2018年10月17日 23:00|ウーマンエキサイト

0歳から保育園「かわいそう、うしろめたい…」本当にそうなの?【「ママ、あのね」心理相談のプロに聞く“子どもの気持ち、ママの気持ち” 第3回】



■0歳から保育園「育児のプロに預けるメリット」

0歳から保育園「かわいそう、うしろめたい…」本当にそうなの?【「ママ、あのね」心理相談のプロに聞く“子どもの気持ち、ママの気持ち”  第3回】

ⓒburitora-stock.adobe.com


――思いつめてしまっているママもいるんですね。実際のところ、小さいうちから保育園に預けることはかわいそうなのでしょうか?

帆足先生:いえいえ、そんなことはありません。大切なことは、ママが子どもと一緒にいて幸せだと思えることです。

ママによって、子どもとずっと一緒にいることに幸せを感じる人、仕事もしながら子どもといることの方が幸せだと思える人…など、いろいろですよね。どうしたいのかは、ママ自身が決めていいこと。ママがハッピーなら、子どももハッピーなんですよ。

イギリスの心理学者ジョン・ボウルビィも「母親が幸福を感じている時に、子どもが健全に育つ」と言っていますから。

――それを聞いて安心しました! 集団生活を送るなど保育園に預けることのメリットもありますよね。


帆足先生:そうです。保育のプロに子どもの発達や生活全般を見てもらえることは親にとって大きなメリットだと思います。集団生活を送るなかで、ルールなどを自然と学ぶこともあるでしょう。

ママたちの話を聞いていて、今の時代、子育ての基準を自分なりに持つことが難しくなっていると感じます。子どもが大きくなるにつれて、しつけで悩むこともあるでしょう。また、子どもの発達に不安を持つママも多いようです。

保育園に通っていたら、ママが不安に思っていることを、お迎えの時などに先生へ気軽に相談できるから心強いですよね。ですから、これから入園を考えているママは、子どもを信頼して任せられるかどうか、保育の専門性があるかどうかをきちんと確認するようにしてくださいね。


■0歳から保育園「子どもが満たされる」2つのルール

――保育園の先生が一緒に子どもの成長を見てくれるのは、ありがたいですね。とはいえ、平日に一緒に過ごす時間がどうしても短くなります。心がけたほうがいいことはありますか?

帆足先生:親子関係をしっかり築いていくうえで大切なのは、時間の長さではないんですよ。

例えば、帰宅後の短い時間でも、目と目を合わせて楽しく食事をしたり、会話をしたりならできますよね? もちろん、読み聞かせもいいですね。赤ちゃんならオムツ替えで楽しそうに声をかけたり、抱っこしてほしそうなときにゆらゆらと抱っこしたり。

短くても、子どもとしっかり向き合う時間があれば大丈夫です。

――それくらいなら、毎日のちょっとした心がけでできそうですね。世の中の働くママは救われたと思います!

帆足先生:親子の愛着関係を築くうえで、ポイントは2つあります。
ひとつは、子どもが「安心してチャレンジできる」ようにしてあげること。遊びだしたら見守ったり手伝ったりして、楽しさを共有するのも大切です。もうひとつは、子どもが不安やイヤな気持ちで泣いて戻ってきたら、しっかり「受け止めで守る」こと。

この2つがちゃんとできていれば、子どもは「なにがあっても、自分には守ってくれる存在(=ママ)がいる」という安心感を持って成長していきます。

そんなに難しく考えないでくださいね。休日に子どもと一緒に遊んで、子どもが不安そうなら朝晩ハグするだけでもOKです。仕事をしながらの子育ては毎日大変だと思いますが、ママが楽しめる範囲で意識してみてくださいね。


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