ママのイライラも解消!「片づけられる子」に育てる3つのポイント
「子どもが『いらない』と判断したけれど、親が残したい場合、それは子どものスペースからはずし、「親が所有するもの」として、親のスペースに移動してください」。
ポイント2.モノの置き場を決めて、ラベリングする
家が片づかない原因のひとつは、モノの定位置が決まっていないから。橋場さんは、「子どもと一緒に動線を考えながら、何をどこに置くかを考えるといいですね。『よく使うから、手が届きやすいところがいいかな』など、子どもの想像力を鍛えることにもつながります。モノの定位置が決まったら、それを家族みんながわかるように、ラベリングすることが大事です。おもちゃなどは、写真に撮って、おもちゃ箱に貼れば小さな子でもわかります。ラベルプリンターを使って文字でラベリングしてもいいですし、もちろんラベルシールにママがイラストを手書きしても大丈夫。マスキングテープの色分けで、兄妹のスペースをわかりやすくしても、いいですね」。
ポイント3.できたことを褒めながら、少しずつ習慣化
橋場さんは、「子どもの片づけの最終ゴールは、自分でできるように自立させること。でも、いきなり100点を求めないで、ひとつのステップができたら、『できたね』と認めてあげてください。できるようになるまでの時間は、子どもによって差がありますが、ほかの子と比較しないで、その子の成長に合わせて、ときには相談してルールを見直しながら、根気強く寄り添ってください。お片づけが、親子が衝突する原因になっているご家庭が多いですが、本当は親子のコミュニケーションの手段のひとつであり、子どもの成長に気づく機会にもなります」。
毎日の積み重ねが、生きる力にもつながるそうです。
「たとえば掃除、洗濯、ゴミ出しなどは、生きていくうえで必要なことですが、終わりがありません。宿題も、毎日しないといけませんね。片づけは、こうしたルーティーン・ワークをこなしていく習慣力につながります」。
私も、毎日のように7歳の息子に向かって、「片づけなさい!」を繰り返していますが、子どもに合わせた片づけルールが必要なのですね。橋場さんの親・子片づけ講座を受けたママたちからは、「子どものいいところを見られるようになった」、「夫にも効果があって、ラベルを見て片づけてくれるようになった」といった感想が多いそうです。片づけがうまくいくと、優しいママ、穏やかな妻になれそうですね。