子ども食堂の目的は? 母子にとって居心地のいい場所に
■半数が母子で利用「ママもごはんをゆっくり食べられる」が魅力
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そして、1回の参加者数を見てみると、平均値は子ども23.7人、大人14.9人。つまり、「子ども食堂」を訪れる子どもの
半数以上が、親といっしょに来ていることがうかがえます。
「うちは生活困窮家庭じゃないから」と遠慮することはなく、ママも気軽に利用していいのです。ママがワンオペ育児の重労働や子どもの反抗期に疲れた時や、ごはんを作りたくない、誰か家族ではない人と話したいと思ったら、子どもを連れて行ってみるのもいいでしょう。そこで“ママ友”ができることもありうるのです。
農林水産省のアンケート結果では、実際にそうした保護者の実例も紹介しています。
仙台市の子ども食堂のコメント
「初対面の参加者同士でもスムーズに、楽しそうに話されています。70代の
ボランティアメンバーにたびたび相談に訪れる母親もいます。
小さい子どもを抱っこしながらの食事は“両手を使って食べる”ということがなかなかできません。子ども食堂では、ボランティアが子どもと遊んだり見守ったりするので、親も安心してゆっくりと食事ができ、
リフレッシュされているようです」
千葉県の子ども食堂のコメント
「引っ越してきて、
周囲に知り合いがいない母親は、ボランティアが子どもの世話をしている間にゆっくりごはんを食べられ、悩みごとを気軽に相談できる」
新潟県の子ども食堂のコメント
「子どもが家族以外の大人とコミュニケーションをとる機会になる。親がゆっくり食事をとれるなど、親にとって息抜きの場にもなっています。食べ終わった後には子どもたちはトランプで遊び、親同士はおしゃべりして
情報交換する様子も見られます」
こうした実際の声を聞くと、行ってみようかな? という気になりますよね。自宅の近くにあるか分からない場合は、地域名と「子ども食堂」というワードを組み合わせてネット検索してみるといいかもしれません。また、
「こども食堂ネットワーク」のWEBサイトには、全国の子ども食堂の一部が掲載されています。
大人が利用する場合の多くは有償ですが、子どもが無料で食べさせてもらうのは気が引けるという人は、
食材を持参して寄付するのはいかがでしょうか? ほとんどの食堂が寄付を歓迎しています(事前に確認するほうがベター)。
共助の精神を忘れず気軽に参加して、
困った時はちょっと甘えてみる。
そんな母子にとって居心地の良い場所が、ますます増えてくれるといいですね。
・「こども食堂安心・安全向上委員会」
・内閣府「子どもの貧困」
・農林水産省「子供食堂と地域が連携して進める食育活動事例集~地域との連携で食育の環が広がっています~」
・「こども食堂ネットワーク」
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