2020年1月7日 08:00|ウーマンエキサイト
連載記事:ボーク重子の親子で幸せになる最強ルール
子どもの「やりたいこと」の見つけ方【ボーク重子の親子で幸せになる最強ルール 第1回】
■習い事で子どもの可能性を広げる!
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――子どものやりたいことを見つけるために、習い事は効果的だと思っています。だから空いている時間があると、ついできるだけたくさん詰め込みたくなってしまうのですが。
ボークさん:わが家では、娘が本当にやりたいことを見つけるまで15ほどの習い事を試しました。でも同時にやるのは、
多くても2つまでと決めていたんです。
多くの習い事をすると、それだけ毎日のスケジュールがプログラミングされてしまって、子どもの自由時間がなくなってしまいます。そうしたことを続けると、子どもが
「指示待ち」の状態になってしまいかねません。さらに、習い事が増えることによって、ママも子どもも
疲れ切っちゃうことが大きな問題です。
――子どもにとって、夢中になれる習い事を探してあげるにはどうすればいいですか?
ボークさん:親が決めてさせるのではなく、子どもが
主体的に決めることが大切です。
見学や体験に行ってみて、もしイヤだというようなら、無理にはさせない。
また、習い事にこだわる必要はないと思います。仕事で忙しいママにとっては、習い事の送り迎えも大変ですから、無理をしてまでやるのは
本末転倒です。
たとえばおうちでのお手伝いとか、近くの公園に行くとか。習い事でなくても、いろいろな体験をさせてあげることができますよ。
■子どもの「やりたいこと」の見つけ方
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――たとえば、子どもにとってやりたいことが「ゲーム」だった場合、それでも「がんばれ!」と言っていいものか悩んでしまいます。
ボークさん:ゲームが大好きで、何時間もできるというのはすごいことですが、それは内向きで、自分が楽しいだけですよね。それを
外向きにしてあげる。
たとえば、おじいちゃんにゲームを教えてあげるといったように、じつはほんの少しだけ向きを変えるための働きかけをして、子どものすぐ身近にあるモノや人を使えばいいんです。
大事なのは、意識を変えること。やりたいこと、大好きなことがあったら、それを外向きに、
周りの人も巻き込んでいくことができないかと考えることが大切です。
――意識を外向きにしていくために、親はどういった声がけをすればいいですか?
ボークさん:日本ではよく「大きくなったら何になりたい?」って聞ききますよね? そうすると子どもは「サッカー選手」なんて答えが返ってきます。
一方、アメリカでは、
「どんな人間になりたい?」と聞きます。そうすると、「僕が元気に走り回る姿を見てみんなに元気になって欲しいからサッカー選手になりたい」といったように答えます。この2つは似ているようで全然違うんです。
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「どんな人間になりたいか」を考えることで、
社会と自分のつながりを意識できます。
自分が社会の一部で、何ができるのかということを考える、そうした生き方をこれからの子どもたちは意識できるように声がけできるといいですね。
ここまで、ボークさんには子どもたちが自分らしく生きていくためのヒントをお伺いしました。ちょっと意識を変えるだけで、子どもへの声がけや習い事の選び方など、子どもの非認知能力を高められそうなヒントが多く得られましたね。
次回は、子どもだけでなくママも自分のやりたいことを見つけていこうという、ボークさんの考えをさらにうかがっていきます!
どんどん増していく痛みに必死で耐えるママ。「パパまだかな…」そう思った次の瞬間、扉が開いて!?