▼言い換えファイル その7.「どうして先にやっておかなかったの!?」
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どうして先にやっておかなかったの!?
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次はどこに気をつけていこうか
イライラ言葉同義語:「なんで言われたとおりにしなかったの!?」
【ポジティブ語変換】
過去のことを否定的に質問しても、「だって…」という言い訳しか出てこないのは、大人でもそうですよね。
言い訳に使うエネルギーほどムダなものはありません。大事なのは子どもの意識を過去ではなく、未来に向けてあげること。次回からどう気をつけたらいいのかを考えさせ、少しずつでもステップアップできるようにしてあげましょう。
▼言い換えファイル その8.「バカじゃないの!」
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バカじゃないの!
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気持ち切りかえようか!
イライラ言葉同義語:救いようがないわね
【ポジティブ語変換】
たとえば、テストで悪い点をとった時。子どもだって、もちろん落ち込んでいます。こんなときのママのイライラ言葉は、子どもの勉強嫌いや苦手意識を高めてしまうかもしれません。
できないことをできないまま終わらせるか、できないことができるようになるかは、親の言葉かけ次第。子どもが気持ちを切り替え、前向きになれるよう仕向けてあげて!
▼言い換えファイル その9.だからダメなのよ!
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だからダメなのよ!
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忘れちゃったかな?
【ほかのイライラ語】「ろくなことしないわね」「ほんとダメだね」
【ポジティブ語変換】
人間だから失敗したり、忘れたりすること、やってもできないこともあります。つねに完璧でいることなんてできませんよね?
できなかったことを取り上げて、こんな言葉で子どもの自己肯定感をペシャンコにしても、ママも子どもにもいいことはありません。まずは、困難に立ち向かっている子どもの気持ちに寄り添う言葉かけをしてみて。
▼言い換えファイル その10.「●●ちゃんは上手にできるのに!」
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●●ちゃんは上手にできるのに!
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こんなところが成長したよね
イライラ言葉同義語:「●●ちゃんはスゴイよね~!」
【ポジティブ語変換】
よく言われていることかもしれませんが、子どもと「ほかの子」の比較は、絶対にNGです。比べるなら、子ども自身の過去と現在。「どれだけ成長したか」を言ってあげることで、親に認められていると安心し、自己肯定感もアップします。
子育てでは、結果だけに目を向けるのではなく、それまでのがんばりや成長を思い出し、伝えてあげることが、とても大切です。
■ネガティブ → ボジティブ変換例
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■ママが笑うだけでも意味がある!
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もっとパターンを知りたい方は、『ママのイライラ言葉言い換え辞典』にたくさんの事例が紹介されています。
筆者は原稿を執筆しながら、「なるほど、こんなふうに伝えれば良いのか!」と、前向きな気持ちになりました。イライラの下にある「本当に気持ち」をポジティブな言葉に変換できるようになれば、それはプラスのエネルギーとなる。イライラ言葉を使うより、親子関係(夫婦関係も?)は、もっとスムーズになるのではないでしょうか?
江藤さんご自身は、「ポジティブ言葉を本で見た娘から、『こんなことを言われたら、かえって気持ち悪い!』と笑われました」と、おっしゃっていました。
ポジティブ言葉が「どうにも気恥ずかしい!」と思う人は、「こんなこと、普通、言わないよね」と、クスっと笑うだけでも良いと思うのです。「新しい語彙」にママ自身が触れてみるだけでも、充分意味があると思いますよ!
次回は、イライラ言葉を使ってしまうママの心の内を、もう少し深く探ってみます。
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