幼児期からのお手伝いは遊び感覚とママの広い心で習慣化できる
洗濯物の片付け、食事の支度などはしっかりできるように。もちろん、毎日できていたわけではありません。子どもに少し余裕がある時に声をかけ、畳んだ洗濯物を指定の場所に片づけるだけの時もありましたし、簡単なタオルだけ畳んでもらった時もあります。
少し畳めるようになると「どっちが早く終わるかな?」という「競争」をしたり、しりとりしながら洗濯物を畳んだり、お手伝いの時間をコミュニケーションの時間として活用し、子どもがゲーム感覚で楽しめる工夫もしていました。完ぺきを求めずに、毎日でなくても週に何回かはコツコツと続けていくと、やがて上手に畳めるように。
●年長
小学校に入る前の1年は、プラスで、お風呂掃除や掃除機かけ、皿洗いなどを「体験」として月に1~2度ずつほどやってもらうようにしてきました。
子どもにお手伝いをさせるうえでの親の心構え
子どもにお手伝いをさせるうえでのポイントは、お手伝い自体は生活に組み入れつつも、毎日することを強制せず、ゆるくできる範囲で続けることでした。
また、1つの家事を「あなたの仕事」と決め義務化するのは、飽きっぽい子どもには向いていないことが多く、まだまだ生活リズムもアンバランスなので、できそうなことをできそうな時に声をかけてやってもらうというのがおすすめです。
お手伝いができるようになってくると、どうしても、「できるでしょ!」「これくらいやって!」と、私もしきりに「手伝って!」を強要してイライラする時期がありました。けれど、あくまでも「お手伝い」という認識で、「親がする仕事を減らしてくれてありがとう」というスタンスでいるようになったら、できる範囲で手伝ってくれる子どものお手伝いににっこりと「ありがとう」が言えるようになりました。
子どもが家事を手伝うことは、大きくなるにつれ、家事の戦力になるのはもちろん、子ども自身も自分のことがしっかりできる生活基礎力が身につきます。初めのうちは親がやるほうが早いですが、子どもの遊び+訓練だと思って、楽しくトライしてみてください。子どもにとっても小学校に上がる前の幼稚園時代からお手伝いを始めることが最適だと思います。その理由は、小学校に入ると家にいる時間もだんだんと少なくなり、忙しくなることが多いからです。また、小学校では掃除の時間もありますし、プール学習などもあり、自分の着替えを畳めるようになっていることが大切です。