イラスト:koyome
子どもができると、それまでの暮らしから一変したという人も多いのではないでしょうか。家族への思いや、生活態度、金銭感覚など、さまざまな面で変化が訪れる人生の転換期と言えるかもしれません。パパやママたちに具体的にどのような変化が訪れたのか、見てみたいと思います。
■9割以上の親は変化を感じている
アンケートでは、「自分が親になって一番変わったと思うこと」について聞きました。
その結果、「家族への思い」と答えた人が4割を超えてもっとも多く、「生活態度」や「金銭感覚」、「働き方」という回答をすべてあわせると、じつに回答した親のうち、
9割以上が「変化があった」と考えているようです。
Q.自分が親になって一番変わったと思うことは?
家族への思い 44.9%
生活態度(食事、掃除、片付け) 24.2%
金銭感覚 12.6%
働き方(仕事への考え方) 8.3%
特に変化はない 6.4%
その他 3.7%
■親になった変化1、「子ども第一」タイプ
もっとも多い「家族への思い」という回答。ただ、その思いの先にあるのは、自分自身の感情や健康だったり、自身の親だったりがあるようです。
まずは、「
この世に自分よりこんなに大切なものが存在するとは知らなかった」といったコメントにあるように、子どもが存在することへの感情の変化をご紹介します。
「自分はそんなに子煩悩にはならないと思っていましたが、産んでからものすごい子煩悩ということに気づきました。何事も子どもが優先で自分は二の次」(茨城県 40代女性)
「子どもが1人で遠くに遊びに行くと心配だし、帰りが夜遅くなると心配だし、こんなに誰かの心配をすることは、親になるまではなかった」(三重県 40代女性)
「疲れていても、やる事があっても、子どもの笑顔を見られるならがんばれる」(三重県 40代男性)
「買い物していても、仕事の休憩中も、気づけば子どものことを考えている。ご飯のメニューも子どもの好きなもの、ものを買うときも子どものばかりで自分のことは一番最後。でも、幸せ」(徳島県 30代女性)
そのほか、「子どもの存在は言葉にできないくらい大きい」などと、しみじみ考えるようなコメントもありました。
■親になった変化2、「自分の親は偉大だった」発見タイプ
イラスト:koyome
子どもができて親になると、「自分自身の親がどうだったか」を参考にすることが増えます。
そうして同じ立場になってみて、初めて親の気持ちを理解するという境地に至る人が非常に多いようです。
「親になって初めて、自分の親に相当心配かけていたんだなと思い知りました。自分の子育てを通じて親への感謝があふれてきて、当時の自分を殴ってやりたい気分です」(神奈川県 50代男性)
「自分が学生だった頃は、親に甘えておねだりしたり、学費や部活費などあたり前のことだと思っていましたが、親になったいま、お金を工面する大変さがわかりました」(鳥取県 40代女性)
「親がフルタイムで働いていたため、寂しい時期もあり、『自分の子どもにはそんな思いはさせない』と思っていましたが、教育や将来のためを思うと働かざるをえない。親も同じ複雑な気持ちだったんだなと今になって気がつきました」(神奈川県 40代女性)
ただなかには、「お弁当すら作ってくれなかった親。わが子には絶対同じことはしない」といった、親を反面教師にするといったエピソードも寄せられました。子どもを持つことで、もう一度自分自身と親との関係を見つめなおすことになるのかもしれません。
■親になった変化3、「健康第一へのシフトチェンジ」タイプ
子どもという守るべきものができたことによって、『大きくなるまでは健康でいなければ』という気持ちが沸きあがる人も多いようです。
「一人の時は『いつ死んでも別にいいや』って思ってましたが、子どもができたら、
『私がいま死んだら困るだろうなぁ』と思うようになりました。
健康でありたいと」(鳥取県 50代女性)
「家族はもちろん、自分も健康に気をつけるようになった。いつまでも元気で、子どもたちのそばで成長を感じたい」(宮崎県 20代女性)
「自分の体調管理に気をつけるようになりました。育児に休みはないし、体調不良でもご飯を食べさせなくてはならないので」(千葉県 30代女性)
「年をとってからの子どもなので、健康に注意するようになった」と、最近の出産年齢が上がっていることも、健康への気遣いを言及する人が多くなる要因のひとつかもしれません。