家事も「なるべく自分で」という母の考えのもと、役割分担をするようになります。
もちろん母の役割の方が多いのですが、気がつけば
「友人とホームシェアをしている」かのようでした。
というのも、この頃から兄は大学へ行き交友関係もあって家にいる時間は少なくなり、父も平日は基本的にいないのでほぼ母とのふたり暮らしだったのです。
お互いに譲り合ったり協力し合ったり、意見を言い合いながら生活をするのが当たり前に。
そんな不思議な親子の関係を築いたのち、私は大学入学を機に憧れのひとり暮らしを始め、家を出ました。
大学を卒業し、就職、結婚、出産と時は過ぎて…
もともと母とはホームシェアしているような関係だった私にとっては、子育ての最中であっても親にはあまり甘えられませんでした。
本当に自分がどうしようもないぐらい具合が悪くならない限り、呼ぶこともありません。
出産のときでさえ、病院に来てくれると言われて驚いたのを覚えています。
それでも、地元で結婚式や同窓会があるときは、夜も遅くなるので実家に泊まらせてもらっていました。
それは私たちにとって
最大級の「甘え」でした。
と言っても3~4ヶ月に一度(一泊のみ)ぐらいの頻度なので、そこまで多いわけではないと思っていたのです。
洗濯や食事も全て自分たちで用意するので、その一泊で母に負担をかけている感覚もありませんでした。
が、今年の夏にトラブルは起きました。