子どもが「ユーチューバーになりたい」と言ったらやってほしいこと
最初は「困ったな、早く飽きてくれないかな」と思っていたのですが…。最初の撮影から数週間すると、少しずつ息子に変化が見え始めたのです。
まず、最初は棒読み状態だったセリフにメリハリがついてきました。また、その時の動画のテーマに関連するモノを持って撮影に挑むなど、事前に準備をするように。
できあがった動画を見ながら、見る人側からの見やすさや分かりやすさ、面白さを意識するようになってきたのです。親目線ではありますが、素人ながらもどんどんクオリティーが上がっていくのにビックリ。
もうひとつ嬉しかったのは、英語のスピーキング能力の向上。普段アメリカのユーチューバーのチャンネルばかり見ている息子は、自分の動画もすべて英語で行っていたため、英語のスピーキング能力が飛躍的に伸びたのです。
息子がユーチューバーになりたいと言い出したとき、私としては口に出さないながらも、宇宙飛行士になりたいとか、研究者になりたいとか言ってほしかったなと思い、複雑な心境でした。
しかし、今回、息子が自ら工夫を重ねて変化していく様子を見ながら、これから何かを発表などする場が出てきたら、このユーチューバー体験が生かせるに違いないと思っています。
子どもが何かをしたいと言い出したときは、たとえ賛成できないような内容だったとしても、頭ごなしに反対せず、今回のように上手く解決策を見つけられれば、思わぬ形で子どもの成長を見られるものだなと私も勉強になりました。
<文・写真:ライター芳賀千歳>