感情をコントロールできない 暴力幼児が増えている!?
とすぐ人のせいにすると、子どももまねしてしまいます。
●先生に質問
Q:暴力とけんかの違いって?
A:お互いに言い分があるのが「けんか」。一方的な攻撃が「暴力」。
友達やきょうだいを叩いてしまったり、蹴ってしまったり。わが子の乱暴な行動にヒヤッとした経験を持つママは少なくないことでしょう。ただし、手や足が出たからといって一概に「暴力」とは言えません。
言い争ううちにエスカレートして、手や足が出てしまう。これは「けんか」です。
けんかにはお互いに原因があり、言い分があります。一方「暴力」の場合、手や足が出ることに理由はありません。「なんとなくムカつく」という自分の感情で、一方的に相手を攻撃してしまうのです。
Q:親の育て方に問題があるの?
A:親に「〜しなさい」と命令されてばかりだと暴力的になる傾向に。
「なんとなくムカつく」「ウザい」。こうした感情には、自分とは違う価値観を持つ相手のことを受け入れられないという問題が隠れています。
「ムカつく」「ウザい」を連発する子どもたちには、親から「○○しなさい」と命令されて育った傾向があります。価値観を受け入れてもらった経験がないから、自分も誰かの価値観を受け入れることができないのです。
Q:感情のコントロールを子どもにどう教える?
A:どこが悪いのかどうすればいいのかを大人が丁寧に伝えて。
「暴力を振るう子どもの親」は、「子どもだから許されるでしょ」と考える傾向にあるようです。例えば、わが子が公共の場で走り回っても知らんぷり、よその人に乱暴な口を利いても注意しないなどですね。もちろん子どもですから、未熟さゆえに間違えてしまうことはあります。その度に、その行動のどこがいけないのか、どうすればいいのかを教えていくのが大人の役目。その姿を見て、自分の感情や行動をセーブできる子どもが育っていくのです。
●感情のコントロールができる子に!お子さんの「暴力の悩み」にお答えします
きょうだいやパパ・ママを叩いたり、電車の中で大声を上げたり…といったお悩みを、約半数の人が抱えているようです。でも、子どもがムカついているときこそ、感情をコントロールする術を教えるチャンス。
増田さんにアドバイスを聞きました。
Q:お子さんは家族に対して暴力を振るったり暴言を吐くことはありますか?
2017年11月8日~12月5日、有効回答数1134
■お悩み1位:きょうだいを叩く……25.7%
兄弟げんかをすると必ず叩き合いに。