自律神経の研究者と歯科医師による共著3月13日、行動習慣や食事法の見直しから食いしばりや歯ぎしりを解消しようという新刊『自律神経を整えれば「食いしばり・歯ぎしり」は解決する』が宝島社から発売された。四六判、192ページ、定価は1650円(税込)となっている。同書は日本スポーツ協会公認スポーツドクター、順天堂大学医学部・大学院医学研究科教授(併任)、自律神経の研究で知られ、多数のテレビ番組出演でも知られる小林弘幸(こばやしひろゆき)氏と、モウリデンタルクリニック院長で歯科医師の毛利啓銘(もうりけいめい)氏による共著である。頭痛・不眠・イライラ・肩こり・冷え性も食いしばりや歯ぎしりは睡眠中に行っているケースが多く、無意識であるため、自ら気付くことは難しい。食いしばりや歯ぎしりは歯を欠けさせることがあるが、疲れやだるさ、頭痛、不眠、イライラ、肩こり、冷え性など、全身の不調の原因になることもある。舌で頬の内側に触れた時、もしもそこに凹凸の線があるとすれば、気付かないうちに食いしばりや歯ぎしりをしてしまっているのかもしれない。新刊では自律神経の乱れが食いしばりや歯ぎしりの原因になるとしており、自律神経を整えて、一生ものの歯と心身を守る方法を紹介する。食事や呼吸法、舌のトレーニング法など、対人関係や仕事のパフォーマンスも向上させる方法を解説。自律神経の研究者と、患者の食事や生活習慣の改善指導も行っている歯科医がわかりやすく解説している。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年03月20日30代のある日。銀歯が取れて歯医者に行ったところ、今後を考えると、金属であり体内に悪影響があるとされる銀歯をまた作るより、別の素材のものに替えることをおすすめされました。「人生100年時代の今、この先の人生は長い。当時30代半ばだった私は、どうせなら審美的に優れていて丈夫な歯で過ごしたい」。そう考えて、昔はなかった新しい素材を入れることを決断しました。事の始まりは銀歯が取れたこと男性と比べて女性は、一生のうちに口腔トラブルが起きやすい時期が多いように思います。「思春期や更年期は女性ホルモンの影響で歯肉が炎症しやすく、歯周病になりやすい」と歯科医院や歯磨き粉のサイトなどで読んだことがありますし、「妊娠・出産中は虫歯になりやすい」という話も妊婦教室などでよく耳にしていました。妊娠中はつわりで歯磨きがろくにできなかったり、産後は新生児のお世話が大変で自分のケアが後回しになったりすることも、口内トラブルの発生に影響しているとのことでした。かくいう私も、第1子妊娠中に左奥歯が虫歯になり、治療しました。最初は歯を削ったところに銀歯を詰めていました。しかし予後が悪く、歯茎のトラブルから歯周病に。銀歯も取れたため歯医者に行くと、「今後を考えると、金属であり体に悪影響があるとされる銀歯を作り直すより、ジルコニアオールセラミックに替えることをおすすめします」と言われたのです。ジルコニアオールセラミックスって?気になる値段は?ジルコニアオールセラミックスは、保険適用外。歯科医が「1本丸ごと替えると5万円、部分的に替えると3万円」と費用の説明をしてくれましたが、経済的な問題と耳慣れない素材に私は迷いました。しかし、私の銀歯のうち古いものは小学生のころに入れたもの。すでに20年以上は経過しています。銀歯の周りが虫歯になることもあり、せっかくなら昔はなかった新しい素材に替えてみるのも悪くないなと思えてきました。さらに、歯医者でもらったパンフレットにあった「ジルコニアオールセラミックスは人工のダイヤモンドで、丈夫で見た目が良い」「銀歯と違って腐食しない」という説明が後押し。人生100年時代と言われている今、自分も今後数十年は生きることを考えて、強度があって虫歯になりにくく、金属アレルギーなどの心配のないジルコニアに替えようという決断に至りました。これまでに5本分の銀歯をジルコニアオールセラミックスに替え、トータル23万円がかかっています。歯としての耐久性と虫歯のなりにくさ、銀歯を使わないことでの健康面を考慮すると、今ではそんなに高くない金額のように思えます。歯やジルコニアの割れ防止にマウスピースを作成数本のジルコニアオールセラミックスを入れたころ、歯科医から「睡眠中の歯ぎしりで奥歯に負担がかかっている形跡があるので、マウスピースを作ってはどうか」と提案されました。マウスピースがあれば歯ぎしりだけでなく、ジルコニアオールセラミックスが割れたり欠けたりするのを防ぐ助けにもなるそう。しかし、ちょうどそのころは仕事が忙しくて、自分のことに構っていられず後回しに。ただ、「眠りが浅くなってきたと感じるのは、歯ぎしりの影響もあるのかな」と、ずっとそのことが気になっていました。そして、最初にマウスピースの提案があったときから3年後、下の子の保育園生活や仕事が落ち着き、シリコーンのマウスピースを作成してもらいました。上の歯用だけ作り、オーダーメイドの割にはリーズナブルな3,000円でした。作ってもらったことにすっかり安心して、それから約3カ月放置していたところに、奥歯のジルコニアが割れてしまう出来事が……。これはまずいと思い、それからはマウスピースを装着して眠ることにしました。最初は違和感がありましたが、もともと自分の歯並びに合わせて作られたもの。慣れればまったく気にならず、歯が割れることもなく安眠できています。まとめ銀歯をジルコニアオールセラミックスに替えたことで、白い歯で統一されて見た目が良くなりました。以前は、歯が見えるような笑顔で写真を撮ると銀歯が少し写ることが気になっていたのですが、今ではその心配がなくなりました。銀歯を虫歯と思っているわが子も「虫歯なくなったねえ」と喜んでいる様子です。また、ジルコニアオールセラミックスは銀歯より食べかすが付きにくいようで、ケアがしやすくなりました。銀歯よりお金はかかりましたが、審美性も良くケアもしやすいジルコニアオールセラミックにして本当によかったです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/きびのあやとら著者/Spinof Design(40歳)グラフィックデザインを中心に、講師やライター業などをサービスの柱としている。美術大学を卒業後、デザイン制作会社や広告代理店、印刷所の勤務を経てフリーランスに。仕事と育児のほどほどの両立を心がけている。
2023年11月14日疲れたときに感じていた右奥歯の痛み。一時的な歯痛だと思いそのまま放置していたら、徐々に硬いものをかむと痛みを感じたり、冷たいものが歯にしみるなど、症状が悪化していきました。もしかして虫歯? と思い歯科医を受診したら、原因は予想外のことで……。一生自分の歯でごはんを食べるために、私が実践した歯の対策をお話しします。まさか加齢で歯が欠けるなんて特に疲れているときに生じていた右奥歯の違和感や痛み。以前、指摘されたことがある寝ているときの歯ぎしりや歯の食いしばりが原因だと思い、それほど深刻に捉えていませんでした。しかし、そのまま放っておいたら、右奥歯の痛みがだんだん強くなり、飲食をしているときに歯がしみて右でかめなくなることも。右上奥歯がグラグラしてきたため、虫歯を心配して歯科医を受診しました。痛みを感じる右奥歯の2カ所をエックス線検査をして診察を受けたら、虫歯ではなく歯が欠けていると診断されました。 えっ、特に硬いものを食べたわけではないのになぜ? と質問をしたら、加齢とともに歯や歯茎がもろくなるというショックな現実を聞かされました。とりあえず、歯が欠けた箇所だけ保険適用の範囲で治療をし、歯がしみる個所は痛み止めをもらい様子を見たら改善されたので、再びそのまま放置していました。歯ぎしりが原因で知覚過敏に欠けた歯を治療した後は、特に何もせずに放っておいたある日。副業のWebライターで、「歯ぎしり」に関するライティングの案件を担当しました。身内や友人に寝ているときの歯ぎしりを指摘されたことがあったため、まさに自分の悩みの解消になると思い、関連サイトをいろいろと調べてみました。調べていくうちに、自分が直面した歯が欠ける、歯がしみるなどのトラブルは、寝ているときの歯ぎしりが原因なことがわかりました。たしかに、朝起きたときに顎のこわばりを感じたり、奥歯を食いしばったような違和感を感じることがよくありました。 歯ぎしりによる歯への負担は相当大きく、自分の体重の2倍から5倍もの力がかかるらしいのです。実際に、歯が欠けたり、歯がすり減って知覚過敏になったり、歯周病などの歯のトラブルだけでなく、顎や肩にも負担がかかり顎関節症や肩凝り・頭痛などを引き起こす要因にもなるそうです。改めて、歯ぎしりの怖さを実感して、以前に購入したものの、使用を中断していたナイトガード(マウスピース)を就寝時に装着することにしました。歯ぎしり対策にナイトガードを装着以前、寝ているときの歯ぎしり対策に、歯科医にすすめられたのがゴム製のナイトガード。ナイトガードとは、睡眠時の歯ぎしりによる歯の磨り減りを予防するために装着するマウスピースのことです。 自分の歯型に合わせて作ったナイトガードを就寝時に使用していました。朝起きたときの顎のこわばり感や奥歯の痛みは緩和されましたが、ゴムの装着感に馴染めずにたった数カ月のみで使用を中断。たかが歯ぎしりと軽視していた結果、気付かないうちに歯が欠けたり歯がしみるなどのトラブルに直面しました。実は放っておくと怖い歯ぎしり。副業で「歯ぎしり」の記事を執筆したことで、歯や顎へのトラブルだけでなく、頭痛や肩凝り、睡眠の質を下げるなど体のさまざまな部分に悪影響を及ぼすことを学びました。 今は再度、歯ぎしりの対策に、ナイトガードを装着して就寝しています。装着時の違和感は否めませんが、大切な歯を守るマストアイテムとして活用しています。まとめ自分の歯ぎしりを自覚していましたが、歯のトラブルに直面するまで「たかが、歯ぎしり」と軽視していました。しかも、歯ぎしりが原因で歯が欠けたことは無自覚のまま。 歯を失ってから取り戻すことはできないため、歯ぎしりの原因であるストレスをためない生活習慣、歯のケアを怠らないことを心がけたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/sawawa著者/いずみ(54歳)独身。コロナ禍を機に、人生における健康の大事さを実感し、里山に移住し田舎暮らしを楽しんでいる。
2023年11月07日ある日「気分転換に」と久しぶりにガムを食べた私。その次の日から、なんだか耳の下あたりが痛くなりました。ガムのかみ過ぎで筋肉痛にでもなったのかと思い、気にも留めていませんでした。我慢できないほど痛いわけでもなく、緊急を要するような不調でもないと思ったため、普段通りの生活を送っていたのですが……。在宅ワーク中にガムをかんで気分転換私は在宅で仕事をしており、机の近くにはいつもおやつを常備していました。しかし、少しずつ体重が増えてきたため、おやつを撤去。急におやつがなくなると、どうしても口寂しくてたまりません。そこで、太りにくく食欲を紛らわすものはないかと考えた結果、思いついたのがガムでした。ガムを購入して食べ始めると、気分転換になって仕事もはかどり、「おやつにぴったり」と思った矢先のことです。ガムをかんだ次の日、なんだか耳の下あたりに痛みが。強い痛みではないため、「昨日ガムをかみ過ぎたせいで筋肉痛にでもなったのかな」と軽く思っていたのです。痛みに気付いたときは違和感がある程度でしたが、地味な痛みが続いたため、痛み止めを服用してその日は過ごしました。痛み止めを飲めば地味な痛みは和らぎ、仕事にも集中できました。痛みを感じないときはガムをかむことも。地味な痛みが続いた先には…地味な痛みは翌日も続きましたが、病院に行くほどでもありません。地味な痛みで気持ちが優れないときは、痛み止めを服用してそのまま放置することに。実は、以前にも同じようなことが1~2回あり、痛み止めを服用すると少しずつ快方へ向かっていました。また、そのころは食事もとれていたため、痛みが続いてもそれほど問題だとは思っていませんでした。しかし、今回は耳の下あたりの痛みを放置した結果、痛みが出てから2~3日たつと口を大きく開けられなくなったのです。縦に指2本分くらいしか口が開きません。そこで初めて事の重大さに気付き、ネットで症状を検索した結果「顎関節症では…」と思いつきました。とはいえ「きっと自然に治るだろう」と安易に考え、そのまま様子を見ることに。口が開かない状況でも、食欲は変わらずあります。そこで、雑炊や麺類など咀嚼の際に、顎に大きな力が不要なやわらかい食事をとるように。しかし、それでも咀嚼する際に耳の下あたりに痛みが出て、少しずつ食べる日が続きました。ついには指1本分しか口が開かなくなった!こんな状況でも、私は「時間がたてば炎症は治まるはず」と思い、そのまま様子を見ることに。すると、そのうち指1本分しか開かなくなったのです。さすがに指1本分しか開かず、食事をとるときにも痛みを我慢しなければならない状況が怖くなり、慌てて病院を探しました。するとそこで問題が起きます。口が開かないという症状は、どの病院で診てもらえばいいのか……。耳の下あたりの痛みなので耳鼻科なのか、口が開かないので歯科なのか、はたまた整形外科なのかまったくわからず、該当しそうな診療科すべてに連絡しました。すると、整形外科は首から下の症状を診察するとのこと。耳鼻科に相談すると、実際に診察してみないとなんともいえないが、「口腔外科の範囲ではないか」と教えてもらえました。そこからは、口腔外科に絞って探します。ホームページに口腔外科と記載されている歯科医院に連絡するも、「マウスピースを作って様子を見ることになる」とのこと。口が開かない状況を説明すると、「口が開かないとマウスピースは作れない」といわれる始末です。他の歯科医院は「予約でいっぱい」「予約が取れても1カ月先」などで、なかなか診てくれるところが見つかりません。たまたま見つけた口腔外科もある歯科医院に状況を説明すると、「すぐに来なさい」といってくれました。診察を受けると、「顎関節症によってクローズドロックになっている」とのこと。先生が、下顎を下げながらずれた関節円盤をもとに戻す、徒手的顎関節授動術(としゅてきがくかんせつじゅどうじゅつ)により治してくれました。先生によると、口が開かなくなって時間がたつと、治るのに時間がかかるそうです。私の場合は開きづらくなって1週間くらいだったため、比較的早めに治るとのことでした。治療を受けた後すぐにある程度口が開き、マウスピースを作ってもらって帰宅。痛みはあるものの、口が開くことがうれしくてたまりませんでした。そして、日に日に痛みは引き、元のように口が開くようになりました。まとめ今回、私が顎関節症になっていた原因は睡眠中の食いしばり。歯ぎしりは歯や顎に負担がかかることは知っていましたが、家族から注意されたことがなかったため、まさか自分が寝ているときに食いしばっているとは思ってもいませんでした。先生によると、ストレスや体調の変化などで多くの人が食いしばりや歯ぎしりをしているとのこと。年齢を重ねると、知らず知らずのうちにストレスをためこんでいるのかもしれません。治療後は、毎日マウスピースをしながら寝ていますが、たまに装着を忘れた次の日の朝は、耳の下あたりが地味に痛いときが……。「毎日忘れず装着しなければ」と注意しています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/村澤綾香著者/佐藤きみ(39歳)8歳の女の子を育てるママライター。年々健康問題が起きて、健康への取り組みを意識せざる得ない状況。ウソのような本当にあった体験談を紹介します。
2023年10月26日スピード歯科矯正・脳・かみ合わせ治療を得意とするココマハロクリニック(所在地:兵庫県神戸市、院長:播磨 俊雄)は、くいしばりの除去を描いた書籍「取れます、歯ぎしりくいしばり 顎関節症地獄」を2023年9月29日(金)にAmazon Kindleにて発売いたします。顎関節症地獄 表紙■「取れます、歯ぎしりくいしばり 顎関節症地獄」について本書は、矯正経験50年の経歴をもつ著者が数多くの顎関節症の患者をみてきた経験を踏まえ、顎関節症の原因である“歯ぎしりくいしばり”を改善する方法を広く知ってもらうため、独自の目線で“顎関節症”と“歯ぎしりくいしばり”を解説したものです。<目次>第1章 食いしばりの除去第2章 脳の誤動作第3章 後戻りはありませんか。第4章 全く新しい考え方の咬合調整第5章 食いしばりと肩こりの関係<書籍概要>タイトル :取れます、歯ぎしりくいしばり 顎関節症地獄著者 :播磨 俊雄価格 :99円(税込) ※R5年10月末日まで99円発売予定日:9月29日(金)ページ数 :45ページ発売元 :Amazon Kindle■著者 播磨 俊雄 プロフィール兵庫県神戸市出身 昭和22年3月生まれ矯正歴50年の経歴をもつ神戸で最初に開業した矯正専門医。1973年、播磨矯正歯科クリニックからアイランドリテーナーを経て現在、ココマハロクリニック院長に就任。電子書籍「矯正地獄」を2022年5月出版した。※1 当院調べ■ココマハロクリニックについてココマハロクリニックはスピード矯正と噛み合わせ治療の歯科クリニックです。スピード矯正に特化しており、顎関節の動きを重要視し、背骨を合わす事で骨格的体感を得ます。それにより顎関節の安定を求める。■会社概要商号 : ココマハロクリニック代表者 : 院長 播磨 俊雄所在地 : 〒657-0051 兵庫県神戸市灘区八幡町2丁目6-16設立 : 2018年事業内容: スピード矯正と脳・かみ合わせ治療の専門医院URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】TEL : 078-811-5678MAIL: info@coco-mahalo.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月31日読者の皆さんは「いびき」や「歯ぎしり」の悩みはありませんか?自分がいびきや歯ぎしりをしなくても、パートナーや家族が激しくてなかなか寝つけない…そんなお悩みもあるかもしれません。今回は、anan Beauty+ clubのメンバー約100人にいびき、歯ぎしりについてのエピソード、解決法をアンケート。三者三様に抱えている悩み、不快感を解消し、ぐっすり眠る具体的なヒントなど豊富なアンケート内容をまとめました!Q.あなたはいびきをかきますか?最初に「Q.あなたはいびきをかきますか?」と聞くと「はい」が「いいえ」を少し上回る結果となり、「わからない」と回答した人は少数でした。「はい」と回答した人は、どうして自分がいびきをかいている、かいていたということがわかりましたか?家族に指摘された「月に2回ほど、眠りに入るときに小さい音でかくことはあります。あと花粉症などで鼻が詰まっているとき。もともと『寝言がすごくて面白い』って家族や友達、彼氏に言われていて、気になったので寝言を聞くために“いびき対策アプリ”を入れたら判明しました」(31歳・専門職)「家族に言われた。深夜に、自分のいびきで目覚めたこともある。うるさいなーって起きたら自分1人しかいなかった」(40歳・専門職)「家族や彼に言われたから」(26歳・会社員)「夫にうるさかったと言われた」(33歳・主婦)「疲れていた時に、『今日はいびきかいてたよ』と、パートナーに言われた」(39歳・専門職)「毎日ではないようなのですが、たまにいびきをかいていると夫に指摘されます」(31歳・会社員)自分のいびきで起きたことがある「エステでぐっすり寝てしまったが、自分のいびきで起きた」(29歳・会社員)「自分のいびきで目が覚めたことが何度もあるから」(39歳・無職)自分がいびきをかいているかを知るきっかけは、家族からの指摘が多く、次に自分で気づく人がいました。付き合いたてのパートナーと一緒にいるときや、エステなどのお店で寝ているときに自分が大きないびきをかいていたら恥ずかしいけれど、寝ているときの状態をコントロールするのは難しいですよね。そこで、anan Beauty+ clubのメンバーが実際に行っている改善法はどんなことなのか具体的に聞きました!いびきを改善するためにしたこと、その効果を教えてください「お風呂でリラックスして、その後スマホを使用せず、間髪いれずに目元用のめぐりズムをして寝る」(40歳・専門職)「花粉症シーズンは鼻詰まりにならないための漢方を飲む!」(31歳・専門職)「仰向けだとイビキをかきやすく、横向きで寝るとイビキをかきにくいとテレビで見たので、横向きで寝るようにしている。寝てるうちに寝返りしちゃうので効果は謎です」(39歳・無職)いびき解消のポイントは、「リラックス」、「鼻づまりを解消しておく」、「横向きに寝る」でした。入浴後スマホを触らずに入眠、横向きに寝るは、今すぐできることなので、いびきを解消したい人はぜひトライしてみましょう!Q.これまで、同室で一緒に寝る人のいびきに悩まされたことはありますか?YESの人に伺います。相手にいびきを指摘したことがありますか?次に、自分以外のいびきに悩まされたことがあるかと聞くと、6割以上が「YES」と回答。さらに、YESと回答した人の9割以上がいびきをかいていた本人に指摘したことがあることがわかりました。理由を教えてください。「あまりにうるさいと、指摘することもあります。どうしようもないのですが、伝えるだけ伝えたいので(笑)」(31歳・会社員)「うるさくて中途覚醒してしまったので」(35歳・会社員)「家族と旅行に行った時に、父親のいびきがうるさすぎて眠れず、ロビーのソファで寝たことがあり、そこから先に寝ないでと頼んでいる」(39歳・無職)「小さい頃は家族全員で寝ていて、父親のいびきがひどくて伝えた」(35歳・会社員)「夫のいびきがうるさくて、生活に支障が出るレベルだったから」(39歳・専門職)「父親のいびきがうるさくて、旅行のとき部屋を分けても地響きレベルのため眠れず……どうにかして!とお願い。睡眠時無呼吸症候群もあったのでCPAPを使うようなり、旅行にも持参してくれるように。父も日中の疲労感や眠気が明らかに改善したとのことで、家族みんなhappyです!」(31歳・専門職)「友人の家に泊まりに行ったら、大きなイビキで眠れなかった。けれど一泊だけだったし、伝えませんでした」(46歳・自営業)回答にもあったように男性は「睡眠時無呼吸症候群」を患う人も多く、いびきが途切れるなどの変化があった場合、家族が気づくことで病気が判明するきっかけになります。大きないびき改善にもつながるので、日頃から家族が気にかけてあげると安心ですね。Q.あなたは歯ぎしりをしますか?次に「歯ぎしり」についてアンケートを行いました。anan Beauty+ clubのメンバーに「Q.あなたは歯ぎしりをしますか?」と聞くと最も多い回答が「いいえ」で、次に「わからない」「はい」「過去に悩んでいた」と続きます。では、いびき同様に自分が歯ぎしりをしていると知ったきっかけを深掘りリサーチ!「はい」「過去歯ぎしりに悩んでいた」という人に伺います。どうして自分が歯ぎしりをしている、していたということがわかったのですか?「歯医者で言われた。歯ぎしりや頬の内側を噛むクセによる化膿が多発していた」(40歳・専門職)「歯医者で指摘された」(29歳・会社員)「歯ぎしりかはわからないけれど、噛み合わせが強過ぎて歯が4本ほどかけた。歯医者さんに行った時に指摘されて気づいた」(39歳・専門職)「歯医者の定期検診で、1本の歯だけすり減っていることがわかり、歯ぎしりを指摘されました」(27歳・会社員)歯ぎしりをしているかは、歯医者の定期健診時に歯のすり減り具合のチェックで判明することが多いようです。歯ぎしりを改善するためにしたこと、その効果を教えてください。「マウスピースを作り、就寝時につけている」(29歳・会社員)「病院でマウスピースを作りました。今も就寝時はつけています。朝、頭痛がなくなり、今のところ快適です!」(27歳・会社員)「マウスピースも投げちゃうのでやはり寝る前のリラックスとストレッチくらいしかない」(40歳・専門職)「強く噛んでしまう時に、脱力して口を開ける」(39歳・専門職)歯ぎしりの改善法を聞くと「マウスピース」が基本のよう。煩わしくてマウスピースを外してしまう人は、いびき同様にリラックスすると良いようです。しかし、リラックスを心掛けても「寝ているときに歯ぎしりしないようにする」と意識してしまうこともあるでしょうし、かえって自分にストレスを与えることにつながるのでマウスピース以外の改善法は、心の持ちようになるので難しいですね。Q.これまで、同室で一緒に寝る人の歯ぎしりに悩まされたことはありますか?YESの人は、相手に歯ぎしりのことを指摘したことがありますか?理由YES「翌朝本人に伝えた」(40歳・専門職)「彼がすごい音で歯ぎしりをして、その音で起きてしまったので翌日伝えた」(39歳・無職)「歯が削れたらもう戻らないので指摘した」(39歳・専門職)「友達とお泊りをしたら歯ぎしりがすごくて、その子は元々エラの張りに悩んでいたので歯ぎしりのせいじゃないかと伝えました!」(31歳・専門職)「食いしばる癖があると、肩こりなどの弊害があるので、それの改善ができればいいなと思って」(33歳・主婦)NO「いびきよりセンシティブだと思ったので」(35歳・会社員)「これまで、同室で一緒に寝る人の歯ぎしりに悩まされたことはありますか?」と聞くと、半分以下が「YES」と回答。さらにYESと回答した人のなかで8割以上が、相手の歯ぎしりを指摘したことがあるということがわかりました。指摘した理由、指摘しなかった理由それぞれ三者三様ですが、歯は、歯ぎしりによってすり減ると元に戻らないので、割れてしまう前に声をかけてあげるほうが親切かもしれません。その他睡眠にまつわる悩みがあれば教えてください。足、肩、腕、首がだるい&痛い「この時期クーラーで冷えすぎて足や腕がだるくて寝られない時があります。着圧ソックスを履いてもしんどい時もあります」(46歳・自営業)「首や肩の痛みで眠れないことがあります。毎晩マッサージしてから寝るようにしています」(27歳・会社員)口をあけて寝てしまう「寝る時に口を開けて寝てしまうので、マヌケに見えるし、口も乾燥して喉が痛くなる」(33歳・主婦)悪夢を見る、眠りが浅い「逃げてる夢を見て朝から疲れた状態で起きる。暗いと寝れないのと、睡眠時無呼吸症候群のきらいもあり、同室で寝ている人からすると突然苦しむから驚くらしい。毎日ではないのでそんなに深刻には捉えていません」(40歳・専門職)「眠りが浅く、少しの物音でも起きてしまう」(39歳・無職)難病と言える、特発性過眠症「特発性過眠症という病気で、日中の眠気が病的に強く出てしまいます。学生のときは授業中寝てしまうのが悩みで、ありえない場面(例えば卒業式の練習中立って歌いながら寝落ちするなど)で大変でした。今は、診断も降りて頓用の覚醒のための薬をもらったのと、睡眠時間をしっかり確保できる仕事に変えて日中の寝落ちに悩まされることはなりました。私はこの症状の一番古い記憶は小学生なのですが、大学卒業するまでまさか病気だとは思わず『自分は堪え性がないんだ、やる気があるつもりなのになぜか寝てしまう』と思っていたし、周りからもこれで怒られることが多かったです。同じ悩みを持っている人がきっといるので、このことが広まって悩みから救われる人がいると嬉しいです」(31歳・専門職)「特発性過眠症」は、突然眠気に襲われる「ナルコレプシー」とは違う病気で、現在患者も少なく、また治療法も確立されていない難病指定と言える病気。もし同じような症状で心当たりがある人は、ひとりで抱え込まず、かかりつけ医に相談から初めてみましょう。以上がアンケート結果でした。酷暑で寝苦しい以外にも、いびきや歯ぎしりなど睡眠に関するお悩みは多岐にわたります。今回の記事を参考にぐっすり眠れますように!<筆者情報>玉絵ゆきの(たまえ・ゆきの)anan等Webメディアの記事執筆&書籍制作を手掛ける美容ライター。タレント、美容家、医師等のインタビュー実績も多数。書籍実績はこれまで5冊。現在は目下6冊目校了に向けて日々健闘中。(C)andresr/Getty Images文・玉絵ゆきの
2023年08月15日歯のひび割れ、歯周病悪化、顎関節症など、口内に悪影響を及ぼすとされている、睡眠中の“歯ぎしり”。隣で眠る人の睡眠を妨げてしまう問題もあるが、歯ぎしり自体を改善する対策はこれまで見つかっていなかった。だがーー。5月24日、岡山大学とノートルダム清心女子大学の研究グループが「睡眠中の歯ぎしりは食物繊維の摂取量と関連している可能性がある」ことを世界で初めて発見したことを発表。注目を集めている。「研究では、まず学生143人を対象に、歯ぎしりの有無を調査。『ある』と答えた学生が58人、『なし』が85人でした。そこから全員に過去1カ月の食事内容を聞き、ビタミンやタンパク質など、35種類の栄養素の摂取量を集計しました。栄養素摂取量と歯ぎしりの有無を比較して分析した結果、睡眠中に歯ぎしりをする学生は、しない学生よりも食物繊維の摂取量が少ないことがわかったのです」こう語るのは、同研究グループのメンバーで、岡山大学学術研究院医歯薬学域の外山直樹助教。食物繊維は、整腸作用や血糖値上昇の抑制など、さまざまな健康効果が明らかにされている。毎日の食事でこの栄養素を多く摂取すれば、歯ぎしりが改善する可能性があるかもしれないとする研究結果は、すでにスイスの学術誌のオンライン版にも掲載され、歯ぎしりの新たな対処法としての期待も高まっている。厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)によると、1日当たりの食物繊維の目標摂取量は、成人男性が21g以上、成人女性が18g以上だ。食物繊維は「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類に大別され、これらをバランスよく摂取することが大切だと外山助教は話す。そこで、毎日の食卓で、継続的にたくさん食物繊維を取るにはどんな食材が適しているのか。外山助教にアドバイスしてもらった。「おすすめしたいのは“スーパー大麦”。やはり、主食としてごはんを毎日食べる家庭が多いと思います。米1合に対し、スーパー大麦を12g入れて炊くだけでOKです。スーパー大麦には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方がバランスよく含まれており、食習慣に取り入れるのにとても便利ですよ」このほかに、食物繊維をバランスよく摂取できる食材として、根菜類や海藻類などもいいそうだ。「たとえば、きんぴらごぼう、海藻サラダ。野菜だけでは少ないので、ヒジキやワカメ、昆布などをサラダに入れるとよいでしょう。しいたけやきのこ類も、炒め物や煮物など広く使えるのでおすすめの食材です」外山助教は今後、食物繊維の摂取量と歯ぎしりの改善の関係について、より詳細な検証を進めていくという。毎晩、夫や自分の歯ぎしりに悩まされているという人は、毎日のごはんに大麦をプラスしてみてはいかがだろう。
2023年06月14日2歳の息子さんがいる、アラフォーイラストレーターの村澤綾香さん。アラフォーになり、若いころとのギャップを実感する日常マンガを紹介します。歯ぎしりで悩んでいた村澤さん。改善のためにボトックス注射をすすめられて……。★前の話こんにちは。アラフォーイラストレーター、村澤綾香です。歯ぎしりで悩んでいた私は、歯医者さんに歯ぎしり防止のボトックスをすすめられ、打つことにしました。歯ぎしりのためとはいえ、心の中では「ボトックスといえば、美容外科のイメージ♪ 治療で打ってもらえるなんてラッキー!」「顔がシュッとするかな〜」などと思い、とっても楽しみにしていたんです。そして、期待の気持ちで当日を迎え、ボトックスを無事打ってもらい、大満足で帰宅。それからは、心なしか顎周りがスッキリして「きれいになった気がする〜」とるんるんで過ごしていましたのですが……。ある日、本当にちょっとのことなのですが、夫に「口の横が少し袋みたいになっているかも……」と指摘されたんです。よくよく見ると、ボトックスを打った顎周りはシュッとしたのですが、何もしていない口の横には少したるみが出て、リスのような頬袋ができてる!少し老けたような印象になってしまい、すごくすごくショック!あ、歯ぎしりのほうは、改善しています。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。著者/村澤綾香(38歳)少しずつ老化を感じ始めたアラフォーのイラストレーター。いろいろな雑誌、webにて挿絵を描いてます。2歳の息子がいる。
2023年03月25日40代半ばのある日、旅行先で姉に指摘された歯ぎしり。自覚症状がまったくなかったため友人にも確認してみたところ、前から気になっていたと聞いてがく然。言われてみると、朝起きたときの奥歯や顎にたしかに違和感があったので、ネットでセルフチェックをしてみることに。結果、ストレスが原因による歯ぎしりだと認識しました。歯ぎしりによる怖い体調不調と私の改善策をお話しします。★関連記事:「ショック!老けた…!?」歯ぎしり改善のため、顎周りにボトックスを注射したら… #アラフォー絵日記 15奥歯の詰め物が取れて歯医者を受診すると…ある日突然、旅行先で姉に「歯ぎしり」を指摘されました。若いころは誰にも言われたことはなかったのに……と思い、ネットで歯ぎしりを検索すると、ストレスが主な原因とわかりました。でも、それほど深刻に捉えておらずそのまま放置していました。 その後、奥歯の詰め物が取れたのが原因で歯医者にかかったときに、奥歯の詰め物がすり減っていると指摘を受けたのです。また、寝ている間の歯ぎしりと歯の食いしばりが原因で、奥歯と顎にかなりのストレスがかかっているとの指摘も。思い起こすと、朝起きたときに奥歯周辺の顎がこわばっていることが時々あり、寝ても疲れが取れていないことがよくありました。顎がガクガクするのは顎関節症?ある日の朝、普通に歯を磨こうとしたら、顎がガクガクしてほとんど口が開かないのです。もしかして顎関節症?と思い、掛かりつけの歯医者に相談。寝ている間の歯ぎしりと歯の食いしばりが大きな要因だと再度指摘を受け、2~3日間は流動食で様子を見ました。その後、改善はしましたが、歯ぎしりを軽視していたことで顎にかなりの負担がかかっていたようです。また、歯の定期健診のときに、奥歯の詰め物が欠けているとの指摘を受け、歯にもかなりの力で負担をかけている現実にぞっとしました。ちなみに、通常の成人のかむ力は40~70㎏と言われているのに対し、歯ぎしりは300㎏もの力が加わるらしく、寝ている間の歯や顎関節、周辺の筋肉への負担圧は相当なようです。また、私は40代前半から急激に仕事が忙しくなり、寝ても疲れが取れなかったり、体力の限界を感じたりと年齢による無理のできない体調の変化も加わり、片頭痛や慢性的な肩凝りに悩まされることが多くなりました。毎週末、マッサージや鍼灸治療に通ってみましたが、一時的には良くなっても根本的な改善につながることはほぼ皆無。調べてみると歯ぎしりが肩凝りの原因になることがわかりました。これらのことを踏まえ、「歯ぎしり対策」に真剣に向き合うことにしました。歯科医のすすめで夜はマウスピースを装着寝ている間の歯ぎしりは、どうしても自分ではコントロールできないもの。そこで、歯医者に相談したところ、「マウスピース(ナイトガード)」の装着をすすめられ、保険適用で約3000円くらいだったので、すぐに購入を決意。その後、自分専用に型取ったマウスピースを付けて就寝することにしました。付け始めはプラスチックをかんでいるような異物の装着の違和感があり、寝付きにくいこともありましたが、そのうちに徐々に慣れ、周囲から「歯ぎしりが気にならなくなった」とのうれしい声をもらえました。実際に、マウスピースを装着することは、①歯のすり減り防止、②歯ぎしりの力が歯列全体に分散され歯の破折を防止、③顎関節の負担を軽減する、など良いこと尽くめのようです。たしかに、朝起きたときの奥歯の痛みや顎のこわばりは改善され、深い眠りにつけるようになりました。そのおかげで、慢性的な肩凝りや時々起こる片頭痛も劇的に改善でき、歯ぎしりを軽視していたことを猛反省しました。まとめ40代半ばからストレスによる体調不良により、知らず知らずのうちに体のあちこちが悲鳴を上げていたことを痛感。自分ではまったく気付かなかった「歯ぎしり」も、体調不良を引き起こすサインだったはず。なのに、軽視していた結果、歯と顎にかなりの負担をかけてしまい、奥歯の欠け、肩凝りや片頭痛などを引き起こす要因になっていたことは、思い起こすだけでもぞっとします。歯は一生付き合っていくもの、そして歯の健康は体全体に大きな影響を与えるものだと再認識。歯に負担をかけないためにも、ストレスフリーな生活をできるだけ心がけていきたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。著者/いずみ(53歳)独身。コロナ禍を機に、人生における健康の大事さを実感し、里山に移住し田舎暮らしを楽しんでいる。
2022年12月04日30代のある日。銀歯が取れて歯医者に行ったところ、「今後を考えると、金属であり体内に悪影響があるとされる銀歯をまた作るより、ジルコニアオールセラミックスに替えることをおすすめします」と提案されました。「人生100年時代の今、この先の人生は長い。当時30代半ばだった私は、どうせなら審美的に優れていて丈夫な歯で過ごしたい」。そう考えて、ジルコニアオールセラミックスを入れることを決断しました。★関連記事:「良いことずくめ!」56歳で歯列矯正をスタート!6kg減量にコレステロール値も改善【体験談】事の始まりは銀歯が取れたこと男性と比べて女性は、一生のうちに口腔トラブルが起きやすい時期が多いように思います。「思春期や更年期は女性ホルモンの影響で歯肉が炎症しやすく、歯周病になりやすい」と歯科医院や歯磨き粉のサイトなどで読んだことがありますし、「妊娠・出産中は虫歯になりやすい」という話も妊婦教室などでよく耳にしていました。妊娠中はつわりで歯磨きがろくにできなかったり、産後は新生児のお世話が大変で自分のケアが後回しになったりすることも、口内トラブルの発生に影響しているとのことでした。かく言う私も、第1子妊娠中に左奥歯が虫歯になり、治療しました。最初は歯を削ったところに銀歯を詰めていました。しかし予後が悪く、歯茎のトラブルから歯周病に。銀歯も取れたため歯医者に行くと、「今後を考えると、金属であり体に悪影響があるとされる銀歯を作り直すより、ジルコニアオールセラミックに替えることをおすすめします」と言われたのです。ジルコニアオールセラミックスって?気になる値段は?ジルコニアオールセラミックスは、保険適用外。歯科医が「1本丸ごと替えると5万円、部分的に替えると3万円」と費用の説明をしてくれましたが、経済的な問題と耳慣れない素材に私は迷いました。しかし、私の銀歯のうち古いものは小学生のころに入れたもの。すでに20年以上は経過しています。銀歯の周りが虫歯になることもあり、せっかくなら昔はなかった新しい素材に替えてみるのも悪くないなと思えてきました。さらに、歯医者でもらったパンフレットにあった「ジルコニアオールセラミックスは人工のダイヤモンドで、丈夫で見た目が良い」「銀歯と違って腐食しない」という説明が後押し。人生100年時代と言われている今、自分も今後数十年は生きることを考えて、強度があって虫歯になりにくく、金属アレルギーなどの心配のないジルコニアに替えようという決断に至りました。これまでに5本分の銀歯をジルコニアオールセラミックスに替え、トータル23万円がかかっています。歯としての耐久性と虫歯のなりにくさ、銀歯を使わないことでの健康面を考慮すると、今ではそんなに高くない金額のように思えます。歯やジルコニアの割れ防止にマウスピースを作成数本のジルコニアオールセラミックスを入れたころ、歯科医から「睡眠中の歯ぎしりで奥歯に負担がかかっている形跡があるので、マウスピースを作ってはどうか」と提案されました。マウスピースがあれば歯ぎしりだけでなく、ジルコニアオールセラミックスが割れたり欠けたりするのを防ぐ助けにもなるそう。しかし、ちょうどそのころは仕事が忙しくて、自分のことに構っていられず後回しに。ただ、「眠りが浅くなってきたと感じるのは、歯ぎしりの影響もあるのかな」と、ずっとそのことが気になっていました。そして、最初にマウスピースの提案があったときから3年後、下の子の保育園生活や仕事が落ち着き、シリコーンのマウスピースを作成してもらいました。上の歯用だけ作り、オーダーメイドの割にはリーズナブルな3,000円でした。作ってもらったことにすっかり安心して、それから約3カ月放置していたところに、奥歯のジルコニアが割れてしまう出来事が……。これはまずいと思い、それからはマウスピースを装着して眠ることにしました。最初は違和感がありましたが、もともと自分の歯並びに合わせて作られたもの。慣れればまったく気にならず、歯が割れることもなく安眠できています。まとめ銀歯をジルコニアオールセラミックスに替えたことで、白い歯で統一されて見た目が良くなりました。以前は、歯が見えるような笑顔で写真を撮ると銀歯が少し写ることが気になっていたのですが、今ではその心配がなくなりました。銀歯を虫歯と思っているわが子も「虫歯なくなったねえ」と喜んでいる様子です。また、ジルコニアオールセラミックスは銀歯より食べかすが付きにくいようで、ケアがしやすくなりました。銀歯よりお金はかかりましたが、審美性も良くケアもしやすいジルコニアオールセラミックにして本当によかったです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/きびのあやとら著者/Spinof Design(40歳)グラフィックデザインを中心に、講師やライター業などをサービスの柱としている。美術大学を卒業後、デザイン制作会社や広告代理店、印刷所の勤務を経てフリーランスに。仕事と育児のほどほどの両立を心がけている。
2022年07月11日2歳の息子さんがいる、アラフォーイラストレーターの村澤綾香さん。アラフォーになり、若いころとのギャップを実感する日常マンガを紹介します。歯ぎしりで悩んでいた村澤さん。改善のためにボトックス注射をすすめられて……。★前回:「え? オス化!?」アラフォーの顎周りにまさかの事態が…! #アラフォー絵日記 14こんにちは。アラフォーイラストレーター、村澤綾香です。歯ぎしりで悩んでいた私は、歯医者さんに歯ぎしり防止のボトックスをすすめられ、打つことにしました。歯ぎしりのためとはいえ、心の中では「ボトックスといえば、美容外科のイメージ♪ 治療で打ってもらえるなんてラッキー!」「顔がシュッとするかな〜」などと思い、とっても楽しみにしていたんです。そして、期待の気持ちで当日を迎え、ボトックスを無事打ってもらい、大満足で帰宅。それからは、心なしか顎周りがスッキリして「きれいになった気がする〜」とるんるんで過ごしていましたのですが……。ある日、本当にちょっとのことなのですが、夫に「口の横が少し袋みたいになっているかも……」と指摘されたんです。よくよく見ると、ボトックスを打った顎周りはシュッとしたのですが、何もしていない口の横には少したるみが出て、リスのような頬袋ができてる!少し老けたような印象になってしまい、すごくすごくショック!あ、歯ぎしりのほうは、改善しています。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)著者/村澤綾香(38歳)少しずつ老化を感じ始めたアラフォーのイラストレーター。いろいろな雑誌、webにて挿絵を描いてます。2歳の息子がいる。
2022年02月05日娘の歯が生えてきたときに始まった歯ぎしり。インターネットで赤ちゃんの歯ぎしりについて調べると、歯が欠けると書いてあり不安になってしまいました。そこでどうにかやめさせるべく私がおこなった方法を紹介します。 なぜ歯ぎしりをしてしまうのか?娘が生後9カ月で上と下の歯が4本ずつ生えてきたときに、歯ぎしりが始まりました。他の子はどうなのか気になり、インターネットで調べてみることに。すると、赤ちゃんによっては歯が生え始めるとどうしても気になって歯ぎしりしてしまう子がいるそうです。 調べたことによって今までなかったものが口の中にあるのは気持ち悪いだろうなということは理解できましたが、その他にも「歯ぎしりしすぎると歯が欠けてしまう」といった内容も書いてあったので不安になり、どうにかやめさせよう!と決意しました。 歯固めを使った今まで娘は布絵本についていたプラスチック製の歯固めをよくかじっていましたが、歯が生えてきてからはあまりかじらなくなっていたので、新しい歯固めを購入してみました。購入した新しい歯固めはシリコン製のもの。さらに、布絵本についているものではなく、歯固めとしての機能しかない専用のものにしてみました。 娘に渡すと最初は不思議がって全然使いませんでしたが、だんだん自分で歯固めを持って進んでかじるようになってきたのです。 歯固めの効果!?歯固めを使い始めて1週間ほどしたとき、娘が全然歯ぎしりをしていないことに気が付きました。娘は、口の中にいきなりできた硬いものを確認する術を歯ぎしりから歯固めをかじることに代えたのかな?と感じました。 また、歯ぎしりをしだしたころに、今まで食べさせていたおかゆを少し硬めにしてみたり、おかずを歯と歯ぐきで噛めるような固さに変えてみたりして、離乳食の工夫もしたのがよかったのかもしれません。こうして娘は、今では歯ぎしりをまったくしないようになったのです。 娘の歯ぎしりで歯が欠けてしまわないか不安になりましたが、歯固めをうまく利用してやめさせることができました。娘は今1歳になりますが、まだ歯固めを前歯でかじったり、最近は生え始めてきた奥歯で噛んだりしています。歯固めは、歯ぎしりをしなくなったら使えなくなるかもと思っていましたが、今でも使えているので購入してよかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:橋本 楓0歳女児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年03月17日「コロナ禍において、歯ぎしりなど、歯に強い力が加わっている患者さんが増えています。虫歯や歯周病と同様、歯ぎしり、食いしばりも歯を失う大きな要因。早めの対応が求められます」こう注意喚起をするのは、小林歯科医院(東京都)の歯科医師・小林友貴さん。夜中、ギリギリといやな音を出す歯ぎしり。なぜコロナ禍と関連するのだろうか。「歯ぎしりはストレスが原因の一つと考えられています。たとえばコロナ流行の第3波のなか、再びリモートワークに切り替わった夫と、一日中、顔を合わせることがストレスであれば、歯ぎしりの原因になり得ます。こうした明確なストレスがなくても、漠然とした感染に対する不安でも、リスクになるはずです」日々のストレスがほかの不調につながらないよう、歯ぎしりという形で発散しているのだという。その力は、起きているときでは出せないほど、大きなものだ。「人間は、意識的に強くかみしめようとしても、歯にかかる力は50キロ程度です。しかし寝ているときは、潜在的な力が出て、115キロもの力がかかることもあります。これは、ご飯を食べているときの8倍ほどの力です。また、起きている12時間のうち、力をこめて上の歯と下の歯があたっている時間は30分ほどしかありません。でも、寝ているときの歯ぎしりは、たった1時間で40分も続くことがあります」歯への負担が大きいが、やっかいなのは、寝ているときの症状なので、本人が気づきにくいことだ。「ギリギリと音が鳴るような歯ぎしりや、タッピングといって口を開けたり閉じたりしてカチカチと音が鳴る症状は、家族が気づくチャンスがあります。でも、食いしばりの場合は気づけません。朝、起きたときに顎が疲れている、こめかみが痛い、肩凝りが気になる人は、疑ってみてください。また、起床時に舌や頬の裏の粘膜に、歯の圧痕がある場合も、要注意です」歯ぎしりは顔のまわりの筋肉の痛みや歯が削られるだけでなく、寿命すら“削って”しまう可能性もあるという。歯に金属の詰め物をしている場合、力が加わることで詰め物の周辺に小さなヒビが入りやすくなる。「そこが刺激されたり、バイ菌が入ってしまうと、痛みが出る。虫歯でもないのに歯が痛い場合は、歯ぎしりなど力の関与を疑います」また、歯周病によってぐらつきのある歯に、歯ぎしりの力が加われば、歯周病の悪化を招く。「歯の表面につくプラークといわれる汚れは、1ミリグラムに約1億の菌がすみついていますが、通常、血管内に入ることはありません。しかし、歯周病になると歯と歯茎の間に炎症が起きて、皮膚でいうと擦り傷ができているような状態になる。そこから菌が入り込んでしまって、さまざまな病気を引き起こすのです」高齢になり、体の抵抗力が弱まるほどリスクは高まる。肺炎や心筋梗塞、脳卒中、糖尿病など、さまざまな病気の原因になるという。虫歯の治療のために神経を抜いた歯は、圧力がかかると“歯根破折”といって根元から割れることがあるという。そうすれば、歯を抜かざるをえないことが多いが……。「歯を失うことで認知症リスクも高まります。歯の根っこは歯根膜に覆われており、髪の毛一本ほどのものが入り込むだけで、違和感が出るほど敏感。こうした歯根膜を通じ、大量の刺激が脳に伝わり、脳が活性化されています。さらに、かむことで歯根膜にある血管が圧縮され、血液を脳に送り込み脳の血流が活性化される。歯が9本以下(義歯なし)の人は、20本以上の人に比べて認知症のリスクが1.85倍も高いというデータがあります」甘く見てはならない歯ぎしり。根治は困難であるため、しっかりした対応をしなければならない。「まず、歯科を受診し、専用のマウスピースを作りましょう。保険が適用されるので5,000円ほどで作れますし、歯ぎしりの力が強い人でも1年ほど使うことができます」そのうえで、睡眠前に簡単にできる5つのセルフケア方法を挙げてもらった。大切なのは上下の歯がつかないように心がけることと、リラックスすることだという。【1】寝る前にストレッチを首や肩を回すなど、全身のストレッチ。アロマオイルなどでリラックスするのも、おすすめ。【2】顎のマッサージ奥歯をかみ合わせたときに膨らむ、頬にある筋肉をもみほぐす。【3】上の歯と下の歯があたらない状態で寝る唇は開かないで、軽く前歯の上下を合わせない程度にして寝る。【4】「歯と歯を合わせない」と心に決めて寝る無意識下のことなので、自己暗示は効果が期待できる。【5】寝る直前に食事をしない特に甘いものなどを食べて、急激な血糖値の変動を起こすと、結果として交感神経が優位になり、歯ぎしりを起こしやすくなる。思わぬ重病を招くこともある歯ぎしり。寿命も削られてしまう前に、セルフケアを行おう!「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月27日朝起きると首や肩が凝っている。顎が痛むなどの症状があったら歯ぎしりを疑ったほうがいいかも。いまコロナ禍のストレスで歯ぎしりの症状を訴えている人が増えているというーー。「コロナ禍において、歯ぎしりなど、歯に強い力が加わっている患者さんが増えています。虫歯や歯周病と同様、歯ぎしり、食いしばりも歯を失う大きな要因。早めの対応が求められます」こう注意喚起をするのは、小林歯科医院(東京都)の歯科医師・小林友貴さん。夜中、ギリギリといやな音を出す歯ぎしり。なぜコロナ禍と関連するのだろうか。「歯ぎしりはストレスが原因の一つと考えられています。たとえばコロナ流行の第3波のなか、再びリモートワークに切り替わった夫と、一日中、顔を合わせることがストレスであれば、歯ぎしりの原因になり得ます。こうした明確なストレスがなくても、漠然とした感染に対する不安でも、リスクになるはずです」日々のストレスがほかの不調につながらないよう、歯ぎしりという形で発散しているのだという。その力は、起きているときでは出せないほど、大きなものだ。「人間は、意識的に強くかみしめようとしても、歯にかかる力は50キロ程度です。しかし寝ているときは、潜在的な力が出て、115キロもの力がかかることもあります。これは、ご飯を食べているときの8倍ほどの力です。また、起きている12時間のうち、力をこめて上の歯と下の歯があたっている時間は30分ほどしかありません。でも、寝ているときの歯ぎしりは、たった1時間で40分も続くことがあります」歯への負担が大きいが、やっかいなのは、寝ているときの症状なので、本人が気づきにくいことだ。「ギリギリと音が鳴るような歯ぎしりや、タッピングといって口を開けたり閉じたりしてカチカチと音が鳴る症状は、家族が気づくチャンスがあります。でも、食いしばりの場合は気づけません。朝、起きたときに顎が疲れている、こめかみが痛い、肩凝りが気になる人は、疑ってみてください。また、起床時に舌や頬の裏の粘膜に、歯の圧痕がある場合も、要注意です」そこで、次のチェックリストで確認を。1つでも心当たりがあれば、歯科を受診しよう。□ 日々、ストレスを感じていて、歯も痛い□ 起床時に首や肩の凝りがある□ 起床時の顎の不快感、疲労、痛み、口が開きにくい□ 舌や頬の内側に歯の跡がついている□ 顔に左右差が出たり、エラが張ってきた□ 犬歯などが平らになってきた。歯がすり減っている□ 歯の詰め物の周辺にヒビが入っている「顎関節症などを訴える人も多い。放置すれば口が大きく開かなくなったり、強くかみしめるために、咬筋(奥歯を合わせたときに膨らむ筋肉)が発達して、エラが張ったり、左右差が生じるケースもあります」歯が削れた結果、かみ合わせの位置が変わって、ほうれい線が深くなり、実年齢以上の老け顔になってしまう可能性もあるという。「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月27日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「子どもの歯科矯正に40万!? 1年間頑張った成果のほどは?」 で、子どもの歯列矯正に関するアンケートを実施。子どもの歯並びや噛み合わせが悪い場合、“治してあげたい”というママのコメントが多かった一方で、実際子どもの矯正を始めたママからは悩んだ経験談が多数寄せられました。■矯正開始年齢は“6~8歳”が最多歯並び、噛み合わせ、出っ歯、すきっ歯…。歯科矯正を選択する理由はさまざまです。今回のアンケートに答えていただいた方の30%の方が、現在「歯科矯正をしている」と回答しました。Q1. 子どもの歯科矯正をやっていますか?やっていない 65%やっている 30%その他 5%Q2. Q1.で「やっている」と答えた方は、いつごろスタートしましたか6歳~8歳 46%9歳~12歳 26%3歳~5歳 10%12歳以降 10%その他5% 「矯正を開始した年齢は?」の質問には、「6~8歳」が46%、「9~12歳」が26%、「3~5歳」「12歳以降」が10%という結果になりました。自費治療となるため“高額”であること、さらに歯医者によってその費用も治療法もさまざまであることから、いざ歯科矯正(歯列矯正)をする決断をしても、「どの歯医者にかかるか」が大きな問題となってくることがアンケートからわかってきました。納得のいく、そして後悔しない“矯正”をするには、どうすればいいのでしょうか。■いつから開始するのがいい? ポイントは永久歯歯科矯正するなら、「小さいうちの方が顎を広げながらできるのでいい」とよく耳にしますが、「永久歯が生えそろってからの方がいい」という説もあるようです。矯正する原因や治療法もそれぞれ異なるので一概に比較できませんが、開始年齢の差について書かれたエピソードをご紹介します。受け口の治療中です。専用のマウスピースを購入。「1日10時間を目標に装着。睡眠時に使えると楽」ということでしたが、3歳の開始時は数秒が限界。しかもヨダレだらだらでした。マウスピースを嫌いにならないようにゆるーくやっていたので、6歳現在も継続中です。今は1日10時間着けることができるようになりましたが、先生いわく「同じ時期に開始した子はほとんど治っている」そうで、そんな話を聞くと焦ります。中1から矯正を始めたので、顎がもう広げられず、上下計4本健康な歯を抜きました! もっと早くに始めれば良かったと後悔しました。最初に診てもらった歯医者の「歯が全部生えそろってからでいい」という言葉を真に受けて、大人の歯が全部生えてから矯正で評判の良い歯医者に変えたら、「顎が成長しきっているのでもう広げることができない。歯を抜いてスペースを作らないと矯正できない」と言われ、泣く泣く抜歯する道を選びました。永久歯が生えそろってから始めました。歯科により見解も値段もさまざまです。友だちは小4くらいで始めましたが、結局永久歯になってからも2回しており値段もかかっているようです。うちは無事2年80万円で終了しそうです。月々の健診代も保険外でお高いです。■どれくらいかかった? 歯科矯正の費用実際、歯科矯正をされた方には、どれくらいの費用がかかったのでしょうか。ちゅいママさんの長男くんの場合は、「40万かかった」とのこと。今回のアンケートでは、まさに“バラバラ”と言える結果に。一番多かった金額が「30~40万」と「80万以上」で18%、つづいて「40~50万」が14%、「10万以下」「20~30万」が13%と、本当に歯医者さんによって“費用はさまざま”なんだなぁということがわかります。Q3. Q1.で「歯列矯正をやっている」と答えた方、費用はどれぐらいかかりましたか?30~40万円 18%80万円以上 18%40~50万円 14%10万円以下 13%20~30万円 13%50~60万円 10%10~20万円 7%70~80万円 7%※子どもの矯正は2段階で行われることもあり、その段階ごとに金額がかかってくることがあります。最終的にトータルでかかる費用と、今回のアンケートでの金額は異なっている場合があります。■高ければ高いほど効果はある?歯科矯正は原則として自費治療(場合によっては保険が適用になるケースも)になることが、親にとって一番頭悩ます点ではないでしょうか。歯医者さんが自由に費用を決められるシステム。もちろん、器具が良いものであれば値段も高いでしょうし、手間を掛けた治療になるので高額になるのは仕方ないと思います。しかし、素人にはどの部分で“高く”なるのか、または“安く”なるのか、わかりにくいことが、なんともモヤモヤするところではないでしょうか。40万円以上と思うと、キツいですね。周囲に聞くと同じようなやり方で10数万円ですんでいる方もいるようなので、「この差は何?」と思うのですが、素人にはわかりません。高い! 噛み合わせが悪いと姿勢が悪くなったり頭痛などにもつながると聞くので、審美目的の矯正とは分けて、保険適用してほしい。たしかに歯並びや噛み合わせは、見た目だけでなく健康被害にも結びつくといわれています。金額の面で歯科矯正をあきらめなければならないお子さんもいるかもしれないので、将来的には保険適用してほしいと願いたくなります。 ■それでもしてあげたい! 矯正のメリットと親の想い歯科矯正のメリットを親はどのように考えているのでしょうか? 今回のアンケートでは、高額でも“してあげたい”と思ってしまうママの気持ちが伝わるコメントが多数寄せられました。虫歯のない歯と歯科矯正は親が子どもにしてあげられる数少ない贈り物だと思います。矯正器具を作るときの、型歯型を取るものを口内に入れるのが気持ち悪くて吐いてしまうこともありました。時間をかけて進める病院なので、まだまだ終わりは見えません。これも将来、「歯並びがきれいでよかった!」と思ってもらうためですね。「歯並びで、顔の見た目も変わってしまう」というコメントもあり、“外見の印象”を大事に思うママの声が目立ちました。また、発音に関するメリットも。“話す”こと、“食べること”において、歯を含む“口”は大きな役割を果たすものであると、あらためて考えさせられます。長女が反対咬合(こうごう)の矯正をしました。1歳からずっと指摘されていて、治る気配もなかったので4歳になってすぐにスタートしたら、なんと3ヶ月で完了! 発音に影響することが矯正をする一番の理由でしたが、現在(まもなく7歳)は音読発表会の代表になるくらい発音もよくなりました〜! ■矯正歯科で、子どもが苦労するところはちゅいママさんの長男くんは歯科矯正で、「(顎を広げる)装置を付けた最初の違和感が一番嫌だった」とコメント。さらに、「食事が食べづらいし、しゃべりにくい」ことで苦労したそうです。アンケートでも、お子さんの不便だったことや苦労したことなど、経験談が集まりました。死ぬほど痛いに尽きる。4年間矯正中。金額は130万です。40万ですんでうらやましいです。でも、効果はすばらしいです。歯並びは1年くらいで簡単に矯正できるかもしれませんが、うちは、顎の位置も矯正しないといけないので、もっともっと期間が必要そうです。装置も口の中だけでなく、ヘッドギアも付けないといけなくて、それをつけて登校してる姿はかなりかわいそうです。「平気」と言っている息子を尊敬してます。子どもが痛がったり、装置を付けた姿を見たりすると、親としては心が痛みますよね。とくに見た目の問題は、「いじめにつながるのでは…」と不安になることも。しかし、最近では「見た目にはわかりにくい」装置もあるようです。家は「ネオキャップシステム」と「ビムラー」という歯科矯正を選びました。女の子なので見た目に歯科矯正しているようには見えないのと、恐がりなので治療回数が少ないのも利点でした。費用は痛いですが、一度50万円払えばまったく費用はかからないということなので、まだ安い方なのかなと思っています。娘は、最初こそ違和感に悩みましたが、さすが子ども! 1日で慣れてしまいました。お友だちにも何も言われないので、気付かれないみたいです。■治った! と思っても油断できない子どもの歯並び子どもの歯列矯正は、本人には長い通院や痛みなどストレスになることもあり、親にとっても金銭面や通院サポートと、負担が大きいと感じる場合もあります。さらに口に器具を付けている間は虫歯になりやすいという話も。また歯科矯正が終わって「治った!」と思っても油断できない一面もあるそうです。うちの子も顎がちいさく、ちゅいママさんのようにガタガタでした。一年半で金具は終わり、マウスピースをしていたのですが、忘れることが多くなり、やらなくなってしまいました。怒られるのを覚悟で健診へ。「マウスピースをやらないのなら、とりあえずこのまま終了でどうですか?」と言われ、きれいに永久歯もそろったので、終わりにしました。が! その後8ヶ月ほど経ちますが、あんなにそろった歯がまたガタガタし始めました涙。矯正終了…まだ早かった(涙)。歯科矯正を始めたら安心、というわけではなく、治療中もその後も定期的に点検することが大事になってくる様子。治した歯並びの維持まで含めて考えておく必要があるのかもしれません。■経験者が語る“歯医者を選んだ”ポイント歯医者さんによって、治療方針や費用はさまざまあることがわかってきましたが、経験者のママたちは、どんなところをポイントに歯医者さんを決めたのでしょうか。わが家の息子は、前歯が斜めに生えていました。最初の歯科では50万円といわれたので、ほかの歯科にセカンドオピニオンのつもりで診てもらったところ5万円のマウスピース矯正を勧められ、一も二もなく、そちらを選びました。結果、3年ですっかりとは言えませんが、ほぼまっすぐに治りました。しかも歯ぎしりのひどい息子にとっては、就寝中に着けるマウスピースは音を吸収してくれるという副産物あり。やって良かったです。上の子は4本抜きました…。下の子もこれからの予定ですが、違う歯医者にかかります。こちらは抜かない方針の先生です。歯医者によってやり方違いすぎて、どっちがいいのかわかりません。しかし、抜いてしまうと大人になってからまた歯が動くと聞いてしまい心配です…。寝ている間だけつける矯正器具で、顎を広げています。自費になる分野なので、金額も医院によってピンキリで、金額が内容に比例していないことも多く…。いろんな人の話を聞いて、良い病院にかかることが一番だと思います。ワイヤーを使う矯正ができないので、マウスピースばかり勧める先生とか、専門医の資格を持っていないなど…。調べてみるとそういった話も聞かれました。ほかにも転勤予定があり、「段階ごとに料金を払えるシステムの歯医者さんを選んだ」という方も。費用の支払い方や、歯を抜くか抜かないかは、かなり大きな問題です。さまざまな方針の歯医者さんがいて、その中で“一人”を選ばなければなりません。ネットで検索しても、いろいろな治療法や金額、治療期間を目にすることで、決断するのはかなり大変な作業といえそう。またママが歯科矯正したいと思っても、毎日器具を取り付けるのは、子ども自身。だから子どもにもある程度納得してほしいですよね。子どもにきれいな歯でいることの大切さを説明しつつ、子どもの気持ちにも寄り添いながら、方向性を決めていきたいですね。Q4. 子どもの歯科矯正についてエピソード、ご意見があればお書きください回答数:55 アンケート集計期間:2018/9/6~9/10※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでもアンケートに寄せられた方の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年09月27日国立保険医療科学院「平成26年度・全国乳幼児歯科健診結果」 によると、おおむね乳歯が生えそろう3歳児歯科健康診断において「咬合(かみ合わせ)異常」が認められた子どもは全体の約11%。まだ乳歯で、これから大人の歯である永久歯に生え変わるとはいえ、歯並びが大丈夫なのかは気になりますよね。3歳の頃には、どんなかみ合わせの異常があって、その場合、どんなことに注意すればいいのか。まとめてみました。■「受け口」や「すきっ歯」の注意点は?現在、全国の多くの自治体で「3歳児歯科健康診断」が実施されています。赤ちゃんの頃から歯が少しずつ生えてきて、3歳は20本の乳歯が生えそろう時期。虫歯の次に気になるのが、歯並びです。正しい歯並びとかみ合わせになっていない場合、どんなことに気をつければいいのでしょうか?1.受け口(かみ合わせが上下反対)正常な歯のかみ合わせは、上の歯が下の歯にかぶさるように前へ出る形になりますが、子どもの歯を見ると、下の歯が前に出ている場合があります。一般に「受け口」ともいいます。2.すきっ歯になっている乳歯が20本そろっても、歯と歯の間にかなりのすき間があって、ごはんつぶやコーン、お菓子などがはさまってしまうこともありますよね。はたしてこのすき間はそのままにしていいのでしょうか? 日本小児歯科学会 のホームページの「子どもたちの口と歯の質問箱」では、受け口について「永久歯交換期に自然に治ることもありますが、遺伝的要因があると自然には治りにくいです。あごの大きさの問題なのか、歯の傾きが原因なのか4~5歳頃になると精密な検査ができ、治療することも可能」と回答しています。さらに、すきっ歯については「この年代(※3歳)では歯と歯の間にすき間がある(発育空隙という)ことが正常です。乳歯より大きい永久歯が生えてくることを考えると、すき間のあるほうが都合がいいのです。このすき間は、永久歯が生えかわる時、利用され閉鎖していきます。時々、あごに対して歯のサイズが小さいためにすき間が生じることもあります。その際は永久歯列になってからの処置によって治すことができます」と回答されています。■「歯ぎしり」「歯欠け」…乳歯期にありがちなトラブル子どもが寝ている間に歯ぎしりをするのは、よくあること。就寝後や早朝、目覚める前にギリギリと音を立てて歯ぎしりをしている姿を目にするママパパも多いでしょう。しかし、「こんなに毎日、歯ぎしりをしていたら、歯がすり減ったり曲がったりしてしまうのでは?」と心配になりますよね。そういった場合は一度、歯科医に相談してみたほうがよさそうです。前述の「子どもたちの口と歯の質問箱」では、歯ぎしりについて「ほとんどは一時的なもので、子どもの気持ちが満たされないストレスとしておきていることがあります。年齢とともになくなっていくことが多いです」と解説しています。そして、経過観察をしていてもよいが、「歯並びに問題があったり、歯が過度にすり減ったり、あごを痛がったりするようであれば、小児歯科専門医に相談してください」とアドバイスしています。また、幼児にありがちなのが、顔から転んで歯ぐきから血が出たり、ひどい時は歯が欠けたり折れたりしてしまうこと。また、歯をぶつけて抜いた場合も注意が必要です。「子どもたちの口と歯の質問箱」では、「受傷した年齢や程度にもよりますが、永久歯の位置や歯に形成の悪い部分ができることもありますので、永久歯の生える頃まで定期的にかかりつけ歯科医でみてもらってください。また、失った部分を補う処置(乳歯義歯や保隙装置)もあります」と回答されています。 ■小児歯科医にかかるとき、子どもを怖がらせずスムーズにクリニックに連れていくには?虫歯と同じく、かみ合わせの異常があったらいずれも乳歯だからといって軽く見ずに、歯科医を受診し経過を見ていくことが大事です。日常生活に支障がない場合、歯のことはついつい先送りにしてしまいがちですが、永久歯を正しい状態に導くためにも、歯の健康チェックを心がけておきたいですね。いざ診察と思っても、歯科選びは悩ましいところです。もちろん、親の行きつけの歯医者でもいいですが、できれば少し遠くても小児歯科の専門医がいる病院の方が何かと安心です。ママ友ネットワークで、子どもの診療が得意な歯医者さんを教えてもらうのも有効。初めて小児歯科にかかる時は、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか? 日本小児歯科学会では、以下のようなアドバイスをしています。1.幼児の治療は体調の良い午前中に受診することをおすすめします。昼過ぎや夕方になると疲れて機嫌が悪くなることが多いものです。2.なるべく嘘をついて連れてこないようにしてください。かえっていやがる原因になります。そのかわり治療の後は、たくさんほめてあげてください。3.幼児は歯科治療でいやがって泣いたり暴れたりすることもあります。汗をかきますので特に冬場などは下着などの着替えを用意してきてください。また治療中はTシャツなど身軽な服装にさせましょう。4.待合室ではなるべくリラックスさせるように保護者の方が本を読んで聞かせたり、おもちゃで遊ばせてあげてください。歯科医院で、口を大きくあけたり、器具を差し込まれたりするだけでも、子どもにとっては大きなストレスになります。しかし、予防医療が有効な歯だからこそ、親はできるだけ、かみ合わせ異常や虫歯から子どもの歯を守ってあげたいですよね。なかなか小さな子どもに理解させるのは難しそうですが、「歯のチェックをすることは大事だ」ということをちゃんとさとしたうえで、治療を受けることが望ましいといえそうです。 ・国立保険医療科学院「平成26年度・全国乳幼児歯科健診結果」 ・公益社団法人・日本小児歯科学会
2018年07月04日寝言や寝相の悪さなど、睡眠中の行動はその人の“個性”が強く現れるものです。歯ぎしりも同様で、する人としない人がハッキリと分かれます。みなさんは、睡眠中に歯ぎしりをする人ですか? この質問にはなかなか答えられないと思います。なぜなら、自覚症状がないものだから。でも、歯ぎしりを放っておくと、怖いことになってしまうかも……。睡眠と歯ぎしり今回は、睡眠と歯ぎしりの関係について調べてみました。睡眠中の歯ぎしりには主に3つのタイプがあるそうです。①上下の歯を横に擦り合わせるグラインディングと呼ばれるもの、②強く噛みしめるクレンチングと呼ばれるもの、③2つの混合タイプです。歯ぎしりの原因はまだ詳しくわかっていないようですが、ストレスや遺伝、飲酒、喫煙などが考えられるといわれています。私たちは浅い睡眠(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)を交互に繰り返していますが、歯ぎしりは浅い睡眠のときに起こることが判明しています。眠りが浅くなると筋肉の抑制が解かれ、日本人では全体の5~15%の人達が睡眠中に歯ぎしりをするといわれています。ただ、睡眠中の歯ぎしりは自覚症状がないものなので、周囲から指摘されないとなかなか気づきません。もしかしたら、あなたが睡眠中に歯ぎしりをしている可能性も?歯ぎしりが与えるダメージ睡眠中の歯ぎしりは、歯に相当のダメージを与えるといわれています。毎日ちゃんと歯を磨いているのに歯や歯茎が痛い、顎が疲れているなどの症状がある場合は“歯ぎしり”のせいかもしれません。一晩の歯ぎしりは咀嚼一生分のダメージ?睡眠中の歯ぎしりの度合いが激しい人は、一晩で一生分の咀嚼と同等のダメージを歯や顎が負っている可能性もあるといわれています。一生分=数十年分の咀嚼と同等とは怖いものがありますよね。歯ぎしりを続けると、歯がすり減る、歯が欠ける、噛み合わせが悪くなるなど、口腔内のトラブルを招く原因になるので、「たかが歯ぎしり」と放っておいてはいけません。疑いがある場合は、周囲の人に睡眠中の状態を聞いてみましょう。一度、歯科医に相談を!歯ぎしりをしていることがわかったら、一度、歯科医に相談してみるとよいでしょう。歯科では歯や顎の状態、または問診から、睡眠障害の可能性など歯ぎしりの原因を調べてくれます。睡眠中の歯ぎしりを防止するためには、スプリントと呼ばれるマウスピースのようなものを装着して眠ることが効果的といわれています。ただ、原因を見極めずにスプリントを装着して、一時的に歯ぎしりが治ったとしても、根本的な解決にはならないので、スプリントをやめればまた歯ぎしりが再発するという結果にもつながりかねません。大切なのは、素人判断をするのではなく、歯科医などのプロに相談し、原因を突き止めて、正しい対処法をとることです。睡眠障害の可能性もある睡眠障害の1つである睡眠時無呼吸症候群の患者にも歯ぎしりが多く見られるといわれています。ある実験では、患者の7割に歯ぎしりがあったという報告もあるほどです。厄介なのは、睡眠時無呼吸症候群も歯ぎしりと同様に自覚症状がほとんどないということです。つまり、「自分では気づいてない人」が多いので、知らないうちに体にダメージを与えている場合があります。家族や友人と定期的に睡眠中のチェックを行うことが大切かもしれませんね!歯ぎしりは毎日頑張っている証?睡眠中の歯ぎしりが起こる原因はまだ解明されていないと、冒頭でお伝えしました。それを踏まえたうえで、1つのある実験を紹介します。マウスを仰向けに固定して、動けない状態を続けると、100%のマウスが胃潰瘍になってしまうそうです。ところが、木片を口にくわえさせて、食いしばれる状態にすると、胃潰瘍になるマウスは7割弱にまで減少したのだとか。つまり、食いしばる(歯ぎしり)=ストレスを軽減させる効果があるということ。ここから逆算して考えると、睡眠中に歯ぎしりをしている人は、日中に一生懸命働いて、毎日大きなストレスと戦っている人ともいえるかもしれません。もっといえば、歯ぎしりをしなかったら、その人はストレスをためて重大な病気になっている可能性があるかもしれません。とはいえ、激しい歯ぎしりはダメージが大きいので、適切な処置をとることをオススメします。photo by acworks
2016年09月20日食べたり飲んだり話したり、毎日大活躍してくれる口については、知らないことも多いもの。そこで、きょうは口のなかに関する3つのトリビアをお伝えします。■1:歯ぎしりのパワーはなんと70キロもある!一緒に寝ている人の2大迷惑行為といえば、いびきと歯ぎしり。いびきは無呼吸症候群などの恐い病気に関係しているということでよく注目されますが、歯ぎしりは意外にスルーされがち。ところが、この歯ぎしり、実はとっても恐ろしいのです。ものを噛むために歯にかかる重力は、せんべいで10キロ、フランスパンで30キロ。それらに対して歯ぎしりは、なんと60~80キロもの重力がかかるのです。寝ている間にこれだけ強い力がかかっているなら、歯が欠けたり折れたりしてもおかしくありませんよね。さらには歯がぐらついたりアゴがはずれたりすることもあるというのですから、放っておいてよいはずがありません。ちなみに歯ぎしりには、虫歯の詰めものが合わないことを原因とする「歯をすりあわせるギシギシ型」、ストレスが原因の「食いしばるガリガリ型」、そのふたつの原因が重なって発生する「カチカチ鳴らすカチカチ型」の3つがあるそう。どの型でも、大切な歯を失うリスクがあることに違いはありません。若くして歯を失うと一気に老け顔になるので、絶対に避けたいところ。歯ぎしりを自覚している人は、歯医者さんに相談して、対策をとるようにしましょう。■2:舌が判断できる味覚はたったの4種類おいしいものを食べると、幸せな気持ちになりますよね。その「味」を感じるために大事な役割を果たしてくれているのは、いうまでもなく舌です。ところで味の形容詞は「甘い」「辛い」「酸っぱい」「塩辛い」「苦い」の5種類ですが、実際に舌が判断できる味覚は「甘い」「酸っぱい」「塩辛い」「苦い」の4種類プラス「うまみ」なのです。「辛い」がないことには理由があります。実は辛さや渋さは、味覚・触覚・痛覚によって判断されるものなのです。食べてから少し後に辛さを感じるのは、そのせい。痛覚の情報と味覚の情報が合わさるのに時間がかかるからだというわけです。「4種類の味プラスうまみ」が舌の上で複雑に絡み合って、私たちの「おいしい」が生まれているのだと思うと、小さな舌の実力に驚かされますね。■3:起床直後の口臭はうんち10g分レベル寝起きの口のなかは、ねばねば気持ち悪く口臭も気になりますが、それもそのはず。なんと寝起きの口内は、うんち10gほどの不快なにおいというのです。そこには、唾液の分泌量が大きく影響しています。口内には多くのバクテリアがいて、そのなかには口臭ガスをつくるバクテリアも存在します。この増殖を防いでいるのが、自浄作用がある唾液です。唾液は成人で1日に約1~1.5Lも分泌されているのですが、残念なことに眠っている間はほとんど分泌されません。唾液の分泌が少なくなると、口のなかで古い唾液が停滞します。また、飲み込む回数も少なくなるため口中が洗い流されず、その結果、バクテリアが大発生してしまうのです。ちなみに食後は、唾液が豊富に分泌されバクテリアの数が減少するため、においも弱まるとのこと。ただしストレスや睡眠不足でも減ってしまうというので、口臭予防のためにも心身ともに健康的な毎日を心がけたいですね。(文/猫野うた)【参考】※歯ぎしりのときのパワー、いったいどの位ある?「なんと70kg」-マイナビウーマン※舌が判断できる味覚は何種類?「4種類+うまみ」-マイナビウーマン※歯科医に聞く。口臭のウソ、ホント-マイナビウーマン※くさいと思われてない?今日からはじめたい「口臭の予防法」4つ-マイナビウーマン※楽しい歯のお話「歯話」-8020推進財団
2015年07月21日「最近なんだかあごの辺りが疲れる……」なんてことはありませんか?昼間、気がついたらよく歯を食いしばっていたとか、夜中に歯ぎしりをしていたと家族に言われたことがあるなら、もしかしたら、原因は同じかもしれません!昼間でも歯ぎしりはしている!?聞いたことのある人なら、「歯ぎしりのあの奇妙な音はどうやって出てるの?」と思いますよね。当の本人に聞いたところで、答えはおろかやっていたことすら覚えていないかもしれません。では、なぜあんな奇妙な音が出るのでしょうか?それは、睡眠中は大脳皮質が抑制されて噛む力をコントロールできないので大変強い力であごの筋肉を動かすからです。でも、歯ぎしりは何も夜中だけにしているわけではなく、実は昼間にもしているそうなのです!ふと気がつくと歯を食いしばっていたというときが、そうしているときだそう。歯で音をたてるだけが、歯ぎしりじゃないんですね。歯ぎしりの原因はなに?歯ぎしりの原因にはいろいろな説があるようですが、ストレスによるものも多いとのこと。人は、欲求不満がたまったときや落ち着かないときには、いろんな仕草をしたり行動をとったりしますよね。歯ぎしりもそれと同じで、一種のストレス解消として無意識のうちにやっているのだそう。他にも、喫煙や遺伝、飲酒なども原因とされていますし、睡眠時無呼吸症候群でも、高頻度で起きるとされています。でも、歯ぎしりそのものは決していいものとは言えません。なぜなら、それによって肩こり・あごの痛み・あごのだるさ・目の奥の痛み・偏頭痛などが引き起こされるだけでなく、歯が折れたり、欠けたりすることもあるからです。あなたはどうですか?もし気になることがあるなら、さっそく原因を確かめて、改善をはかりましょう!質の良い睡眠で歯ぎしり予防「もしかして、ストレスかも……」と思った方、こんなことに心当たりがありませんか?○いつも時間に追われている○闘争心が強い○がんばり屋さんと言われる○ストレスをため込みやすい○高い目標を掲げるのが好きこのようなことに当てはまる人はストレスを感じやすく歯ぎしりを起こしやすい人と言えます。その場合、残念ながら歯の治療をしても歯ぎしりををなくすことは難しいでしょう。ですから、どこかが壊れてしまう前に上手にストレスを解消する方法を見つけるようおすすめします。健康な歯は、ご飯を一生美味しく食べるための大切な道具。質の良い睡眠をとって歯ぎしりを予防しましょう!Photo by Karla Nazareth
2015年01月09日「私は歯ぎしりはしない」という人でも、知らず知らずのうちに歯ぎしりをしています。眠っている間の歯ぎしりは、最新の研究では、ほとんどの人に多かれ少なかれ発症していることが分かってきました。歯ぎしりを起こす理由は何なのでしょうか。ストレスやかみ合わせの悪さが歯ぎしりの原因井荻歯科医院 院長であり日本歯科大学生命歯学部 客員教授でもある高橋英登先生によると、歯ぎしりの主な原因としては、精神的ストレスやかみ合わせの悪さが挙げられるそうです。日常生活で無意識のうちに溜まったストレスを睡眠時の無意識のうちに発散させようとして、歯ぎしりは起こります。また、かみ合わせがわずか数ミリでもずれていると、そのずれを補正しようとして無意識のうちに歯ぎしりをしてしまいます。肩こりや片頭痛の原因は、歯ぎしり!?「歯ぎしりは、顎関節の咀嚼筋の異常緊張で起こります。昼間、起きている間に“歯ぎしりをしてみろ”と言われてもできない。眠っている間だけの異常なんです。顎関節の緊張は、肩や首筋の筋肉の緊張にもつながります。眠ったはずなのに疲れている。肩がこる。片頭痛がする。その原因は歯ぎしりかもしれないのです」(高橋先生)肩こり、片頭痛が続くと、「不眠症や、うつ病の発症につながります。あるいは悪化させます」(高橋先生)眠っている間の歯ぎしりは、眠りそのものを悪化させる原因なのだそうです。治療した歯がむし歯になる「大人のむし歯」また、歯ぎしりは歯の詰め物やかぶせ物を傷つけます。その傷から菌が侵入して、新たなむし歯の原因となります。「治療した歯なのに、しばらくしたらまたむし歯になってしまった」という経験はありませんか。これが「大人のむし歯」の原因でもある、二次カリエスです。カリエスは、歯科ではむし歯を指します。「むし歯の治療で使われる素材で、例えば、一般に銀歯と呼ばれる合金素材などと、自然の歯とは伸縮性や膨張率が異なります」(高橋先生)わずかな膨張率の違いで、自然の歯と詰め物、かぶせ物の間には隙間ができてしまいます。その隙間に菌が入り込んで、やはり二次カリエスの原因となるのです。「ですから、気がつかないうちにむし歯が広がり、将来的には歯を失う事態にもなります」(高橋先生)40代は「銀歯世代」!これまで保険診療では、小臼歯には、銀歯しか認められていませんでした。笑うと、下顎の奥にちらりと見える奥歯が小臼歯です。ここに金属の詰め物や、かぶせ物があると、それが見えてしまいます。日本以外の先進諸国では銀歯はほぼ皆無ですが、日本では銀歯を保有している人は成人の70%以上に上ることが明らかになりました。特に、40代は銀歯の保有率は最も高く、約80%の人が銀歯を保有している「銀歯世代」です。(スリーエム ヘルスケア調べ)白い奥歯が保険適用に2014年4月1日から小臼歯の白い歯*によるむし歯治療が保険適用になりました。これまで小臼歯の治療で白い歯にするには、自由診療で自己負担額は7万~15万円程度かかりましたが、約8,000円(自己負担3割の場合)で小臼歯を白い歯に治療できるようになったのです。特に、銀歯世代の40代の方々には、朗報です。「今後は銀歯のような合金による補綴は、これからの歯科ではやがて行われなくなることでしょう」(高橋先生)ナノテクノロジーで美しさ長持ちスリーエム ヘルスケアが開発した「ラヴァ™ アルティメット」も小臼歯の保険治療の適用対象となりました。従来品は、歯ブラシ摩擦で歯の表面の潤沢性が失われたり、経年で変色してしまうなどの欠点がありましたが、スリーエム ヘルスケアの製品は、ナノテクノロジーを使って、素材の構造を細かくしてあります。これによって、表面の潤沢性は保たれ、ワイン、コーヒーなどによる着色が起きにくい素材となっています。一日で白い歯が手に入る治療も今回保険適用とならなかった大臼歯に関しても、従来に比べ非常に安価な価格で白い歯を入れることが出来る「3M™ ESPE™ ダイレクト クラウン」という製品があります。歯に問題がなければ治療は1日で完結するとのことです。この「3M™ ESPE™ ダイレクト クラウン」は、スリーエム ヘルスケアの開催する実習セミナーで同製品での治療に必要な技術を習得した歯科医のみが治療を行うことが出来ます。ダイレクトクラウンによる治療が可能な全国の歯科医院は、こちらのサイトから検索歯と健康を考えるサイト Tooth!Navi*白い歯:CAD/CAMシステムを使用して製作するハイブリッドレジン製のかぶせ物
2014年11月07日こんにちは。歯科医の中嶋麻優子です。みなさん、歯ぎしりを指摘されたことはありませんか?ある研究データによると、程度の差はありますが、成人の8割が歯ぎしりを行っているとのこと。しかし、無意識に行っているため、自覚している人は2割にも満たないとされています。歯ぎしりは、女性がキレイでいるために大切な睡眠を妨げる原因となることも。ということで、今回はキレイの大敵となる「歯ぎしり」についてお話ししていきたいと思います。■1.歯ぎしりの原因は?主な原因として考えられているのが、「噛み合わせの乱れ」と「ストレス」です。噛み合わせの乱れが原因の歯ぎしりは、元々の歯並びが悪いために引き起こされることもありますが、抜けた歯や虫歯を放置することによって噛み合わせが悪くなり、顎の筋肉のバランスが崩れて引き起こされることが多いです。また、ストレスが原因の歯ぎしりについては、起きている時に感じている過度のストレスを、寝ている間に歯ぎしりをすることで解消しているんだそうです。■2.歯ぎしりによって引き起こされる症状食事で硬いものを食べるときにかかる力はだいたい10~30Kgとされているのに対し、激しい歯ぎしりでは100kgにもなるそうです。100kgもの力が歯や歯茎、顎にかかってしまうため、起きた時にこれらの部位が痛くなってしまうことがあります。あまりに強い力がかかるため、歯にヒビが入って割れてしまったり、歯茎に炎症がおこって歯周病が進んでしまい、歯がグラグラになってしまうことも。さらに、エナメル質が削れて象牙質が露出することで知覚過敏になることもあります。また、顎が痛くなるのはいわゆる「顎関節症」という症状を指します。顎関節は自然に治ることもありますが、酷い場合は、「口が開かない」「噛むと顎が痛い」「顎に痺れを感じる」などの症状に発展してしまいます。さらに、「肩こり」や「頭痛」、「目の奥の痛み」、「めまい」、「寝ても疲れがなかなか取れない」などの全身的な症状まで引き起こしてしまうこともあるんです。■3.歯ぎしりの対処法歯ぎしりのひどい人は、歯や顎の負担を考え、普段から、硬いものやガムなどを食べるのはやめましょう。噛み合わせが乱れてしまっている方は、歯医者さんで噛み合わせの乱れの原因となる部分を取り除いてもらってください。またストレスが原因となる場合、自分なりにリラックスできる方法を探してみてください。お風呂にゆっくり浸かったり、アロマを炊いたり、ちょっとした工夫でリラックスすることができるはずです。■4.病院における歯ぎしり対策歯ぎしりによる歯や顎への負担を軽減するために、私たち歯科医師は患者さんが就寝する時に歯ぎしり専用のマウスピースを使用することをオススメしています。この専用のマウスピースは硬い素材で作られていて、歯ぎしりの程度によって厚みを調整して作られます。マウスピースと聞くと、ボクサーなどが使用するゴツいものをイメージしてしまい、異物感を心配される方も多いと思いますが、心配ありません。歯ぎしり専用のマウスピースは、歯型に合わせて出来る限り薄めに作られるものなので、慣れてしまえばほとんど異物感を感じることはありません。また、マウスピースを使用しているだけで安心感が得られるため、ストレスを軽減させることもできます。ちなみに、歯ぎしりの中には、ガタガタと歯を触れ合わせたり、歯を食いしばったりするタイプの、気づきづらい歯ぎしりもあるんです。ですから、心配な方は、歯科医院に定期検診に行くようにしてくださいね。■さいごにいかがでしたか?一緒に寝ているパートナーの快眠を妨げないためにも、自分自身の歯ぎしりの有無について見つめ直してみては?(中嶋麻優子/ハウコレ)
2014年08月07日いびきや歯ぎしりなど、寝ている時に無意識にやっていることは多いもの。それらには理由があり、そのまま放置していると身体に悪影響を与えるものもある。その原因や対処法を、「スリープクリニック調布」遠藤拓郎(えんどうたくろう)院長に教えていただいた。いびきをかいてしまう多くの場合、睡眠中に上気道(のど)がふさがることで一瞬呼吸が止まり、上気道を通る空気が内壁にぶつかって発生する音がいびきとなる。いびきで危惧される病気に睡眠時無呼吸症候群というものがあり、無呼吸による酸欠から、高血圧や不整脈を誘因する。太っている人などは、上気道が脂肪で狭くなってしまうため、いびきをかきやすくなってしまう。また、あごが小さい、首が短くて太い、鼻の通りが悪い人も、睡眠時に呼吸がしにくくなってしまうため、いびきをかきやすいと言える。いびきは病院で上気道を押し広げるなど、治療することができる。自分でできる対処法としては、舌根が下がらないように横向きやうつ伏せになって寝ること。また、ばんそうこうを口に対して斜めに貼ることで、口が開くのを防ぐ方法もある。ばんそうこうがはがれてしまう場合は、外科用テープで補強をしよう。歯ぎしりをしてしまう歯をカチカチ鳴らす、ギリギリと歯をすりつぶすなど方法は異なるが、歯ぎしりをしている時は、そしゃく時の2倍以上の力がかかっている。頭が起きていれば抑制が利くが、睡眠中は利かないため、歯を摩耗させる、顎(がく)関節症(顎が鳴る、口が開かない、顎が痛いなど)を引き起こす、顎関節症ゆえに肩こりになるなどにつながってしまう。歯ぎしりの原因はまだ解明されていないが、ストレスによるところが大きいと考えられているため、日常生活におけるストレスを減らすことが必要。基本的なことだが、十分な睡眠や規則正しい生活のリズムを身に付けるようにしたい。また、アルコールやタバコに含まれているニコチンは精神的にも身体的にもストレスを与えやすいので、摂取量を控えるのも対策のひとつだ。歯科などでは、マウスピースによる治療を行っているが、摩耗から歯を守るという意味でも対策になると言える。また、顎の筋肉の力を落とすタイプの睡眠薬もあるので、自分が歯ぎしりをしていると思ったら専門医に相談してみるのもいい。寝言を言ってしまう寝言は子どもの頃によく見られ、成長とともに減っていく。寝言のメカニズムはよく分かっていないところが多いが、夜驚症(寝ながら奇声をあげる、寝ぼける、大声で寝言を言うなど)であっても、思春期までに多くの場合が自然とよくなる。思わぬことを言って、恥ずかしい思いをすることはあるかもしれないが、通常は特に心配しなくてもいい。一方で、病気に起因する寝言もあるので注意したい。例えば、インフルエンザなどの高熱が伴う病気にかかった時や、外傷後ストレス障害など強いストレスを感じている時、また、睡眠時無呼吸症候群などでも寝言を発することがある。対策としては、それらの原因になっているものを治療・改善することがあげられる。また、抗うつ薬や心不全治療薬、胃潰瘍治療薬などの薬の副作用で寝言が増えることもあるため、当てはまる人は主治医に相談してみよう。睡眠中に手足がピクピク動く周囲の人が見てかろうじて分かる程度のものから、布団を蹴り落としてしまう程度のものまである。傾向として、夜間睡眠の前半から中ほどにかけて生じることが多い。自分では気付かないが、身体は動いているため深い睡眠が得にくくなり、寝覚めが悪くなることがある。また、回数が増えるほど眠りが浅くなるため、日中にも眠気を感じるようになる。こうしたピクつきが頻繁に見られれば、周期性四肢運動障害という病気の可能性が考えられる。専門医への問診で病気か判断されれば、薬による治療ができる。過労やストレスは病状を悪化させるため、忙しい時ほど早めに休息を取るようにしたい。また、カフェインの取りすぎもピクつきの原因となる。特に就床前4~5時間の摂取は避けるようにする。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年03月07日友人と旅行に出掛け、歯ぎしりを指摘された……という悩みはけっこう深刻です。なぜ歯ぎしりをしてしまうのでしょうか。予防することはできるのでしょうか。歯学博士で口腔(こうくう)衛生・口腔外科がご専門の江上歯科(大阪市北区)院長・江上一郎先生にお話を伺いました。■音がする歯ぎしりは、体に悪影響はない歯ぎしりは歯や歯茎にとってよくないというイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。江上先生は、「歯ぎしりは、歯のこすり方によって3つの種類に分けられています。そのうち大きな音がする歯ぎしりは、実は、ストレス解消になる行いであって、心配することはありません。猫がつめを立てて壁や家具をがりがりこすったり、犬が骨をかじるのがストレス解消の行為だと言われているのと同じことです。この場合、歯どうしの当たる面が 、平らで丸くすり減った形のため、上下の歯が接してもスムーズに動かすことができ、歯・歯周・顎(あご)に負担がかかりません。ただし、かなりの音がしますので、人の安眠妨害など迷惑になるのがつらいところですが、周囲の人もあまり気にしないほうがよいでしょう」と話します。続いて、「歯ぎしりの3つの種類」について、次のように説明します。1)歯をこする動作。グライディング、という。キリキリ、ギシギシという音がする。睡眠中に無意識に行う。一般的に、歯ぎしりというとこの動作を指すことがある。2)上下の歯を、カチカチとかみあわせる動作。タッピングという。3)歯を強く食いしばる動作。クレンチングという。睡眠中だけではなく、起きているときにも無意識に行っていることが多い。■体に悪いのは、「歯を食いしばる」こと「3つのうち、体に悪影響を及ぼすのは、3のクレンチング、『食いしばり』です。誰でも、緊張したとき、悔しいとき、ストレスがあるときなど、ぎゅーっと歯を食いしばることがありますが、これは歯と歯が直接かみ合い、ロックした状態です。その状態が常時ある、睡眠中に食いしばる時間が長いときは、過大な力が歯やあごにかかり、多くの症状を引き起こします。例えば、歯周病を悪化させる、かみあわせがずれていく、冷たい水がしみるなどの知覚過敏、唾液(だえき)が出にくくなって口臭につながる、肩こりがひどい、腰が痛む、耳鳴りがする、目がひどく疲れるなどさまざまですが、このごろ多いのは、あごの関節がずれて痛む顎(がく)関節症です。この症状を訴えて来院される人はとても増えています」(江上先生)食いしばりの原因について、江上先生は、「『歯を食いしばってがんばる』とか『奥歯をかみしめる』という言葉があるように、食いしばりやかみしめは、奥歯からあご、首にかけて極度に力が入っている状態で、緊張やストレス、それに、幼いころからの癖と考えられます。通常は、上下の歯が接触する時間は、食事を含めても1日のうちに15~20分程度です。それ以外の時間は、上下の歯には数ミリ程度のすき間ができているんです。これを『安静位空隙(あんせいいくうげき)』と呼びますが、歯ぎしり、食いしばり、かみしめに思いあたるときは、日ごろから自分で、このすき間ができているかどうかを意識してください」と、まずは「歯のすき間」について自覚することを勧めます。予防する方法について江上先生は、次のようにアドバイスをします。「歯科医での治療は、『ファセットと呼ばれる歯の摩耗部分を削る、軽く研磨して症状を緩和する』、『治療した歯の詰め物を調整してかみあわせを改善する』、『ナイトガードというマウスピースを装着して歯の周囲にかかる力を軽減する』、『筋肉マッサージの指導』などです。また、自分では、睡眠中は予防が難しいため、『日中にストレス解消を心がける』、『緊張したまま眠らない』ことを前提として、『舌を上あごの歯の付け根あたりに付け、唇を閉じる。上下の歯は合わせない』、『あご、口のまわり、ほおの力を抜く』、『食いしばりに気付いたら、ふーっと息を吐いて肩の力を抜き、深呼吸をする』ようにしましょう。重い荷物を運ぶ、スポーツをするときなどにも、かみしめには注意してください」ありがとうございました。隣で音を立てて歯ぎしりをする人がいれば、ストレスを解消しているんだなと思ってそっとしておくこと、また、食いしばり、かみしめこそが体に悪影響があるということが分かりました。できるだけ「食いしばらないと意識をする」ことから始めてみましょう。監修:江上一郎氏。歯学博士。専門は口腔(こうくう)衛生。歯科・口腔外科の江上歯科院長。江上歯科大阪市北区中津3-6-6阪急中津駅から徒歩1分、御堂筋線中津駅から徒歩4分TEL:06-6371-8902海野愛子/ユンブル)
2012年06月27日