続けてきて、育児用品の変換期だなと思ったエピソードや社会背景はありますか。

河崎さん:ベッド型チャイルドシートの開発と発売については、アップリカの歴史のなかでも印象的なものでしたね。もともとチャイルドシートは、各メーカーとも椅子型のものしか発売していなかったんです。

編集部:新生児や首、腰のすわっていない赤ちゃんは、車に乗る時どうしていたのですか?

河崎さん:お母さんの抱っこか、コットのようなものに入れて乗せていたか……、ですね。アップリカは、「赤ちゃんを家のなかでも、外でも、車のなかでも、同じ姿勢」でいさせてあげたかった。そして、呼吸機能が不安定な新生児期や首すわり前には、フラットな状態で寝かせてあげたかったんです。

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