子育て情報『保育士の本音は?保護者に伝えたい「正直に隠さず話してほしい」』

保育士の本音は?保護者に伝えたい「正直に隠さず話してほしい」

これは今思い返しても、やってはいけないことでした。子どもの体への負担もですし、保育士さんとの信頼関係にも影響が出てきますよね。今さらながらに反省です。
このことを先生に聞いてみると、「それならいっそのこと、『熱あるけど一度会社に行って休む準備をするまで時間稼ぎがしたい。会社に電話をしてほしい』と正直に言ってもらえる方がありがたい」と。
ただ、そう伝えられて預かれるかどうかは子どもの状態次第ですが、包み隠さず話してくれたことで、「保護者に信頼してもらえているという思いは残る」とのことでした。

「子どもを人質に取られてる」なんて思わないで

私は第1子の初めての保育園の保護者会で驚いたことがありました。
「子どもが風邪をひいたのは、園がちゃんと寒暖の差にあわせて上着の調節をしてくれなかったせいだ。
それなのに熱を出して保育園でみてくれないのはおかしい」こんな発言をしたお母さんがいたのです。
当時の私は、「そんなこと言ったら、先生に嫌われて自分の子がちゃんと見てもらえないとか気にならないのかな」と思いました。

言いたいことは伝えてほしい
そのときのことを先生に聞いてみたところ、「保護者の中には、『保育園には子どもを人質に取られてるから先生や園には言いたいことを言えない』と言う人がいるけれど、できれば思ったことや言いたいことはハッキリと伝えてほしい」とのこと。
私からしたら、その保護者は熱を出したのを保育園のせいにする「クレーマーのお母さん」の印象でしたが、先生はさすがプロ!
言い方によって印象が違ったり、あまりに理不尽な要求にはカチンとくることもあるとのことでしたが、それでも「黙っていたらわからないし、文句でもなんでも言ってもらうことでその親が見えてくる、そしてそれが保育をする上で子どもの家庭環境を推し量る材料にもなるんですよ」と言われました。

一番大切にしているのは保護者とのコミュニケーション

「保育をしていく中で、子どもたちをしっかり観察する、ケガなく過ごせるように保育するのは当然として、一番大事だと感じているのは保護者とのコミュニケーションです。気さくでおしゃべり好きな保護者の方はいいけれど、どうしても人見知りでなかなか話をしてくれない保護者もいます。そんな方にはできるだけ毎日話しかけるようにして、少しでも家庭の様子や保護者の困りごとなどを聞きだすようにしています」

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