約束ポイント3
子どもの目線で危険ポイントを探す
親子で実際に歩くときに気を付けてほしいのが、大人と子どもの身長差です。大人にとっては見通しのよい交差点でも、身長の低い子どもにとっては植え込みが視界を遮ってしまい、車が見えない危ない交差点ということがよくあります。
交差点などでは、一度しゃがんで子どもと同じくらいの目線で周囲を見てみましょう。町歩きは、子どもにとってどんな所が危険なのか親が気付くためのものでもあります。
連れ去り・迷子
【ママが難しいと感じていること・困ること】
● 知らない人に話し掛けられたときの対応の教え方。好意で話し掛けてくる人にはどうしたらいいか。
● 困った人を装って近づいてくる人への対応の教え方。
● ほんのちょっと目を離した隙に見失ってしまう。
● いくら約束をしても忘れてしまう。
約束ポイント1
危険回避の約束だけでなくマナーも一緒に教える
例えば「あいさつをちゃんとしようね」「困っている人には親切にしようね」と教えているのに、「知らない人に声を掛けられたら無視するんだよ」と約束をすることは矛盾しますね。子どもに疑問を感じさせる約束は望ましくありません。
まず、あいさつをすること自体は問題ありません。小学生になって登下校の途中で道を聞かれることがあった場合は、知っていれば答えるように教えていいのです。
子どもに守らせたい約束は、「付いていかないこと」です。悪いことをする人は、子どもを移動させようとしますから、「一緒に来てほしい」と言われても付いていってはいけないことを、しっかり伝えましょう。もし本当に困っている人だったとしても、「ママにだめだって言われているから」と断るのは許されること。
失礼にはなりません。
約束ポイント2
子どもが迷わなくて済むようにできるだけ簡単に
子どもが守りやすい約束は「これだけ守っていればいい」というもの。「知らない人に付いていってはだめよ」という約束は、「知らない人」の判断が難しいものです。例えば、いつも公園のベンチに座っているおじいさんは、子どもにとって「知っている人」になっているかもしれません。子どもの「知っている人」が安全な人とは限らないのです。
「ママとパパ以外の人に付いていってはだめよ」と、一つのことだけ守ればいいようにしましょう。「ママは他の人にあなたを連れてきてほしいと頼むことはしないから、『ママの所に連れていってあげる』と言われても付いていってはだめ」