「お金の大切さ」を教えたい!財布がもたらした子どもの変化
そういった場合は、「お菓子だけに使っていい」「〇〇円以上は持ち歩かない」「1か月いくらまで」など、各家庭でルールを決めておくといいですね。
子どもが買う物に「それ本当に必要?」と思うこともありますが、子どものお金は子どものもの。失敗も経験の内なので、わが家では、子どものお金の使い道に、親が口出ししないようにしています。
初めてのおつかいはワクワク・ドキドキ
自分で財布からお金を出して会計できるようになったら、ひとりでおつかいにチャレンジしました。
初めてのおつかいは、いつも使うコンビニエンスストアに、ぶどうジュースを買いに行きました。単身赴任するパパに、ぶどうゼリーを作るためです。パパのために自分のお金でおつかいすることにワクワクしながら出かけました。買い物も目的を作ると、より達成感があります。
ジュース売り場を描いた店内の地図を握りしめ、店内へ入って行きました。私はドキドキしながら外から見守ると、数分後会計を終え袋を抱えてニコニコ顔で出てきました。はじめてのおつかいで、自信がついたように思います。
ひとりで買い物する際の注意点
ひとりで買い物する際の注意点として、支払いに時間がかかる場合、レジが込みあう時間帯は避けるなど周囲に迷惑がかからないよう配慮する必要があります。最初は、親がつき添って支払いの練習をさせ、ひとりで買い物するときは、慣れるまでレジの店員さんに一言断りを入れておくと安心です。
あるとき、「会計が119円で、200円渡したら、お釣りが18円だった」と息子に言われました。家に帰って確認してみると、きちんと89円お釣りをもらっていたようですが、この日に限ってレシートをもらっていませんでした。そのときに、きちんとレシートはもらってくることを約束しました。
しっかりしていても、まだ勘違いすることもあります。心配なら、財布にいくら入っているか確認してから買い物へ行き、帰ってきてからいくら使ったか確認できるようにしておくといいと思います。今はまだお年玉でやりくりしていますが、もう少し大きくなったらおこづかいを渡す日もくることでしょう。それまでに、買い物を通して、お金の大切さと管理方法を身につけてほしいと思います。
独立行政法人造幣局:貨幣のデザイン
<文・写真:ライター三浦麻耶>