モンペ認定が怖い! 親と保育士の意見でみえてきた「保育園トラブル」の実態
■現場の保育士の考え。「モンペ扱いされる人」とは
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アンケートには、保育園や幼稚園などの保育施設で働く保育士の方やスタッフの方からの意見も集まりました。
「私は保育園で働いていました。園に寄せられる意見のなかには、あげればキリがないほど毎日のようにありましたよ〜!
『挨拶がない』や『声が小さい』、『笑顔がない』、『叱り方が怖い』、『言葉が汚い』、『眠そうでヤル気がなさそう』などなど…。
常に気を張って努力していました(笑)。ネコおやじさんの出来事は、私語に夢中になる先生方に非があるのでぜひ、園に伝えて欲しいです。仕事中のおしゃべりはどんな仕事でもあり得ないと思うので…」
「保育士の立場から…。ぜひ、不安に思ったことがあれば、園長先生に訴えていただいたほうがいいと思います。
保育士同士でも、おかしいと思うことは上に伝えていますが、なかなか問題の保育士にズバッとは注意してくれないことが多く歯がゆい思いをすることが多いのです。さすがに、父兄から訴えがあれば、注意してもらえると思うので、ひるまずどんどん言って欲しい!」
コメントからも「疑問に思ったことは言って欲しい」という意見が多数でした。きっと、大切なのは伝え方。
「保育士です。疑問があれば何でも言っていいと思います。ただ、その際でも『相手の意見も聞く』姿勢が大事だと思います。いわゆる『モンペ扱いされてしまう方』というのは、『文句の多い方』ではありません。『コミュニケーションがうまく取れない方』ではないかと思います。
今回の件は、保育士が全面的に悪そうにも思えますが、ほかの園児や保護者の状況など、保育士にとっても保護者の方に明かせない事情があるかもしれませんから」
もし違和感があり、先生に伝えると決めたとしても、送り迎えの短い時間のなかで
保護者が見ていることがすべてではないと思います。
保育施設にいる間、先生と子どもがどんなふうに過ごしているかを100%知ることは実際には難しいですし、ほかの家庭との絡みなど、保育施設側にもいろいろな事情があるかもしれません。相手を信頼すること、想像をすること…。意見が一方的にならないように、保護者側にもできることはいろいろとありそうだと思いました。
それでも疑問を直接伝えるのはちょっと気がひけると思う場合もあると思います。または、「言うほどではないけど、ちょっと気になる」というときもあるかもしれません。
そんなときはこんな意見も参考になりそうだなと思いました。
「前職が保育士でした。
どこの保育園も挨拶は徹底していました。それと、年度末前になると“ご意見ボックス”が置かれてアンケートを保護者さまに配っていましたよ! そういうときに、意見を提案をしてみたら保育園側にも伝えやすいのではないでしょうか」
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ご意見ボックスなら、面と向かって話す必要がないので、言いにくいと思っていたことも少しハードルが下がって書けそう! そんなときも、自分の感情を全面に出すのではなく事実を伝えることをメインにしながら、読む相手のことを考えて書ければいいなと思います。