連載記事:パパママの本音調査
「パパだってやってない」と子どもが反論。“しつけ”まずは親から!?【パパママの本音調査】 Vol.320
イラスト:こいしさん
子どもが成長するに従い、あいさつや言葉づかい、食事のマナーなど、生活におけるさまざまなルールをどうやって教えればいいか、悩むことはありませんか。
子どもの年齢にもよりますが、さまざまな状況によってしつけの必要性を感じる人は多いかもしれません。ただ、家庭や親によって考え方はさまざまで、さらに子どもの個々の性質もあるため、正しいしつけの方法を見つけるのは難しいですよね。今回は、子どものしつけについて、パパやママの助けとなるヒントを探してみたいと思います。
■半数以上の悩みは「あいさつや言葉づかい」、「電子機器の時間」
アンケートでは、子どものしつけで一番悩んでいることについて聞きました。その結果、「あいさつ/言葉づかい」と答えた人が31.9%でもっとも多く、2番目は20.9%の「TV、動画、ゲームの時間」と答えた人でした。
これら2つの回答だけで全体の半数を占めていて、親の悩みにはある程度の偏りがあるようです。
ただ、残りの約半数は全部で8つの回答に分かれていて、
しつけの悩みは多種多様であることも読み取れました。
Q. お子さまのしつけで一番の悩みは?
あいさつ/言葉づかい 31.9%
TV、動画、ゲームの時間 20.9%
片付け 15.0%
食事のマナー 13.5%
寝る、起きる 3.7%
特になし 2.9%
トイレトレーニング 2.4%
交通ルール 1.8%
歯みがき/着替え 1.4%
その他 6.4%
■言葉づかいの悪さで悩む親が多数
イラスト:こいしさん
「あいさつや言葉づかい」で悩んでいると答えた3割の親たちの思いをのぞいてみたいと思います。
「あいさつを当たり前にできないのが情けない。子どもらしく、元気にあいさつができるようになればうれしいです」(神奈川県 40代男性)
「小学校で広い年齢層での生活をしていると、変な言葉づかいをまねしちゃうのが一番の悩み」(三重県 40代女性)
「言葉づかいが気になる。兄弟の影響か、言葉づかいが男の子みたいな時があります」(三重県 40代女性)
「幼稚園で覚えてほしくない言葉を覚えてきて、“お友だちはいいのに自分はどうして使ってはだめなの”と聞かれると、納得してもらえる説明ができない」(千葉県 30代女性)
保育園や幼稚園、小学校などでの集団生活、または兄弟間のやりとりによって、子どもたちは新しい言葉をたくさん覚えていきますよね。そんな
「言葉づかいの変化」に心配を抱える親は多いようです。ただ、こんな意見も寄せられていました。
「上の子が、下の子に注意するときの言い方が、私そっくり。命令口調だったり、下の子が嫌だろうなぁと思うような言い方をしていたりすると、客観的に見てあの言い方はやめようって反省しています。正に『子は親をうつす鏡』だなと思います」(神奈川県 30代女性)
筆者も、長男が次男に「そんなことするならおやつあげないよ!」と意地悪そうに言っているのを見て、情けないような恥ずかしいような気持ちになったことがあります。
子どもたちは親から言われた言葉を本当によく聞いているのだと、あらためて気づかされました。子どもたちの言葉づかいの悪さの原因にはもしかすると、
親自身の話し方もあるのかもしれません。