■それでもしてあげたい! 矯正のメリットと親の想い
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歯科矯正のメリットを親はどのように考えているのでしょうか? 今回のアンケートでは、高額でも“してあげたい”と思ってしまうママの気持ちが伝わるコメントが多数寄せられました。
虫歯のない歯と歯科矯正は親が子どもにしてあげられる数少ない贈り物だと思います。
矯正器具を作るときの、型歯型を取るものを口内に入れるのが気持ち悪くて吐いてしまうこともありました。時間をかけて進める病院なので、まだまだ終わりは見えません。これも将来、「歯並びがきれいでよかった!」と思ってもらうためですね。
「歯並びで、顔の見た目も変わってしまう」というコメントもあり、“外見の印象”を大事に思うママの声が目立ちました。また、発音に関するメリットも。“話す”こと、“食べること”において、歯を含む“口”は大きな役割を果たすものであると、あらためて考えさせられます。
長女が反対咬合(こうごう)の矯正をしました。1歳からずっと指摘されていて、治る気配もなかったので4歳になってすぐにスタートしたら、なんと3ヶ月で完了! 発音に影響することが矯正をする一番の理由でしたが、現在(まもなく7歳)は音読発表会の代表になるくらい発音もよくなりました〜!
■矯正歯科で、子どもが苦労するところは
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ちゅいママさんの長男くんは歯科矯正で、「(顎を広げる)装置を付けた最初の違和感が一番嫌だった」とコメント。さらに、「食事が食べづらいし、しゃべりにくい」ことで苦労したそうです。アンケートでも、お子さんの不便だったことや苦労したことなど、経験談が集まりました。
死ぬほど痛いに尽きる。4年間矯正中。金額は130万です。40万ですんでうらやましいです。
でも、効果はすばらしいです。
歯並びは1年くらいで簡単に矯正できるかもしれませんが、うちは、顎の位置も矯正しないといけないので、もっともっと期間が必要そうです。装置も口の中だけでなく、ヘッドギアも付けないといけなくて、それをつけて登校してる姿はかなりかわいそうです。「平気」と言っている息子を尊敬してます。
子どもが痛がったり、装置を付けた姿を見たりすると、親としては心が痛みますよね。とくに見た目の問題は、「いじめにつながるのでは…」と不安になることも。しかし、最近では「見た目にはわかりにくい」装置もあるようです。
家は
「ネオキャップシステム」と
「ビムラー」という歯科矯正を選びました。
女の子なので見た目に歯科矯正しているようには見えないのと、恐がりなので治療回数が少ないのも利点でした。
費用は痛いですが、一度50万円払えばまったく費用はかからないということなので、まだ安い方なのかなと思っています。娘は、最初こそ違和感に悩みましたが、さすが子ども! 1日で慣れてしまいました。お友だちにも何も言われないので、気付かれないみたいです。
■治った! と思っても油断できない子どもの歯並び
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子どもの歯列矯正は、本人には長い通院や痛みなどストレスになることもあり、親にとっても金銭面や通院サポートと、負担が大きいと感じる場合もあります。さらに口に器具を付けている間は虫歯になりやすいという話も。また歯科矯正が終わって「治った!」と思っても油断できない一面もあるそうです。
うちの子も顎がちいさく、ちゅいママさんのようにガタガタでした。
一年半で金具は終わり、マウスピースをしていたのですが、忘れることが多くなり、やらなくなってしまいました。怒られるのを覚悟で健診へ。
「マウスピースをやらないのなら、とりあえずこのまま終了でどうですか?」と言われ、きれいに永久歯もそろったので、終わりにしました。が! その後8ヶ月ほど経ちますが、あんなにそろった歯がまたガタガタし始めました涙。矯正終了…まだ早かった(涙)。
歯科矯正を始めたら安心、というわけではなく、治療中もその後も定期的に点検することが大事になってくる様子。治した歯並びの維持まで含めて考えておく必要があるのかもしれません。
■経験者が語る“歯医者を選んだ”ポイント
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歯医者さんによって、治療方針や費用はさまざまあることがわかってきましたが、経験者のママたちは、どんなところをポイントに歯医者さんを決めたのでしょうか。
わが家の息子は、前歯が斜めに生えていました。最初の歯科では50万円といわれたので、ほかの歯科にセカンドオピニオンのつもりで診てもらったところ5万円のマウスピース矯正を勧められ、一も二もなく、そちらを選びました。
結果、3年ですっかりとは言えませんが、ほぼまっすぐに治りました。しかも歯ぎしりのひどい息子にとっては、就寝中に着けるマウスピースは音を吸収してくれるという副産物あり。やって良かったです。
上の子は4本抜きました…。下の子もこれからの予定ですが、違う歯医者にかかります。こちらは抜かない方針の先生です。
歯医者によってやり方違いすぎて、どっちがいいのかわかりません。しかし、抜いてしまうと大人になってからまた歯が動くと聞いてしまい心配です…。
寝ている間だけつける矯正器具で、顎を広げています。自費になる分野なので、金額も医院によってピンキリで、金額が内容に比例していないことも多く…。いろんな人の話を聞いて、良い病院にかかることが一番だと思います。ワイヤーを使う矯正ができないので、マウスピースばかり勧める先生とか、専門医の資格を持っていないなど…。調べてみるとそういった話も聞かれました。
ほかにも転勤予定があり、「段階ごとに料金を払えるシステムの歯医者さんを選んだ」という方も。
費用の支払い方や、歯を抜くか抜かないかは、かなり大きな問題です。さまざまな方針の歯医者さんがいて、その中で“一人”を選ばなければなりません。ネットで検索しても、いろいろな治療法や金額、治療期間を目にすることで、決断するのはかなり大変な作業といえそう。
またママが歯科矯正したいと思っても、毎日器具を取り付けるのは、子ども自身。だから子どもにもある程度納得してほしいですよね。子どもにきれいな歯でいることの大切さを説明しつつ、子どもの気持ちにも寄り添いながら、方向性を決めていきたいですね。
Q4. 子どもの歯科矯正についてエピソード、ご意見があればお書きください
回答数:55
アンケート集計期間:2018/9/6~9/10
※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでもアンケートに寄せられた方の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
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