子育て情報『お子さんのお口ポカンは危険信号!正しく呼吸できている?』

お子さんのお口ポカンは危険信号!正しく呼吸できている?

本人の意志で何とかなる問題ではないのです。

●鼻づまりには一日の間にリズムがあります
ここからは上のチェックシートを見ながらお話ししましょう。まず、1と2にチェックが入った人は重度の鼻づまりの可能性があります。
鼻の粘膜の腫れはホルモンの関係上、夜になると症状がひどくなり、明け方にかけてピークを迎え、日中は治まる傾向にあります。逆に言うと、日中にも症状が出ている人は重度の鼻づまり。口呼吸をしている可能性が高いのです。

●「日中は大丈夫!」でも就寝中は口呼吸しているかも
昼間は鼻呼吸ができていても、3〜6にチェックが入った人は要注意。なぜなら、いびきや無呼吸といった症状は、寝ている間に口呼吸をしている証拠だから。
夜は鼻の粘膜が腫れ、呼吸が苦しくなり口が開いた状態で寝ていま
すが、日中は治まっているため、本人も症状を自覚しにくいのです。私はこれを「かくれ鼻づまり」と呼んでいます。

●一見関係がない症状の中にも「口呼吸」の可能性が
7〜15のような症状にチェックが入った場合も、「かくれ鼻づまり」の可能性があります。いずれもちゃんと眠れていなかったり、夜間に口が開いていることが原因です。一度、寝ている時のお子さんの様子をチェックしてみるといいですね。完全な鼻呼吸であれば、唇の間にまったくすき間がない状態になります。
ママやパパが自分の呼吸を確かめる場合は口にテープを貼って寝てみると、呼吸が苦しいかどうかで分かります。

●正しい呼吸で見違えるように変わった子も
慢性鼻炎の原因は、大気汚染や食生活の変化などさまざまなことが挙げられていて、まだはっきりしたことは分かっていません。
しかし患者さんの数は増えていて、今や人口の40〜50%といわれています。大人になって、ひどい鼻づまりに悩んで来院された患者さんに、「いつから鼻づまりを感じていますか?」と聞くと「小さいときから」という答えが非常に多く返ってきます。
鼻づまりの度合いは人によって異なりますが、重症な患者さんの中には、満足に眠れないことで勉強に集中できなかったり、イライラしたり、学業や性格にまで影響が出てしまう場合があります。実際、クリニックの小児外来で受診した患者さんの中には、手術で重症な鼻づまりが解消したことで、顔つきや性格まで見違えるように変わった子がいます。
早めに気付いて専門医にかかれば、つらい思いをせずに症状が良くなります。

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