コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
「ありがとう」が言えない子ども、なぜ? 変われるキッカケとは【コソダテフルな毎日 第86話】
この春から次男が1年生になり、長男と次男で同じ小学校に通うことになりました。
兄弟で一緒に登校してくれる事にあまり期待はしていませんでしたが、案の定、兄はさっさと弟を置いて先に登校し、弟はやたらめったらのんびりと家を出ていきます。
2人ともタイプが正反対なのでしょうがないですね。別行動で登校するほうがお互いにとってよさそうです。
それはそれで別にいいのですが、次男の方が後で家を出るようになると、長男の忘れ物を次男が発見することが多くなりました。
■兄の忘れ物を頑張って持っていく弟
もともと忘れ物が多いうっかり気質な長男。
特に困るのが水筒。この暑さのせいもあって水筒を忘れると学校から電話がかかってくるぐらい、この時期絶対に忘れてはいけないものなのです。
も~~!! あれだけ言ったのに、靴を履いた瞬間忘れてしまうようです!! ちゃんと確認してない私も私で悪いのですが、長男はほんとに忘れ物が多い!
そこで次男が、水筒を2つ下げて4年生の教室まで届けてくれるというのです。
ランドセル背負うだけも精いっぱいな細い体に、水筒2本に手提げ袋…なんだかもう、バックパッカーかよってぐらいの大荷物で登校していきます。
「ママが持っていこうか?」と提案したのですが、本人は4年生の教室に行くのがちょっと楽しみなのか、長男の忘れ物は毎回はりきって持って行きたがります。
ですが、問題はここからです。
■「ありがとう」が言えない長男
次男が頑張って持って行った水筒を、長男は、さらっと受け取っただけで「ありがとう」のひとつも言わないんです!!
しかも、一度や二度じゃありません。結構な頻度で忘れ物をするのですが、毎回、「ああっ! 忘れてた?」でおしまい。
そうなんです。長男は
「ありがとう」が言えないんですぅぅぅぅ。
なにかを貰っても、ポンと受け取った終わり。なにかをしてもらっても、さらっと流して終わり。
どうも、人に感謝することに疎い長男。
ここに対しては何度も私も注意してきましたし、強制的に「ありがとうは!?」とか「なんていうの!?」みたいなやり取りもずっとやってきてるんですけど、いかんせんこの調子で…。
ありがとうの他に、ごめんねもなかなか言えません。
そこで、どうして「ありがとう・ごめんね」が言えないのか、その理由を聞いてみました。
すると、どうやら…