パパが遅く帰宅すると子どもが寝なくて困る、という悩みが多いようです。「眠くなるのを待つのではなく、寝たくなるような工夫が大事」と言う臨床心理士の帆足暁子さんにお話を聞きました
Q.4歳娘の夜更かしとおねしょに悩んでいます
娘の寝かしつけが、4歳になった今でもうまくいきません。仕事でパパの帰りが遅いので子どもたちはどうしても夜更かしになりがちです。おねしょもいつごろになったらしなくなるのか気になっています。
[埼玉県・あさりん]
illustrationATFT GRAPHICS.
A.早く寝たいと子どもが思える方法を工夫して
パパが帰ってくるまで起きていたい子どもの気持ちも分かるし、発達の観点から早寝が良いこともよく分かっているからこそ、そのはざまで悩んでいるのでしょう。子どもの気持ちと子どもの発達のどちらも大事にするには、子ども自身が「早く寝たい」と思える方法が一番です。
4歳児になるとある程度長いお話も分かるようになり、続きを楽しみにできるようになります。午後8時に布団に入ったらお話を読むと決めて、「エルマーとりゅう」のような少し長いストーリーを毎晩数ページ読んであげるといいですね。お話の続きが聞きたくて早く布団に入るようになるかもしれません。早寝するとちょっとしたご褒美がもらえるとか、早起きするとうれしいことが待っているというのもモチベーションにつながります。パパの帰りを待っていたいけれど、同じくらいいいことがあれば、子どもは早く寝ようと思うはず。いろいろ工夫してみてくださいね。
また、午後3時以降にしっかり遊ぶと、夜ぐっすり眠れます。
おねしょについては、小学校入学までを目標に考えてみましょう。ぐっすり眠っている間に、夜間のおしっこを抑制する抗利尿ホルモンが分泌されるようになるとおねしょはなくなります。
徐々におねしょの回数や量が減っていけば問題ありませんが、心配な場合は育児相談を行っている小児科医に相談してみてください。