所有意識が強くなり、自分の大事なものや使っているものを人に取られることが我慢できません。しかも言葉が未発達で、イヤなときはかむ、引っかく、押すなどの「行動」が自己表現です。仲良く遊んでいても「取られた!」の瞬間でかんだりするので、先生が防ぎ切れない場面もあります。
3〜4歳前半
考えていることやイメージの違いでケンカに!
言葉が発達し、感情を吐き出し合ってぶつかるようになります。ごっこ遊びでイメージをうまく共有できず「そうじゃない!」とケンカになることも。同じ遊びが好きな子たちで仲良くなる時期なので、他の子が輪に加われないトラブルもしばしば。先生は互いの言い分を聞き、代弁したり解説者になったりします。折り合いがつかないときや危険なときも、適切に介入します。
4歳後半〜6歳
口ゲンカやグループ同士の対立も!
やりたいことを拠点にしてグループを作るようになるため、仲間外れや、グループ同士のケンカも見られるように。当事者でない子がケンカの仲裁に入るなどして、子どもたちだけで解決できる場面も出てきます。先生が強引に仲良くさせようとしても仲間意識を作ることは難しいので、仲間に入れない子も楽しく過ごせる方法でサポートします。
やられちゃったときどうする?家でのフォローポイント
ポイント1相手の親子を非難しない
ケンカの理由はさまざま。トラブルを繰り返す子がいても「あの家はしつけができていない」とレッテルを貼ってはいけません。わが子に「◯◯ちゃんは意地悪ね」などと相手の悪口を聞かせるのも控えましょう。
ポイント2話してきたら聞いてあげる
帰宅後に子どもからトラブルについて話してきた場合は聞いてあげて、「つらかったね」と共感を。自分から話さない場合は、子どもの中で消化できていることが多いので、わざわざ掘り返さないようにしましょう。
ポイント3自己主張する方法を伝える
いつもやられる側になる場合、自己主張が弱い可能性が。「嫌なときは『やめて』って言おうね」など、主張する方法を伝えましょう。また、ママが先に意見するなどで、子どもの主張を押しつぶさないように。
読者ママはこうしました!
■いじわるされたときは、自分から「嫌だ」と話すことを教えました。(4歳・小学校低学年のママ)
■爪で引っかかれた跡があったとき、子どもは「○○くんがやった」と言うけれど真実は分からず、 先生に連絡ノートで相談。