愛あるセレクトをしたいママのみかた

ちょっと待ってて→今行くよ、子どもへの言い方を変えたらイイことづくめに

あんふぁん
子どもは「こちらの声が聞こえてないの?」と思うぐらい、親の言うことを聞いてくれないときがあります。
思う通りにいかないことは百も承知、イライラしてもしょうがないと思うものの、もう少しストレスを減らすことはできないかと私は考えました。
そして、ある言葉を意識的に変えてみるという作戦を実行してみました。その内容と成果を紹介します。

「ちょっと待って」から「今行くよ!」


3歳の娘に、「ママ、来てー!」と呼ばれたとき、私の返事は「ちょっと待ってね」がほとんどでした。何か作業をしているとき、多くの親がつい言ってしまう言葉だと思います。
ですが、娘は「早く来て!」とか「まだー?」とぐずり始めてしまいます。本当は私もすぐに行ってあげたいという気持ちなのだから、もっといい返事はないかと思ったのです。


そこで、この「ちょっと待って」を、「今行くよ!」に意識して変えてみました。返事のみの変更です。しかしこれが意外にも効果が絶大だったのです。
待たせている時間が変わったわけではありません。ですが、娘にとって、期待通りの返事である「今行くよ!」は、「聞きたかった言葉」だったようで、素直に待っていてくれるように。
ママの気持ちが自分に向かっているということが実感できるからか、待たせている間に不機嫌になることがとても少なくなりました。

しかもこの言葉の変化は、私にとってもプラスでした。つい言ってしまう「ちょっと待って」から、すでに要求に対してアクションを起こしているのが分かる「今行くよ」に変えたことで、ずいぶんと心が軽くなりました。

「おまたせ」と笑顔で娘のところに向かえます。

ちょっと待ってて→今行くよ、子どもへの言い方を変えたらイイことづくめに


「早くして」から「素早く行動できるかやってみない?」


保育園からの帰り道。何かにつけてすぐに立ち止まってしまう娘。時間に余裕があるときはいつまででもつきあってあげたいのですが、そんなときばかりではありません。つい出てくる言葉は、イライラのこもった「早くしなさい」。
こんなトゲトゲした声をかけたいわけではなく、ただ急ぎたいだけ。もう少し楽しくできないものかと考えなおし、ポジティブな言葉に変えてみたのです。

「今日はおうちに早く帰りたいんだけど、昨日よりちょっと素早く行動できるかやってみない?」と言ってみたところ、目の色が変わりました。
子どもは何でもチャレンジしてみたいもの。どうしたら素早く動けるのかを自分なりに考えて、タイムアタックに挑戦してくれるようになりました。
早く帰れたあかつきには、親子2人で大喜び!達成感もあって、笑顔のひとときになりました。

ちょっと待ってて→今行くよ、子どもへの言い方を変えたらイイことづくめに

いきなりよりも、少し前から始める「準備をしてね」


食事の用意ができて、娘にかける言葉は「ごはんができたよ」。
ごはんの準備をしている間、娘は遊んでいたり、テレビを見たりしています。できてから声をかけても、返ってくるのは「今遊んでるの!」という言葉。すぐに食事をしてくれることはめったにありませんでした。
これもよく考えてみれば、突然こちらの都合を押しつけているのですから、その反応は当然のこと。
大人でも突然やれと言われたら困ります。

では、どうしたら困らないか、自分ならどう言われたらすぐに行動できるかを考えて、こんなふうに声をかけました。
「もうすぐごはんだから、準備をしてね」。少し前の段階から声をかけるように変えてみたのです。
さすがに、これだけで毎回成功!とはいきませんでしたが、反応は変わりました。何度か声をかけて、最後の仕上げで「ごはんができたよ」と言うことで、食べ始めるまでの時間が、これまでよりぐっと短くなったのです。「子どもが自分なりの準備をするための時間をあげる」ということの大事さを実感しました。

考え方を変えたら、言葉が変わった!


普段何気なく使っている言葉を変えるだけで、これだけ効果があるとは驚きでした。
きっと大事なのは、子どもを変えることに必死になるのではなく、親の方が考え方を変えて働きかけること。ぜひ一度お試しください。

<文・写真:ライター幸森陽子>

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